キャッシングサービスって何?カードローンとの違い・利用方法・メリットを紹介

「給料日まであと3日もあるのに財布の中に1000円しかない」「今月は急な出費が続いたから、飲み会にも参加できない」という経験は、誰でも一度はあるのではないでしょうか。

「手元にお金はないけれど、今すぐお金が必要だ!」というときには、クレジットカードのキャッシングサービスが便利です。

キャッシングサービス付きのクレジットカードがあれば、ATM等でお金を借りてすぐに現金を引き出すことができます。

この記事では、キャッシングサービスとカードローンの違い・キャッシングの利用方法・メリット・デメリットをまとめました。

返済の注意点や審査についても解説するので、キャッシングサービスの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。

キャッシングサービスってどんなサービス?

考える女性

キャッシングサービス」は、お金を借りられるサービスの総称です。

本来は「カードローン」もキャッシングサービスに含まれますが、一般的にはクレジットカード付帯のキャッシング機能を指します。

クレジットカードの「リボ払い」をキャッシングサービスと混同する人が多いですが、こちらはまったく別のものです。

リボ払いはあくまでショッピング残高を毎月一定額返済していく方法のことで、お金を借りられるサービスではありません。

キャッシングサービスとカードローンの違いとは

クレジットカードのイメージ

クレジットカードのキャッシング機能とカードローンは似たイメージがあるサービスですが、どのような違いがあるのでしょうか。

「カードローン」とは、カード会社・銀行・消費者金融などの金融機関が提供しているもので、現金の借入れに特化したキャッシング専用サービスです。

利用可能枠内の金額であれば、ATM等でいつでもお金を入出金できるのがカードローンの特徴です。

一般的にはカードローンの方が利用可能枠も大きく、金利が低い傾向にあります。

カードローンは教育ローンや自動車ローンのように資金使途が制限されておらず、住宅ローンのように担保も必要ありません。

また、カードローンとクレジットカードのキャッシング機能は商品性が似ていますが、カードローンのカードはローン専用です。

キャッシング機能付きクレジットカードのように、ショッピング用途でカードを利用することはできません。

一つのカードでお金の借り入れもショッピングも利用したい場合は、キャッシング機能があるクレジットカードが便利です。

キャッシングサービスの利用方法

スマホとクレジットカードを持つ女性

キャッシングサービスの利用方法はカード会社によって異なります。

ここでは、一般的な申し込み・借り入れ・返済の利用方法について解説します。 

キャッシングサービスの申し込み

クレジットカードを申し込むときに、キャッシング機能を付帯するかどうかを選べます。

すでに持っているクレジットカードでキャッシングサービスを利用したい場合は、利用可能枠(限度額)を設定することでキャッシング機能を追加することができます。

利用可能枠の設定は電話やインターネットのマイページから申し込みできます。

クレジットカードは18歳から作れますが、キャッシング機能の申し込みができるのは20歳からです。

借り入れ

ATMのイメージ

クレジットカードのキャッシングサービスはインターネット・電話・ATMから借り入れできます。

カード会社によっては、カード利用代金引落口座へ振り込みをしてくれる場合もあります。

返済

返済方式はカード会社によって異なり、1回払いやリボ払いなどさまざまな方法から選択できます。

リボ払いを選択した場合も、ボーナス時など余裕がある時は繰上返済できます。

キャッシングサービスを利用するメリット

メリット

キャッシングサービスを利用するメリットにはさまざまなものがあります。

ここでは、最短で即日で借入が可能周囲に借入していることがバレにくいコンビニなどで手軽に引き出しOK・海外でも利用できるという点を、それぞれのメリットと併せて詳しくみていきましょう。

最短で即日で借入が可能

キャッシングは手軽さが魅力のサービスです。

今すぐお金が必要だ!となったとき、コンビニATMなどですぐにお金を引き出すことが可能です。

ATMだけでなく、インターネットや電話から口座振込を依頼できます。銀行窓口の営業時間内に申し込みを完了すれば、即日に借り入れが可能です。

カード会社によって受付時間が異なるので、事前に確認しておきましょう。

周囲に借入を知られにくい

キャッシングサービスの利用は自分が持っているクレジットカードを利用します。

消費者金融やカードローンの利用に比べて、周囲に借り入れが知られにくいというメリットがあります。

また、カードローンは審査時に勤務先へ在籍確認が行われますが、クレジットカードにキャッシング機能を付帯する審査は在籍確認がない場合もあります。

在籍確認とは、申し込み時に登録した勤務先の電話番号へ直接電話し、本当に申込人が在籍しているのか確認することです。

金融機関側も配慮して会社名を伏せて電話をかけてくれますが、個人名で突然電話がかかってきたら社内の人に怪しまれることもあるかもしれません。

会社で借り入れを絶対にバレたくない!という場合は、クレジットカードのキャッシングサービスが安心です。

ただし、クレジットカードを新たに発行する場合は在籍確認をするカード会社もあるので、申し込み前に確認しておきましょう。

コンビニなどで手軽に引き出しOK

ATMとお金

キャッシングサービスはいつも財布に入れているクレジットカードでコンビニや銀行のATMを利用できるので、とても便利です。

ランチ終わりの休憩時間や飲み会に向かう途中で、すぐにお金を引き出せます。

急にお金が必要になっても、24時間365日借りられるというのは心強いのではないでしょうか。

海外でも利用できる

意外と知られていないのですが、海外でも国内と同じようにキャッシングサービスを利用できます。

海外ではクレジットカードが使えない屋台やマーケットもたくさんあります。両替する手間もなく、必要に応じて現地通貨を引き出すことができてとても便利です。

カード会社によって異なりますが、一般的に海外でのキャッシングについては1回払いとなることが多いので、利用前に確認しておきましょう。

キャッシングサービスを利用するデメリット

デメリット

キャッシングサービスは手軽にお金が借りられる反面、デメリットも存在します。

利用後に「こんなはずではなかった!」と後悔しないように、デメリットもしっかり確認しておきましょう。

利息が発生する

キャッシングサービスでは、利用額と借入期間によって日割り利息が発生します。

カード会社によって異なりますが、キャッシングサービスの金利(年率)は15.0%~18.0%で平均です。

利息額は下記の式で算出できます。

利用額(円)×金利(年率)÷365日×借入期間(日)=利息額

例えば、10万円を金利18%で30日間借りた場合は、10万円×18%÷365日×30日=1,479円となります。

借入額が多かったり、借入期間が長かったりすると、想定よりも利息額が大きくなってしまう場合があります。

公式サイトに返済シミュレーション機能を備えているカード会社も多いので、事前に利息が知りたい人は活用してみましょう。

ショッピング枠が減る可能性がある

ショッピングカートとクレジットカード

クレジットカードの利用可能額は「キャッシング枠」と「ショッピング枠」に分かれています。

クレジットカードそのものに限度額があるため、それぞれの枠で設定されている限度額いっぱいまで利用できる訳ではありません。

基本的にクレジットカードの限度額はショッピング枠の限度額とイコールです。

ショッピング限度額が50万円、キャッシング限度額が30万円で、すでに30万円ショッピングで利用している場合、実際にキャッシング可能な金額は20万円ということになります。

逆に、キャッシングを限度額いっぱいまで利用してしまうと、その分ショッピング枠が減ってしまうので注意が必要です。

審査に通る必要がある

クレジットカードに新たにキャッシング機能を追加する際は審査が必要です。審査の結果、不承認となるケースや、希望額での契約ができないケースもあります。

また、カード会社によっては審査に1~2週間ほど時間がかかる場合もあります。

利用したいタイミングが決まっている場合は、早めにキャッシング機能を追加しておくのがおすすめです。

キャッシングサービスの審査で重視されるポイント

ポイントを示す女性

キャッシングサービスを申し込む際、カード会社が審査する項目はいくつかあります。その中でもとくに重視されるポイントとして、以下の3点をご紹介します。

収入・勤務先・勤続年数

カード会社が重視する審査ポイントの一つに、申込人の現在の収入があります。

生活費を考慮しても毎月返済ができるのか、資金的余裕があるかどうかを審査します。勤続年数が長く、今後も同等の収入が見込まれるかも審査の大きなポイントになります。

また、個人事業主やフリーランスは景気に左右されやすいため、収入が不安定であると判断されるケースが多いです。

審査後、想定より金利が高い・利用枠が小さいと感じたら、個人事業主向けのクレジットカードを作ってみるのもいいでしょう。

他社での借入状況

他社での借入状況は、利用可能枠を審査するために重要なポイントとなります。

「総量規制」という貸金業法の制度があり、キャッシングサービスは申込人の年収の3分の1までしか貸付を行ってはならないと定められています。

例えば、年収が300万円の人は100万円までしか借りられません。すでに他の金融機関から50万円借入れしている場合は、50万円が限度となります。

銀行は貸金業者ではないため、銀行から借りているお金は総量規制には含まれません。ただし、すでに銀行で多額の借入を行っている場合は「資金繰りが難しいのではないか」と判断されることもあります。

個人信用情報のキズ

携帯を分割払いで契約したとき・奨学金・脱毛等の美容ローンなど、知らず知らずのうちに自分の信用情報が登録されています。

過去に延滞している契約があると「支払能力がないのではないか」と判断され、新しくキャッシングサービスを利用できない場合もあるため、注意が必要です。

個人信用情報は手数料がかかりますが、スマホでも簡単に開示請求ができます。

安定した収入があるのに、クレジットカードやカードローンの審査に落ちてしまうという方は、一度開示請求して自分がブラックリストになっていないか確認してみましょう。

キャッシングの返済方法とは

クレジットカードと現金

キャッシングサービスを利用した場合は、もちろん返済していかなければなりません。返済方法をよく理解しておかなければ、後々トラブルや後悔につながる可能性もあります。

キャッシングの返済方法はカード会社によって異なりますが、一般的には下記の3つになります。

  • 口座引き落とし
  • ATM入金
  • 銀行振込

口座引き落としは支払口座として設定した口座から自動で引き落としとなるため、手間がかかりません。支払い忘れの心配がないというメリットもありますが、支払日までに利息が発生してしまうというデメリットもあります。

手元の資金に余裕ができればATM入金や銀行振り込みで早めに返済を行うことで、利息分を節約することができます。

キャッシングの返済に遅れたらどうなる?

頭を抱える男性

もしも口座にお金を入れ忘れて引き落としができなかった場合、督促の連絡がくるのか不安な方も多いのではないでしょうか。

ここでは、キャッシングの返済に遅れてしまった場合どうなるのかをご紹介します。

遅延損害金が発生する

返済期日を過ぎてしまうと、遅延損害金というペナルティが課せられてしまいます。

遅延損害金は通常利息より高めに設定されていることが多いですが、あくまでも滞納した金額のみを対象としており、計算は日割りです。

遅延損害金は下記の式で算出ができます。

借入額×年率×滞納日数÷365日=遅延損害金

例えば、返済額が毎月5万円・遅延損害金が年率20%・10日間滞納してしまった場合は、5万円×20%×10日÷365日≒274円となります。

個人信用情報に傷がつく可能性がある

クレジットカードを作るときに、氏名・性別・住所・電話番号・勤務先等の個人情報のほかに、現在の取引状況も個人信用情報として登録されます。

キャッシングの返済が途中で滞ってしまった場合、どうなるのでしょうか。

個人信用情報には「延滞あり」の記録がついてしまい、金融機関が審査の際に必ずチェックする「個人信用情報」に傷がつきます

個人信用情報にこうしたマイナスな記録があると、新しいクレジットカードが作れなくなったり、住宅ローンを借りられなくなったりする場合があります。

自宅に電話や郵送物で督促の連絡がくる

キャッシングを延滞すると、支払期日から数日以内にカード会社から電話や郵送で返済を促す連絡があります。

最近では、SMSや自動音声での電話督促など簡易的な連絡も増えています。

債務者を守るために貸金業法では督促行為について厳しくルールが定められているため、突然自宅に押しかけて恐喝や強要まがいのことをすることは一切ありません。

しかし、督促の連絡を放置していると、給料の差し押さえ等に発展する可能性もあるため、必ず対応するようにしましょう。

キャッシングを利用するならクレジットカードorカードローン?

たくさんのクレジットカード

金利だけで比較するのであれば、クレジットカードよりもカードローンを利用したほうが利息も少なくて済みます。

しかし、海外でも利用できることや、クレジットカードと一緒に明細を確認できて管理しやすい等、クレジットカードならではのメリットもたくさんあります。

利用頻度が少なく、借り入れ額が少額であればクレジットカードのキャッシング機能、利用頻度が高く、大きな金額を借りたい場合はカードローンというように、使い分けるのもおすすめです。

クレジットカードとカードローン、どちらを利用すればいいか悩む場合は、カードローンキャッシングマスターをご覧ください。

キャッシングサービスで計画的に現金を手に入れよう

収入と支出のバランス

キャッシングサービスはATM等で簡単にお金を借りることができるとても便利なサービスです。もしものときの備えとして、キャッシングサービス付帯のクレジットカードを1枚持っておくと安心かもしれません。

ただし、キャッシングはあくまでもカード会社からの借金なので、長期間借り入れを行うと、利息が大きくなり返済が難しくなってしまうこともあります。

しっかりお金の管理をして、計画性を持ってキャッシングサービスを活用しましょう。

キャッシングサービス選びで迷った場合は、ぜひカードローンキャッシングマスターをご利用ください。