クレジットカードにはさまざまなサービスがありますが、その1つに「キャッシング」というサービスがあります。
クレジットカードの使い方は「現金を出さずに買い物ができる」だけではありません。
キャッシングを上手に活用すれば、さまざまな金銭トラブルが解決できる一方、計画的に利用しないとカードトラブルに発展する危険性があります。
今回はクレジットカードのキャッシングについて解説します。
キャッシングの特徴や申込方法はもちろん、返済方法や金利の仕組みについても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 1 クレジットカードのキャッシングとは
- 2 カードローンとはどう違う?
- 3 クレジットカードのキャッシングを利用する手順
- 4 クレジットカードのキャッシングを利用するメリット
- 5 クレジットカードのキャッシングを利用する注意点
- 6 クレジットカードのキャッシングの金利
- 7 クレジットカードのキャッシングにも審査がある
- 8 クレジットカードのキャッシングに必要なもの
- 9 クレジットカードのキャッシングで借り入れする方法
- 10 最短で発行できるキャッシング機能付きクレジットカード
- 11 クレジットカード以外のキャッシング
- 12 クレジットカードのキャッシングの返済方法
- 13 クレジットカードのキャッシングを利用するなら
- 14 クレジットカードのキャッシングは賢く使おう
クレジットカードのキャッシングとは
キャッシングとはクレジットカードを使ってカード会社から現金を借り入れるサービスです。
持っているクレジットカードを使って、コンビニや銀行のATMからお金を引き出せます。
クレジットカードのキャッシングの特徴は次の3つです。
- カードの利用額を使って借入
- 学生でも借入できる
- 海外でも利用できる
上で紹介した特徴について詳しく解説します。
カードの利用額を使って借入
クレジットカードのキャッシングは、カード利用額の一部を「キャッシング枠」として利用し、枠内で借入できる仕組みです。
例えば利用限度額100万円のクレジットカードでキャッシング枠を作る場合、限度額100万円を超えるキャッシング枠は作れません。
キャッシング枠にできる範囲については各カード会社によって違うため、キャッシングを申し込む際に確認してキャッシング枠を設定しましょう。
また、クレジットカードでキャッシングを利用すると、クレジットカードの利用可能額のうち借入金額分だけ消費されます。
例を挙げると、利用可能額100万円のクレジットカードで10万円のキャッシングをした場合、このカードの利用可能額は90万円に縮小されます。
クレジットカードのキャッシングは、あくまでも利用可能金額の使い道の1つと認識しましょう。
学生でも借入できる
クレジットカードは18歳以上かつ高校生でなければ発行できます。
そのため、クレジットカードのサービスであるキャッシングの利用も、大学生であれば問題ありません。
キャッシングを利用するには、事前にカード会社に申し込みが必要ですが、申込の際にカード会社が「安定した収入」があるかを審査します。
本来学生は職に就いていないため「安定した収入」はありませんが、アルバイトなどで継続的な収入があればキャッシングの審査は通ります。
ただし学生であってもキャッシングの申請は20歳以上でないと審査に通らないので注意してください。
海外からでもキャッシングができる
クレジットカードのキャッシングは日本だけでなく海外でも利用できます。
海外でキャッシングを利用すると、その国の通貨で借り入れができるため、わざわざ日本円を両替する必要はありません。
海外でのキャッシングも日本と同様にATMでできますので、空港やコンビニで気軽に利用できます。
また両替手数料によっては、クレジットカードのキャッシングのほうが手数料を安く抑えられることもあります。
ただし海外でキャッシングを利用したい場合は、事前にカード会社に海外キャッシングの申込みをしなければいけません。
また、キャッシングできるATMも国際ブランドによって変わるので、海外でキャッシングする時は注意してください。
ATMの表記も現地の言語のため、ATMの使い方はあらかじめ予習していきましょう。
カードローンとはどう違う?
キャッシングと似たようなサービスで「カードローン」がありますが、キャッシングとカードローンでは大きな違いがあります。
特に大きな違いは「利用可能金額の定義」です。
クレジットカードは「支払いの立て替え」
クレジットカードの主たるサービスは「支払いの立て替え」です。
現金を出す代わりにクレジットカードを提示し、購入者の代わりにカード会社が支払いを立て替えてくれます。
設定された利用可能金額内であればいくら使っても構いません。
そして、後日カード会社が立て替えた分を、カード利用者にまとめて請求するのがクレジットカードです。
クレジットカードのキャッシングは、あくまでもクレジットカードの利用可能額で利用できるサービスの1つです。
カードの利用可能額を超えるキャッシングはできません。
キャッシングで利用した金額分だけクレジットカードの利用可能額(ショッピング枠)が圧迫されます。
クレジットカードのキャッシングは、ショッピング枠の一部を使って「カード会社からお金を借りる行為」というイメージで考えると良いでしょう。
カードローンは「現金の貸付」
一方カードローンの主たるサービスは「現金の貸付」です。
審査によって各利用者に設けた借入利用金額の中から、希望する金額を貸し付けるのがカードローンです。
借入可能金額が100万円であれば、最大100万円まで貸金業者から借入ができます。
カードローンが発行しているカードは、無人契約機やATMなどから気軽に現金を借入できるよう発行しているカードです。
クレジットカードのようなショッピング機能はありません。
またカードローンはメインのサービスが「現金の貸付」のため、クレジットカードのキャッシングより借りやすい仕組みになっています。
例えば借入可能金額で比べると、カードローンのほうが上限が高く、貸金業者によっては50万円以上貸してくれるところも少なくありません。
また、借入にかかる手数料(金利)はクレジットカードのキャッシングよりもカードローンのほうが低めに設定されています。
同じカードを使って現金を借入できるクレジットカードのキャッシングとカードローンですが、さまざまな違いがあります。
利用する際はしっかり違いを理解して、どちらを利用するか判断しましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用する手順
クレジットカードでキャッシングを利用するには、手順を踏んで手続きをしないといけません。
キャッシングを利用する手順は以下の通りです。
- クレジットカードの発行
- キャッシング枠の申込
各手順について詳しく解説します。
クレジットカードを発行する
クレジットカードのキャッシングを利用するには、クレジットカードが必要不可欠です。
クレジットカードを使ってキャッシングを利用したいなら、まずはクレジットカードを発行しましょう。
クレジットカードは発行している会社や種類によって、サービス内容や維持費などが異なります。
具体的にはクレジットカードによって以下の点が変わってきますので、発行するクレジットカード選びの参考にしてください。
- 年会費
- 国際ブランド
- 利用限度額
- 付与されるポイント
- ポイント還元率
- その他サービス(旅行保険や優待店の有無など)
キャッシングはクレジットカードが提供しているサービスの1つですが、全てのクレジットカードに付帯されているわけではありません。
キャッシング目的でクレジットカードを作るなら、キャッシング可能なクレジットカードを申し込みましょう。
また、クレジットカードによって審査や申込条件が違います。
キャッシング含め付帯されるサービスが充実しているクレジットカードほど、審査や申込条件が厳しかったり、年会費が発生したりします。
キャッシングや付帯サービスよりも、申込条件や審査の通りやすさで発行するクレジットカードを選びましょう。
キャッシング枠を申し込む
クレジットカードを持っているだけではキャッシングは利用できず、事前にカード会社にキャッシングサービスの利用を申請する必要があります。
クレジットカードのキャッシングサービスを利用するには、カード会社の審査を受けなければいけません。
カード会社の審査は申込者の返済能力を調べるもので、過去に作った借金や返済状況などがチェックされます。
クレジットカードのキャッシング審査は、他のローン審査に比べて優しいため、過去に大きな金銭トラブルを起こさない限り問題なく通るでしょう。
特に年会費無料のクレジットカードや学生や主婦でも作れるクレジットカードは審査が甘めです。
確実に審査を通りたいなら発行難易度が低いクレジットカードのキャッシング申請をしましょう。
クレジットカードの審査は一般的に1~2週間かかりますので、キャッシングを利用したい日が決まっているなら、余裕をもって早めに申込をしましょう。
利用金額の増額も可能
キャッシングは申込の時に借入できる上限金額(キャッシング枠)を設定できます。
申込当初からいきなり大きな枠の設定はできませんが、返済の遅れがなかったり利用頻度が増えると、徐々にキャッシング枠を大きくできます。
ただし、クレジットカードの持つ利用上限額(ショッピング枠)を越えたキャッシング枠は設定できません。
ショッピング枠以上のキャッシングがしたい場合はクレジットカードではなく別の方法(カードローンなど)を利用しましょう。
また総量規制に基づき、年収の3分の1以上のキャッシング枠の設定もできないなど、希望するキャッシング枠に設定できるわけではありません。
- ショッピング枠以上のキャッシング枠は作れない
- 年収の3分の1以上のキャッシング枠は作れない
上の2つの注意点さえ守れば、キャッシング枠の増額はいくらでも可能です。
キャッシング枠は後からでも増やせますから、最初は小さい枠で申し込みましょう。
キャッシング枠の増額を申請すると再度審査が入り、審査に通らないと増額はできません。
また、キャッシング枠はクレジットカードの利用金額に応じて上限が決められており、上限を超えるキャッシング枠は作れません。
増額する際はキャッシング枠の上限を確認して作りましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用するメリット
クレジットカードのキャッシングは、金融機関からの借入と比べて大きなメリットが3つあります。
- 使い道が自由
- 担保や保証人不要
- 海外で両替しなくてもいい
クレジットカードのキャッシングのメリットについて詳しく解説します。
使い道が自由
クレジットカードのキャッシングで借りたお金は、使い道の制限はないため自由に使えます。
クレジットカードのキャッシング以外からお金を借り入れた場合、借入先や契約によってはお金の使い道に制限がかかります。
例えば銀行で住宅ローンを借りた場合、借りたお金は住居に関する費用にのみ使用が許可され、それ以外の用途では使えません。
住宅ローン以外にも用途が定められているローンは次のものがあります。
- マイカーローン(自動車購入に関する費用)
- 教育ローン(進学・留学に関する費用)
- 事業者ローン(事業に関する費用)
しかしクレジットカードのキャッシングは借り入れた金額の使い道について契約内容に入っていないため、何にいくら使っても問題ありません。
生活費の足しに回してもいいですし、自己投資や娯楽費として使っても大丈夫です。
借入したお金の使い道を自由に決められるのが、クレジットカードのキャッシングの大きなメリットです。
担保や保証人不要
クレジットカードのキャッシングは、審査さえ通ればいつでも好きなタイミングで借入ができますが、借入を申し込む際に担保を用意する必要はありません。
また、保証人を立てて書類にサインするような手続きをしなくてもお金が借りられるため、自分の好きな時にお金が借りられます。
お金を借りる際に担保や保証人が不要だと、次のようなメリットが挙げられます。
- 融資のスピードが速い
- 何度でも借入が可能
- 保証人を探す手間が省ける
特に保証人は自身が万が一返済できなくなった時に、借入の返済を肩代わりしてくれる人のため、保証人になってくれる人を探すのは一苦労です。
しかし保証人不要で借りられるなら、保証人探しをしなくてもいいですし、無理して保証人になってくれるよう頼む手間もかかりません。
いつでも気軽に借入できるのがクレジットカードのキャッシングのメリットであり、金融機関で借入するローンとの大きな違いです。
海外で両替しなくてもいい
クレジットカードのキャッシングは国内のみならず、海外でも利用できます。
海外でキャッシングを利用すると、その国の通貨で借り入れられるため、わざわざ現金を両替する必要はありません。
さらに、海外の地域によっては海外でキャッシングした方が両替するよりお得になるケースがあります。
日本円を現地の通貨に両替する時、手数料を支払わないといけません。
両替手数料は両替する場所によって違いますが、両替する通貨によっては両替手数料よりキャッシング手数料のほうが安くなる時があります。
常に両替手数料よりキャッシング手数料が安いわけではありませんが、両替に行く手間を考えるとキャッシングで借り入れた方がいい場面も少なくありません。
クレジットカードのキャッシングを利用すれば、日本から現金を両替して持って行かなくても現金がすぐに手に入ります。
海外でキャッシングをするには事前にカード会社に申請が必要なため、海外に行く時は海外キャッシングの申請を必ずしましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用する注意点
クレジットカードのキャッシングを利用する時に注意すべき点が4つあります。
- ショッピングと限度額が共通
- キャッシングも総量規制の対象となる
- 他のローンに影響する
- 金利が割高
上の注意点を意識して利用しないと、金銭トラブルが発生し、クレジットカードの失効やローンが組めなくなるかもしれません。
クレジットカードのキャッシングに関する注意点を詳しく解説します。
ショッピングと限度額が共通
クレジットカードのキャッシングは、あくまでもクレジットカードに付帯しているサービスの1つです。
そのためキャッシング枠はとクレジットカードの総利用額(ショッピング枠)は共通になっています。
しかし、支払いのみでクレジットカードの利用限度額をいっぱいまで使っていると、枠がなくなってしまいキャッシングができません。
例えばショッピング枠50万円のクレジットカードでキャッシング利用を考えたとしましょう。
普段あまり使っていないクレジットカードであれば、このクレジットカードを使ってキャッシングが利用できます。
しかし、公共料金やその他支払いなどで毎月限度額いっぱいまで使っているカードなら、このクレジットカードを使ってキャッシングができません。
なぜなら支払いで全ての枠を使い、キャッシングできる枠がないからです。
反対に、キャッシングを利用するとショッピング枠を圧迫して、支払いができなくなる可能性もあります。
例を挙げると、キャッシング枠が50万円のクレジットカードAで枠いっぱいの10万円利用したら、ショッピング枠も10万円使ったことになります。
つまりAのカードを使ったショッピングは最大40万円までしかできません。
キャッシングによって本来払えるべきものが払えなくなり、支払い遅延などによるトラブルが起こる可能性もゼロではありません。
キャッシングを利用する前にショッピング枠でいくら使ったか?いくらまでならキャッシングを利用できるか?をチェックしましょう。
キャッシングも総量規制の対象となる
クレジットカードのキャッシングはカードのショッピング枠を使って現金を借り入れる方法で「総量規制」の対象になります。
「総量規制」とは貸金業者から利用者を守る法律で、借入可能額は年収の3分の1以下と定められています。
例えば年収300万円の人は、100万円以上の借金をすることができません。
またお金を貸す方(クレジットカードや貸金業者など)も、100万円以上の貸し付けができません。
総量規制は債務者のトータルの借入金額を指すため、複数のキャッシングの合計が総量規制を超えたら、それ以上の借入はできなくなります。
例を挙げると、年収300万円(総量規制100万円)の人が以下のキャッシングを利用したとします。
- 貸金業者Aから30万円借入
- 貸金業者Bから20万円借入
- C社のクレジットカードで10万円借入
- D社のクレジットカードで10万円借入
この時点で合計70万円の借入をしているため、新しくクレジットカードを作ってキャッシングを利用しても、30万円以上の借入はできません。
反対に、クレジットカードのキャッシングを利用すると、他のクレジットカードでのキャッシングやカードローンの借入可能金額にも影響が出ます。
カードローンと同時利用すると、クレジットカードによるキャッシングで希望借入金額を満額利用できなくなる可能性があります。
借入できなくならないよう、自身の総量規制と借入額の管理は徹底してください。
ただし住宅ローンやマイカーローンなど、借入金額が高額なローンは総量規制の対象外のため、ローンが残っていてもキャッシングには影響ありません。
他のローンに影響する
クレジットカードのキャッシングを利用すると信用情報に記録されます。
信用情報とはローン契約などの取引事実を登録した個人情報で、金融機関がローン申請した人の「信用」を調べる時の参考資料として利用します。
クレジットカードのキャッシングを利用している状態で、別のローンを申し込むと、審査結果に通らないことも珍しくありません。
借入金額が少額だったり計画通りに返済できているなら問題ありません。
しかし返済が一度でも遅れると、返済能力に不安ありと判断され、希望した金額を借りれない可能性があります。
また、申請するローンの種類によってはクレジットカードのキャッシングをしているというだけで審査に落ちることも珍しくありません。
特に次のローンは、借入金額が高額のため、かなり審査が厳しいです。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
中でも住宅ローンはクレジットカードを使っただけでも審査結果に大きな影響を与えます。
キャッシングを利用中なら、完済するまで住宅ローンの申請は見送りましょう。
金利が割高
クレジットカードのキャッシングの最大の注意点は金利の高さです。
具体的にクレジットカードのキャッシングも含め、各ローンの平均金利は以下のようになっています。
- 住宅ローン:0.5~0.7%
- マイカーローン:1~2%
- 教育ローン:2~3%
- カードローン:約14%
- クレジットカードのキャッシング:約18%
上でまとめたように、クレジットカードのキャッシングは他のローンに比べて割高なのが分かります。
参考までに日本が法律で定められている金利の上限は年15~20%です。
これらの数字を見ると、クレジットカードのキャッシングの金利が、いかに高いかが分かります。
金利が高いと返済時に用意する金額が増えるため、借りた以上の金額をカード会社に支払わないといけません。
例えばクレジットカードのキャッシングで10万円を借り入れた場合、返済額は次のようになります。
借り入れた10万円+借入金額の18%(1万8千円)=11万8千円
つまり、10万円借りても10万円以上の金額をカード会社に支払わないといけません。
キャッシングの利息は、利用していないにもかかわらず支払いが発生するお金のため、「ムダ遣い」と考える人も多いです。
返済方法によって利息は変わってきますが、クレジットカードのキャッシングを利用すると高い利息の支払い義務が発生することは理解しましょう。
クレジットカードのキャッシングの金利
クレジットカードのキャッシングを利用するなら、金利は絶対に確認しなければいけません。
クレジットカードのキャッシングも含め、お金を借入すると必ず「利息」が発生します。
利息とは、借りたお金の使用料として貸主(クレジットカードのキャッシングの場合はカード会社)に支払うお金を指します。
そして利息を計算するために用いる数字が「金利」です。
金利とは、お金を借りる際に追加で支払う金額の割合のことで、クレジットカードのキャッシングに限らず、お金を借りれば必ず金利が発生します。
金利の理解が浅いと高い金利を支払う羽目になるので、金利について正しく理解しましょう。
クレジットカードのキャッシングにおける金利について詳しく解説します。
平均金利
クレジットカードのキャッシングは各カード会社によって自由に設定できます。
各カード会社が設定しているキャッシングの金利は以下にまとめましたので、クレジットカードを選ぶ時の参考にしてください。
- 楽天カード:18%
- イオンカード:7.8~18%
- エポスカード18%
- ANAカード:15~18%
- オリコカード:15~18%
- JCBカード:15~18%
- MUFGカード:14.95%~17.95%
上でまとめたように、キャッシングの平均金利は約18%とかなり高めです。
参考までにカードローンの平均金利は約14%と、キャッシングの平均金利より少し低くなっています。
キャッシングを利用する時は、高い金利を支払う必要があることを理解して利用しましょう。
計算式
キャッシングを利用すると金利が発生しますが、具体的に利息がいくらになるかは、ご自身で計算しなければいけません。
利息の計算は以下のようになります。
- キャッシング利用金額×金利÷365×返済日数
例えば金利18%のキャッシングで10万円の借入をした場合、30日後に返済すると利息は以下の金額になります。
- 100,000円×0.18÷365×30=約1,479円
返済期間を30日から60日にすると、2倍の利息を支払わないといけません。
利息は「金利」と「返済日数」によって変わってきます。
上で紹介した計算式を使って、事前に利息がいくらになるか計算してから利用するかしないかの判断をしましょう。
クレジットカードのキャッシングにも審査がある
キャッシングはクレジットカードに付帯しているサービスですが、クレジットカードを持っていれば誰でも使えるわけではありません。
キャッシングを利用するには、クレジットカード会社にキャッシングを申し込む必要があります。
申込が完了すると、カード会社は申込内容を元に「審査」を行い、審査が通るとキャッシングが利用できます。
審査の基準は各カード会社によって多少の違いはありますが、どのカード会社も審査内容を明らかにしていません。
そのため、審査に落ちても「なぜ審査が通らなかったのか?」「どこを改善すれば審査に通るのか?」を通知してくれません。
キャッシングの審査に落ちたなら、審査に落ちた原因を自分で考えて改善する必要があります。
キャッシングの審査に関する具体的な基準は明らかになっていませんが、共通の審査基準がいくつかあります。
- 安定した収入がある
- 借入総額が年収の3分の1以下
- 信用情報
クレジットカードのキャッシングの審査基準について詳しく解説します。
安定した収入がある
キャッシングは借入した金額を利息を付けて返済する必要があるため、収入の有無は審査に大きく影響します。
キャッシングの審査では以下の2点が重要です。
- 収入の多さ
- 収入の継続性
まず「収入の多さ」ですが、そもそも収入がなければキャッシングで借りたお金を返してくれる見込みが少ないため、審査で落とされやすいです。
キャッシングを利用したいなら、まずは職に就いて、給料(収入)が得られる生活を送りましょう。
最低でも自身の収入で生活できるレベルの収入を得られるようにすると、キャッシングの審査は通りやすいです。
また学生でキャッシングを希望する場合、アルバイトをしていれば「返済能力あり」とみなされ、審査が通るカード会社もあります。
次に「収入の継続性」ですが、実はキャッシングの審査では「収入の多さ」より「収入の継続性」を重視するカード会社も少なくありません。
キャッシング利用の多くは、中~長期的な返済となるため、収入の多さよりも安定性を求められます。
そのため、毎月安定した給料を受け取っている職業に付いていると審査は通りやすく、反対に月によって収入にバラつきがある職業は審査が通りにくいでしょう。
具体的には会社員や公務員は審査が通りやすい反面、フリーランスや個人事業主は審査に落ちる可能性が高いです。
借入総額が年収の3分の1以下
クレジットカードのキャッシング申込時に、他社からの借入の有無も審査の対象となります。
この時、他社からの借入金額の総額と希望借入金額の合計が、自身の年収の3分の1を上回っていると、絶対に審査は通りません。
なぜなら総量規制である「借入総額は年収の3分の1」のラインを越えてしまうからです。
借主である利用者が総量規制を越えたとしても、特に法的な罰則はありません。
しかし、貸主であるクレジットカード会社や貸金業者が新たな貸付によって総量規制を越えた場合、業務指導や営業停止など厳しい罰則を受けます。
そのため、申込の段階で他社から借入によって借入総額が総量規制を越えると、カード会社は罰則を避けるために審査を通しません。
現在他社から借入があり、まだ完済していないなら、自身の年収と借入総額を比べてください。
もし総量規制に引っかかりそうなら、総量規制に引っかからない金額で申請するか、現在の借入金額を完済した後に申し込みましょう。
なお、カード会社が審査で見ているのは「借入件数」ではなく「総借入金額」です。
総量規制はあくまでも金額に対しての規制であり、借入件数については特に規制はありません。
例を挙げますと、10社のクレジットカードや貸金業者から借入をしても、総量規制に余裕があるならクレジットカードのキャッシングの審査に影響はありません。
とはいえ、あまりに多くのところからお金を借りていると借入の管理が難しくなります。
借入金額と併せて借入件数を減らしてから、新しいキャッシングの申請をしましょう。
信用情報
過去にカードに関するトラブルや返済を遅延していると、その内容が信用情報に記録されます。
信用情報は、審査の時に申込者の返済能力を調べる手段としてカード会社が必ず確認するため、信用情報に記録があると審査は通りません。
特に過去に次のようなトラブルを起こした経験があるなら、カード会社の審査は100%通らないでしょう。
- 61日以上もしくは3ヶ月以上返済が遅れた
- 借入金額を保証会社が代位弁済した
- 破産宣言した
上の3つは「金融ブラック」と呼ばれ、信用情報にいずれかの内容が記録されていると、返済能力がないと判断されて審査が通りません。
キャッシング利用履歴は、期日内に完済した内容も信用情報に記録されます。
遅延やトラブルなく完済していれば、信用情報から「返済能力アリ」と判断されるので、現在キャッシングを利用しているなら期日内に完済しましょう。
クレジットカードのキャッシングに必要なもの
クレジットカードのキャッシングを申し込むには、あらかじめ用意すべきものがあります。
特に次の3つは事前に用意することでスムーズにキャッシングが利用できるので、申込前に準備しましょう。
- 引き落とし用の口座
- 本人確認書類
- 暗証番号
キャッシング申込に必要な上の3つについて詳しく解説します。
引き落とし用の口座
キャッシングの返済はクレジットカードの利用金額と同様に、口座から引き落としされます。
引き落とし用の口座がないとキャッシングは利用できないので、キャッシングの返済に使う金融機関口座を用意しましょう。
キャッシングの返済に使う引き落とし口座は、特に指定がなければクレジットカードの利用額と同じ口座になります。
本人確認書類
キャッシングを申し込む時に本人だと確認する書類の提出が求められます。
本人確認書類は次のいずれかで構わないので、申し込む前に用意しましょう。
- 運転免許証(運転経歴証明書でも可)
- マイナンバーカード
- 保険証
- 特別永住者証明書(在留カード)
本人確認書類は、カード会社によって認められるものと認められないものがあるので注意しましょう。
ただし、カード会社によっては本人確認書類だけでなく「収入証明書類」の提出を求められます。
収入証明書類とは、利用者が収入を得ていることを証明するための書類で、具体的には以下のものが該当します。
- 給与明細
- 確定申告書
- 源泉徴収表
カード会社によって直近数ヶ月分の給与明細の提出を求められるため、数ヶ月分の給与明細のコピーや写真を撮っておきましょう。
確定申告書や源泉徴収票は、最新のものでないと受け付けてくれないので注意してください。
暗証番号
キャッシングはクレジットカードのサービスの1つなので、利用するには暗証番号が必要です。
暗証番号は、クレジットカードを発行した時に設定したものを使いますので、忘れてしまった場合は事前にカード会社に問い合わせてください。
暗証番号はキャッシング申込だけでなく、お金の借入の時も必ず聞かれるので、忘れないようしっかり管理しましょう。
クレジットカードのキャッシングで借り入れする方法
カード会社の審査が通ったら、クレジットカードを使ってキャッシングが利用できます。
キャッシングでお金を借りる方法は大きく分けると3つありますので、ご自身が使いやすい方法で利用しましょう。
- ATM
- 電話
- インターネット
上で紹介した3つの借入方法について詳しく解説します。
ATM
ATMは借入方法でもっとも利用しやすいため、キャッシング利用者の多くが使っている方法です。
銀行やコンビニATMからクレジットカードを使って借入を申し込めるだけでなく、その場で現金が出てくるため、すぐにでも現金が欲しい時におすすめです。
ATMを使ってキャッシングを利用すると、ATM手数料が発生するところがあるので注意してください。
利用できるATMはカード会社によって違いますので、どこのATMならキャッシングが利用できるかチェックしましょう。
電話
電話でのキャッシングは、専用の電話番号に電話して、希望する口座に振り込んでもらって借り入れる方法です。
振込口座は引き落とし口座と別の口座も選べるため、借り入れたお金を別の口座に振り込むなら、わざわざ自身で振込手続きをする手間がかかりません。
カード会社によって電話による借入の受付時間が違うので、電話でキャッシングを利用するなら事前に営業時間を確認しましょう。
また借入方法が振込のため、金融機関が休みの時は休み明けにならないと借入金額が引き落とせないデメリットもあります。
平日でもカード会社によって電話による申請は即日融資が難しい場合もあるため、電話でキャッシングを利用する時は、日程にゆとりをもたせて申請しましょう。
インターネット
キャッシングはインターネット経由からでも利用できます。
インターネットを使ってキャッシングを利用する時は、クレジットカードの専用サイトにログインしてください。
ログイン後にキャッシングのページから「借入金額」と「振込口座」を入力して申請します。
インターネットで申請した場合、早いとその日のうちに希望した口座にお金を振り込んでくれるため、早めに現金が欲しい場合に利用すると良いでしょう。
またキャッシング枠の増額や返済方法の設定なども、インターネットを通してすぐに行えます。
インターネット経由のキャッシング申請は、パソコンだけでなくスマホからも操作できます。
スマホで申請する場合、クレジットカードの専用アプリが必要なため、キャッシングを利用するなら事前にアプリを入れておきましょう。
最短で発行できるキャッシング機能付きクレジットカード
クレジットカードでキャッシングを利用するには、クレジットカードの発行が必要不可欠です。
クレジットカードの発行にかかる日数は、カード会社や発行するクレジットカードによって差があります。
通常は発行に1週間ほどかかりますが、早いものだと即日発行してくれるカード会社も少なくありません。
中でも以下のクレジットカードは、最短で発行してくれるため、すぐにクレジットカードを作りたいならおすすめです。
- セゾンカード
- エポスカード
- ACマスターカード
上記3枚のクレジットカードの特徴を詳しく解説します。
セゾンカード
セゾンカードは株式会社クレディセゾンが発行しているクレジットカードです。
セゾンカードのキャッシングに関する情報は以下にまとめました。
- 発行日数:即日
- 国際ブランド:VISA・MasterCard・JCB・AmericanExpress
- 年会費:永年無料
- 申込条件:18歳以上(高校生除く)
- キャッシング可能ATM:みずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イオン銀行など
年会費無料で高校生以外の18歳以上であれば誰でも申し込めるため、非常に作りやすいクレジットカードです。
セゾンカードはインターネットから申込みができ、審査が通ったらメールで知らせてくれるため、すぐに審査結果が分かるでしょう。
カードの受取方法は「郵送」と「セゾンカウンターでの受取」を選択できます。
この時「セゾンカウンターでの受取」を選ぶとその日のうちにカードを受け取れ、受け取ったその日から利用できます。
セゾンカウンターは全国に67ヶ所あるため、1日でも早くクレジットカードが欲しいならセゾンカウンターに行って受け取りましょう。
セゾンカウンターで発行してもらうには、以下のものが必要です。
- 受付番号
- 本人確認書類(免許証・パスポート・健康保険証など)
- 金融機関のお届け印
- 口座番号が分かるもの(通帳もしくはキャッシュカード)
セゾンカードは年会費無料以外にも、キャッシング機能が充実している点が特徴です。
対応している国際ブランドが多いため、キャッシングに利用できるATMの種類も豊富です。
大手都市銀行のATMはもちろん、セブンイレブンやローソンなどコンビニATMでもキャッシングができるので、利用可能なATMを探す必要はありません。
エポスカード
エポスカードは丸井グループが発行しているクレジットカードです。
エポスカードのキャッシングに関する情報は以下にまとめました。
- 発行日数:即日
- 国際ブランド:VISA
- 年会費:永年無料
- 申込条件:18歳以上
- キャッシング可能ATM:三井住友銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イオン銀行など
エポスカードはカードの表面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス」のクレジットカードで、番号を盗み見されて不正利用される心配はありません。
エポスカードの受取は、郵送以外にも百貨店の「マルイ」にあるエポスカードセンターでの受取を希望すると即日発行してくれます。
カードセンターで受け取る時に、以下のものが必要なので忘れず持って行きましょう。
- 審査結果メール(スマホ画面でもOK)
- 本人確認書類(運転免許証やパスポートなど顔写真付きのもの)
- キャッシュカード
エポスカードの受取はマルイ店舗以外にも、希望すれば自宅に発送してくれます。
国際ブランドはVISAのみですが、VISAは世界シェア65%と最も利用されている国際ブランドのため、日本だけでなく海外でも問題なく利用できるでしょう。
キャッシングも三菱UFJ銀行や三井住友銀行といった大手都市銀行のATMを利用できるほか、コンビニATMでも利用できます。
他のクレジットカードに比べて利用できるATMが多いため、キャッシングしやすいクレジットカードです。
ACマスターカード
ACマスターカードはアコム株式会社が発行しているクレジットカードです。
ACマスターカードのキャッシングに関する情報は以下にまとめました。
- 発行日数:即日
- 国際ブランド:MasterCard
- 年会費:永年無料
- 申込条件:18歳以上
- キャッシング可能ATM:三菱UFJ銀行・セブン銀行・ローソン銀行・イオン銀行など
ACマスターカードの最大の特徴はキャッシング手数料です。
カードローンを展開しているアコムが発行しているクレジットカードのため、実質年利が最大14.6%に設定されています。
他のクレジットカードのキャッシングは18%のため、ACマスターカードのキャッシングは利息がかかりにくいクレジットカードです。
さらにクレジットカードの受取も無人契約機(むじんくん)で即日発行してくれます。
アコムは無人契約機を含めると全国に950ヶ所以上あるため、誰でも気軽に即日カードを受け取れるでしょう。
ただしACマスターカードは支払い方法が「1回払い」と「リボ払い」のみで、分割払いやボーナス払いといった支払い方法が選べません。
しかも自動的にリボ払いとなり、1回払いで支払う場合はマイページから支払いの設定をする必要があります。
支払い方法を比較すると、ACマスターカードはクレジットカードとしては少し使いづらさを感じるでしょう。
ACマスターカードは「キャッシングメインでショッピングはおまけ」と割り切った使い方をするのが良いかもしれません。
クレジットカード以外のキャッシング
キャッシングはクレジットカードの利用限度額の一部を利用して現金を借入できるサービスです。
しかし、現金を借入できるサービスはクレジットカードだけではありません。
キャッシング以外で現金が借りられるサービスとして次の3つがあります。
- 消費者金融系キャッシング
- 銀行系キャッシング
- 銀行の個人向けローン
上記3つのキャッシングサービスの特徴について詳しく解説します。
消費者金融系キャッシング
消費者金融系キャッシングとはJICC(日本信用情報機構)に登録されている貸金業者が展開しているキャッシングサービスです。
主に中堅の消費者金融が「消費者金融系キャッシング」に該当します。
中堅の消費者金融は、その土地に根付いた商売をしているため「街金」と呼ぶ人もいるでしょう。
消費者金融系キャッシングを展開している会社の例を挙げると、以下の会社があります。
- アイフル
- アロー
- キャネット
- スペース
近年では「au」や「LINE」も消費者金融業界に参入し、より利用できる会社の選択肢が増えました。
消費者金融系キャッシングの特徴について詳しく解説すると、まず挙げられるのは平均金利です。
消費者金融系キャッシングの平均金利は約14%と、クレジットカードのキャッシングの金利に比べれば少し低めに設定されています。
金利が低ければ借入金額に対する利息も低くなるため、同じ金額を借りた場合、消費者金融系キャッシングを利用した方が支払う利息が少なく済みます。
クレジットカードのように支払いの立て替えはできませんが、現金を借りるだけでしたらクレジットカードのキャッシングサービスより良心的でしょう。
また、クレジットカードのキャッシングに比べて借入限度額の設定が高いのも特徴です。
クレジットカードのキャッシング枠はショッピング枠に含まれるため、ショッピング枠を増額しないとキャッシング枠も大きくなりません。
しかし、消費者金融系キャッシングはお金を貸すのがメインサービスのため、クレジットカードのキャッシングより借入限度額が高めに設定されています。
借入限度額は各会社によって違いますが300~900万円まで借りられます。
消費者金融系キャッシングは設定した枠がすべて借入可能限度額ですから、クレジットカードのキャッシングよりも大きな金額を借りられるのです。
消費者金融系キャッシングのデメリットとしては、クレジットカードのキャッシングに比べて利用が不便な点が挙げられます。
消費者金融系キャッシングの多くは、地域密着型の企業が多いため、融資の申込や返済方法が限られています。
具体的には、銀行やコンビニにあるATMを使って借入や返済ができないところが多く、口座からの引き落としか振込がメインです。
そのため、早急に現金が必要な時に利用できない業者が多いのが、消費者金融系キャッシングの欠点でしょう。
銀行系キャッシング
銀行系キャッシングとは、大手銀行グループに属している消費者金融を指します。
例えば「アコム」「レイクALSA」「プロミス」「SMBCモビット」はそれぞれ以下の銀行に属しています。
- アコム:三菱UFJ銀行
- レイクALSA:新生銀行
- プロミス:三井住友銀行
- SMBCモビット:三井住友銀行
サービス内容は消費者金融系キャッシングとほぼ同じですが、全く同じではありません。
特に大きな違いは審査の厳しさです。
銀行系キャッシングは、クレジットカードのキャッシングや消費者金融系キャッシングに比べると審査が厳しいです。
消費者金融系キャッシングは審査を貸金業者が独自の審査基準で行うため、会社によってはかなり審査が甘いところも少なくありません。
対して銀行系キャッシングは同列銀行と同じ審査基準のため、信用情報の内容によっては審査に落ちる場合もあります。
その代わり一度審査が通ってしまえば、消費者金融系キャッシングよりもキャッシングが利用しやすい利点があります。
消費者金融系キャッシングは主に街金が展開しているため、ATMに対応していないところも少なくありません。
一方銀行系キャッシングは、全国展開している会社が多く、利用者がキャッシングを利用しやすいサービスを展開しています。
銀行ATMやコンビニATMでキャッシングが利用できたり、無人契約機を各地に設置して、すぐにキャッシングの申込ができたりします。
また公式アプリを開発して、スマホからいつでもキャッシングが申し込めるようにしているのも、銀行系キャッシングの特徴です。
さらに銀行系キャッシングは、さまざまなサービスやキャンペーンを開催しています。
中でも有名なのが、一定の返済期日内に全額返済すると、利息が発生しないキャンペーンです。
例えば10万円借り入れた場合の返済は10万円で済み、それ以上の金額を貸金業者に支払う必要はないです。
無利息キャンペーンは業者によって開催している日程が違いますし、キャンペーンを利用するには一定の条件を満たさないといけません。
無利息になる条件については各貸金業者のホームページやSNSで告知しているので、お金を借りるならぜひチェックしてキャンペーンを上手に利用しましょう。
また、銀行系キャッシングでもクレジットカードを発行している会社があります。
例えば、「ACマスターカード」はアコムが発行しているクレジットカードです。
また、SMBCモビットはカードローン、クレジットカード、Tカードの3つの機能がついたクレジットカードを発行しています。
クレジットカード会社のキャッシングよりも金利が低く限度額が大きいですが、クレジットカードを発行するには審査に通らなけければいけません。
ショッピングよりもキャッシング重視のクレジットカードを探しているならおすすめです。
銀行の個人向けローン
銀行の個人向けローンとは、銀行から直接お金を借りれるサービスを指します。
銀行の個人向けローンはクレジットカードのキャッシングや貸金業者が行うキャッシングとは少し特徴が違います。
銀行の個人向けローンの最大の特徴は、借入金額の使い道が決められている点です。借入したお金を目的以外の支払いに使えません。
例えば住宅ローンを借りた場合、借り入れたお金は住居購入に関する費用でのみ使い、それ以外の支払いを住宅ローンで借りたお金で支払ってはいけません。
もし指定された以外の用途にローンで借りたお金を使った場合、銀行から契約違反とみなされ、一括返済を求められたり詐欺罪で訴えられる可能性があります。
また銀行の個人向けローンは、クレジットカードや消費者金融のキャッシングに比べてかなり金利が低く抑えられています。
例えば、住宅ローンであれば金利は0.4~0.5%ですし、自動車ローン(マイカーローン)の金利であればどんなに高くても5%もありません。
金利が低ければ、借入した金額に上乗せする返済額も小さく抑えられます。
ただし銀行でローンを組む場合、審査の厳しさはクレジットカードや貸金業者よりさらに厳しくなり、信用情報に少しでも記載があると審査が通りません。
クレジットカードのキャッシングでは、総量規制さえ越えていなければ、返済途中の借入金があっても審査が通るところもあります。
しかし銀行のローン申請は審査中にクレジットカードを使うだけでも審査結果に影響が出ますし、返済中の借入金があったらまず審査は通りません。
銀行にローン申請をするなら、審査中のクレジットカードを使用しないのはもちろん、返済中の借入金を完済してから申請しましょう。
クレジットカードのキャッシングの返済方法
クレジットカードでキャッシングを利用した場合、借りたお金を返済しなければいけません。
キャッシングの返済方法は大きく分けて3つあります。
- 一括返済
- リボ払い
- 繰り上げ返済
3つの返済方法には特徴があり、メリットとデメリットがあるので、キャッシングを利用する前に正しく理解しましょう。
クレジットカードのキャッシングの返済方法について詳しく解説します。
一括返済
一括返済は、借入した金額を1回の返済で全額返済する方法を指します。
返済回数は1回なので支払う利息も少なく済みますから、必要以上に利息を取られる心配はありません。
ただし借入した金額を1回で全額返済すると、手元にお金がなくなってしまい、再度キャッシングを利用しなければいけない状態に陥りかねません。
一括返済する時は少額のキャッシングの時か、生活に困らないお金が手元に作ってから返済しましょう。
リボ払い
リボ払いは、借入した金額を均等に分割して、金利とともに毎月定額を返済していく支払い方法です。
一括返済と違い、借入した金額を一度に全額返済しなくても良いため、返済によってお金に困る心配はありません。
キャッシングによってある程度まとまった金額を借り入れた時でも、無理なく返済できる反面、支払う利息が増えるのが大きなデメリットです。
また、1回のあたりの返済額が少ないためなかなか返済が完了しないのも、リボ払いの大きなリスクです。
繰り上げ返済
繰り上げ返済とは、借入金の残債の一部もしくは全部をまとめて返済する方法を指します。
例えばキャッシングで10万円借り入れて、毎月1万円+利息を10ヶ月かけて返済する契約を結んだとします。
本来ならば毎月1万円+利息を10ヶ月かけて払い続ければ何も問題ありません。
しかし返済5か月目に臨時収入が入り、キャッシングの残りを返済するめどが立った場合、残りの返済額を一度に支払うのが繰り上げ返済です。
繰り上げ返済を行えば、翌月以降キャッシングの返済を行う必要はありません。
さらに、繰り上げ返済を行うと支払う利息が安くなるメリットがあります。
キャッシングの金利は返済回数によって変わり、返済回数が多いほど金利は高くなります。
そのため、返済回数が減る繰り上げ返済を行えば、計画通りに返済するよりも金利が低くなり、支払う利息が少なく抑えられるのです。
利息が減ればカード会社に支払うお金そのものが減額できるため、できるタイミングがあれば積極的に活用しましょう。
クレジットカードのキャッシングを利用するなら
クレジットカードのキャッシングは、現金がどうしても必要な時にすぐに現金を用意できる便利なサービスです。
しかしその一方で、カードトラブルや自身の信用情報に傷がつくリスクがあります。
キャッシングを利用する時は、しっかり返済計画を立ててから利用しましょう。
特に次の3点は、クレジットカードのキャッシングを利用する際は意識してください。
- キャッシング利用は「少額」から
- 返済は「一括返済」
- 複数のカードを使ったキャッシングは厳禁
上で紹介した3つのポイントについて詳しく解説します。
キャッシングを利用するなら「少額」から
クレジットカードのキャッシングは金利が高いうえにショッピング枠を圧迫するため、大金を借り入れないようにしましょう。
そもそもクレジットカードでのキャッシングは、サービスの特性上カードローンのようにまとまったお金の借入が難しいです。
クレジットカードのキャッシングは、ショッピング枠によってキャッシング枠の大きさが左右されるため、1万円や5万円など小額を借りるのが精一杯です。
10万円以上金額をクレジットカードのキャッシングで借り入れようとすると、クレジットカードの使い方そのものに影響が出てしまいかねません。
その結果、今までできていた支払いができなくなるリスクが大きくなります。
クレジットカードのキャッシングの多用は、いたずらにショッピング枠を圧迫して、生活費の支払いにも支障が出るかもしれません。
クレジットカードのキャッシングはあくまでも「現金が必要になった時」のみ利用し、金額も1万円や2万円といった少額に留めるよう意識してください。
どうしてもキャッシングを利用しないといけないなら、キャッシング用のクレジットカードを別で発行しましょう。
クレジットカードを「ショッピング用」「キャッシング用」で使い分けると、カードトラブルを引き起こす危険性を抑えられるでしょう。
返済は「一括払い」
クレジットカードのキャッシングの返済方法は一括返済とリボ払いがありますが、リボ払いでの返済は控えましょう。
リボ払いは毎月の支払いを低く抑えられる反面、支払う利息が多くなってしまうからです。
特にリボ払いによる1回当たりの返済額を小さくすればするほど、利息分の割合が大きくなっていき、借入金額の完済期間がなかなか終わりません。
一括返済であれば、利息が発生してもリボ払いに比べれば小さく抑えられるので、キャッシングによる金銭的負担は小さくできます。
クレジットカードのキャッシングを利用するなら、一括返済で素早く終わらせて、余計な利息を支払わないようにしましょう。
もし一括で返済できない金額を借り入れたいのなら、最初はリボ払いで返済していき、返済目処が立ったタイミングで繰り上げ返済してください。
繰り上げ返済をすれば、リボ払いで計画通りに返済するよりも支払利息は減らせるため、結果的にカード会社に支払う金額は安く抑えられます。
複数のカードを使ったキャッシングは厳禁
クレジットカードのキャッシングは、1社のキャッシングが完済しなくても新しいキャッシングを申し込めます。
総量規制を越えなければ何社からでも借りられますが、借入したカード会社が多いほど返済が難しくなるため、複数のキャッシングの利用は控えましょう。
キャッシングの返済管理が疎かになって支払いが滞ると、「金融ブラック」に名前が載る可能性が高くなります。
金融ブラックに載ると次のような規制がかかり、日常生活にも大きな支障をきたします。
- 新規の借入ができない
- クレジットカードが利用できない
- 新しいクレジットカードが作れない
金融ブラックに名前が載ると、借金があるうちは消えませんし、借金が完済しても5年間はリストに載り続けます。
金融ブラックに載ると消すのが大変ですから、名前が載らないようにするためにもクレジットカードのキャッシングを多用せず、計画的に利用してください。
クレジットカードのキャッシングは賢く使おう
クレジットカードのキャッシングは、急に現金が必要になった時に役立つサービスです。
ATMがある所ならどこでも利用できますし、海外でも利用できるため、海外の旅先でいざという時の保険として活用できます。
現在どこの店舗でもクレジットカードなどキャッシュレス決済を導入していますが、全ての店舗で使えれるわけではありません。
まだまだ「現金のみ」のお店は多いですし、現金でしか支払えないものも多くあります。
キャッシュレス決済に慣れていると、つい現金を持ち歩く習慣が薄まり、いざ現金が必要な時に手持ちがない事態に陥りかねません。
クレジットカードのキャッシングは、そんな「緊急で現金が必要な時」に役立つサービスです。
とはいえ、キャッシングは借金ですしキャッシングを利用すると信用情報に記載され、ローンの申込にも影響が出ます。
キャッシングを乱用するとカードトラブルを引き起こす原因となるので、使い時には十分注意しましょう。
クレジットカードのキャッシングの仕組みはもちろん、金利や返済方法などの注意点もしっかり理解して、賢く活用してください。