キャッシングの審査に通らない原因は?審査の流れや審査内容・必要な書類・審査に通らなかったときの対処法も詳しく解説します。

「キャッシングやカードローンを利用したいけど、審査に通らないかもしれない」と不安に感じる方も少なくないでしょう。

中には最短で融資を受けたいという方もいらっしゃると思います。

この記事では、審査に通らない原因や対処法だけでなく、審査の流れ・審査内容・必要書類についても解説するので参考にしてください。

事前に審査に通らない原因を把握し、対策を立てておけば審査に通る可能性が高くなります。

融資を受けるにあたって不安なことがある方は、審査に通らない原因に該当するかまずは確認していきましょう。

キャッシングの審査に通らない原因は?

キャッシングの審査は、以下の5つの理由により審査に通らないことがあります。

もし審査に落ちた場合、これらに該当していないか確認しましょう。

利用条件にあてはまらない

条件

キャッシングやカードローンの利用には継続して安定した収入があることが大前提。収入が安定していない場合、審査に落ちてしまいます。

また、満20歳以上で満60〜70歳以下であることといった独自の利用条件を設けている金融機関や消費者金融もあるので確認しましょう。

各金融機関や消費者金融の利用条件は、キャッシングやカードローンの案内ページに記載されています。

小さく記載されていることもあるので、見逃さないようにしてください。

過去に借り入れの延滞がある

延滞

借り入れする前の5年間に延滞や破産などの金融事故がある場合、審査に落ちます。これは、お金を融資しても返済してもらえないと判断されるためです。

債務整理を行ったとしても、金融事故がないという判断にはなりません。債務整理の情報も個人信用機関に5年間掲載されます。

心当たりのある方は、5年間の融資は審査に落ちると覚えておきましょう。

心配な方は、個人信用機関に情報開示請求を行うことで、自分に金融事故があるかを確認できます。

情報開示請求は、JICC・CIC・KSC・JBAに行ってください。

所属している金融機関や消費者金融が異なるので、自分の借り入れ経験のある会社が所属している団体に請求しましょう。

申し込み額が支払い能力を超えている

支払い能力

申し込み額が年収の3分の1を超えている場合、総量規制に則り返済能力がないと判断されます。

今回の申し込みだけでなく、現在抱えている借り入れの総額が年収の3分の1を超えていないか確認しましょう。

次回の申し込みの際に、金額を下げることで審査に通りやすくなります。

数万円だとしても、返済額が年収の3分の1を超えれば借り入れはできません。

申し込みの際に他社からの借り入れを申告していなくても、審査中に調べられます。

また、支払い能力以上の借り入れは自分の生活を苦しめるのでやめましょう。

同時に他社にも申し込みをしている

数社

キャッシングやカードローンを利用するために、短期間に何社も申し込んでいると審査に落ちます。これは、お金に困窮していると判断されてしまうためです。

また、申し込み数に対して契約数が少ない場合も審査に落ちやすくなるでしょう。

他の金融機関で審査落ちしていることが、返済能力がないと判断される要因の1つ。同日はもちろん短期間に申し込まないようにしましょう。

審査が通ったら新しく借り入れしないこと、審査に落ちたらすぐに他社に申し込まないことを徹底してください。

クレジットカードのキャッシング枠の申し込みも同様です。金融機関や消費者金融での申し込みに影響します。

申し込み内容に誤りがある

申込

申し込み内容や必要書類に不備があると審査に落ちてしまいます。顔写真付きの本人確認書類がない場合、複数の本人確認書類が必要になります。

公式アプリやWeb申し込みの際は、複数書類が確認できないと提出完了になりませんが、郵送やFAXの場合は注意しましょう。

不備があったことに気づいても短期間で再度申し込むことはやめましょう。お金に困っていると判断されて、さらに審査に通りにくくなります。

お客様サポートで申し込みIDや受付番号を伝えて正しい内容にしてくれる場合もあります。

問い合わせても訂正できない場合、最低でも半年間は申し込むことを控えましょう。

キャッシングに審査が必要な理由

キャッシング審査

借り入れするには総量規制に該当していないか、返済の滞納されないかを判断する必要があります。

そのため、キャッシングやカードローンなどの融資を受ける際には審査を受けなければなりません。

銀行などの金融機関は、融資額とその利息の返済によって経営が成り立っており、貸し倒れが起こると経営破綻してしまいます。

そのため、安定した収入があるのかや滞納歴などを審査します。

消費者金融などの貸付業は、貸金業法に違反してはなりません。

そのため、他社からの借り入れと合わせて総量規制に該当していないかを審査しています。

キャッシングやカードローンを利用する際に審査がないのは、闇金業者なので気を付けてください。

キャッシングの審査の流れ

審査

キャッシングを利用するためには、6つの手順があります。

  1. 申し込み
  2. 必要書類の提出
  3. 仮審査
  4. 本審査
  5. 契約の締結
  6. 借り入れ

まず、申し込みには以下4つの方法があります。

  • Webサイトからの申し込み
  • 電話での申し込み
  • 自動契約機での申し込み
  • 店舗での申し込み

来店不要で誰にもバレずにキャッシングやカードローンを利用するには、「Webサイトからの申し込み」がおすすめです。

スマホ1台で完結できるだけでなく、24時間いつでも申し込み可能な消費者金融が多いです。

申し込みが完了したら必要書類である「本人確認書類」「収入証明書」を提出しましょう。提出には、以下の方法があります。

  • Webサイトでのアップロード
  •  公式アプリ
  •  郵送
  •  FAX

写真付きの証明書をWebサイトでのアップロードか公式アプリで提出すれば、即日で融資可能になる場合もあるでしょう。

書類の提出後は、仮審査に移り申し込み者の情報確認が行われ、ここで信用情報に問題がないかが確認されます。

信用情報に延滞などの金融事故があることが確認されると、審査落ちとなりますので注意が必要です。

仮審査が終わると、会社への在籍確認と提出書類の内容確認をする本審査を開始します。

ただし、本審査で行う内容は会社によっては行わない場合もあるので、Webサイトを確認しておきましょう。

在籍確認は電話で行われ、消費者金融やクレジット会社なら担当者名、銀行での申し込みなら銀行名で名乗られます。

一通りの審査が終了し、審査が通過したら契約手続きに移行。審査結果は以下の方法で届きます。

  • 電話
  • メール
  • アプリ

この内容では、限度額や金利などの貸付条件が記載されているので、大切に保管しましょう。条件に問題がなければ、契約完了となります。

契約の締結が完了次第、借り入れが可能。借り入れ方法には以下の3種類があります。

  • 銀行振込で借り入れ
  • 公式アプリからATMで借り入れ
  • 専用カードを使用してATMで借り入れ

専用カードを発行する場合、1週間以上届くまでに時間を要します。早く借り入れしたいなら公式アプリを使用しましょう。

キャッシングの審査内容は?

キャッシングの利用には、審査が必ず行われます。独自の審査を行っている場合もありますが、主な審査内容は以下の通りです。

安定した収入があるか

収入

安定した収入とは、毎月の給料や一定の収入があることを指します。

キャッシングやカードローンは返済が長期に渡ることが多い借り入れ方法です。

毎月一定額の収入があることで返済が滞りにくい保証になり、審査が通りやすくなります。

反対に、毎月の収入額のバラつきが大きかったり、売上が不安定だと返済能力に不安があるため、審査に通りにくいでしょう。

安定した収入の判断は、収入の額がいくらであるから大丈夫というわけではありません。継続した収入が得られているかが重要になってきます。

そのため、自営業でお金を稼いでいる方よりも会社員の方が審査に通りやすいのです。

このことから、少額でも収入が安定しているかが、キャッシングやカードローン審査のポイントとなることがわかるでしょう。

持ち家か賃貸か

持ち家

持ち家の場合、年収に対しての住宅ローンの返済額の割合が収入の3分の1を超えると、キャッシングやカードローンの審査に落ちます。

これは、返済能力がないと判断されてしまうためです。どの会社でも住宅ローンの返済額の割合次第では審査に通らないでしょう。

少なく申告しても、信用情報機関に記録が残ってしまっているので隠すことはできません。

反対に、住宅ローンの支払いがない場合や収入に占める割合が年収の3分の1未満であれば、審査に通る可能性があります。

賃貸の場合、個人信用情報機関に家賃のデータが掲載されることはありません。

しかし、会社によっては契約する際に、家賃を記入する欄を設けている場合があります。

家賃の年額が年収の3分の1を超えている場合は、審査に通過することは難しいでしょう。

信用情報に問題がないか

信用情報

クレジットやキャッシングの取引情報が電子履歴として残っています。

この履歴に、返済の延滞・代位弁済・債務整理などがあると審査落ちになってしまいます。過去5年以内に該当するものがないか確認しましょう。

指定信用情報機関などに情報開示請求することで確認することが可能です。

滞納などの金融事故を起こしていない場合も、その履歴が残ります。

良好な状態を保っている方は、信用情報の点ではプラスになり審査に通りやすくなる可能性があるでしょう。

借り入れを過去に行っていたとしても、きちんと返済していれば信用情報に傷がついていることはありません。

信用情報に問題がなければカードローンだけでなく、クレジットカードのキャッシング枠の増額もしやすくなります。

総量規制の範囲内か

貸金

貸金業法では年収の3分の1以上の貸付はできないと定められています。

キャッシングやカードローンを使用したい方の中には、すでにクレジットカード会社などから借り入れしている方もいるでしょう。

他社から借り入れしていると複数の返済をすることになります。

返済能力に不安があると判断される可能性が高く、他に借り入れがない方よりもキャッシングやカードローンを利用できない可能性が高いでしょう。

また、総量規制の範囲は借り入れ件数ではなく、借り入れ金額で判断されます。

この借り入れ金額が年収の3分の1を超えてしまうと、審査に通る可能性は低いでしょう。

他社で借り入れしている方は、総量規制の範囲内であるか金額を確認することが大切です。

キャッシングの審査に必要な書類

キャッシングを利用するためには、2種類の書類が必要になります。この書類が用意できない場合、キャッシングを利用することはできません。

本人確認書類

本人確認書類

  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書
  • マイナンバーカード
  • 健康保険証
  • 特別永住者証明書
  • 在留カード
  • 日本国パスポート
  • 年金手帳
  • 写真付き身体障害者手帳

「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に基づき、本人確認が義務付けられています。

キャッシングを利用するためには、上記の本人確認書類の提出が必要です。

しかし、顔写真がない本人確認書類しか所持していない方もいるでしょう。

この場合、別途で住民票や氏名が記載されている公共料金の領収書などの添付を求められることがあります。

領収書の名前が自分の氏名になっているかを確認して提出しましょう。

キャッシングやカードローンを申し込みする際に、別途で必要な書類を事前に確認しておきましょう。

また、本人確認書類はいずれも有効期限内のものを用意してください。期限が切れているものは、提出することができません。

収入証明書類

収入証明

  • 源泉徴収票
  • 所得証明書
  • 青色申告決算書
  • 収支内訳書
  • 確定申告書
  • 給与明細直近2ヶ月分
  • 市民税・県民税額決定通知書

貸金業法で定められている金額を超えた貸付することはできません。

年収の3分の1以上の貸付にならないか確認するために、収入証明書類が必要です。

上記の収入証明書のいずれか1点を最新年度のもので用意しましょう。サラリーマンの方は、源泉徴収票や給与明細で問題ありません。

個人事業主の方は、源泉徴収票が発行されません。そのため、確定申告書や所得証明書など他の収入証明書を提出しましょう。

ただし、確定申告で提出する青色申告決算書が赤字だと消費者金融や銀行などからの融資を受けることは厳しいと思ってください。

個人事業主の方は、黒字決算していないと返済が滞る可能性があると判断されるでしょう。

キャッシングの審査に通らなかったときの対処法

キャッシング審査に通らなかった場合、以下の対処法をすることで審査に通る可能性があります。

ただし、落ちてすぐに申し込んでしまうと、さらに審査が通りにくくなるので短期間で何度も再審査しないでください。

借り入れ金額を低くする

借り入れ

キャッシングやカードローンの審査に落ちたら、申し込み金額が年収の3分の1以上で申し込んでいる可能性があります。

現在他社から借り入れれている場合、トータルの金額を再度確認しましょう。

年収の3分の1未満になるように借り入れ金額を低くすることで、返済能力の判定が変わり、審査に通りやすくなります。

信用情報・本人属性を良くする

情報公開

信用情報でブラックリスト入りになっていないか、信用機関に情報開示して確認しましょう。

ここで、ブラックリストになっていると再度審査しても通る可能性はかなり低くなります。

キャッシングやカードローンの利用は、ブラック入りが解消してからにしましょう。また、他社から借り入れしている方は先に返済しておきましょう。

借り入れ額が少なくなれば、返済能力があると判断され、審査に通る可能性が高くなります。

審査に通りやすいキャッシングを探しているなら

ローン

審査に甘いキャッシングやカードローンはありません。特に銀行系は融資に厳しく、キャッシングの審査は難しいです。

そのため、銀行系ではなく消費者金融の方が、比較的審査が通りやすいでしょう。

延滞などの金融事故がなく、継続して安定した収入を得られているのであれば、消費者金融で借り入れれる方が審査に通過します。