車を担保に融資を受ける方法を解説|メリット・デメリットや申し込み方法・必要書類・危険性・おすすめの車担保融資業者もご紹介します

自動車を担保にお金を借りたいけど、どのようなメリットとデメリットがあるのか知りたい。

安全な車担保融資業者の調べ方がわからない…。と悩んでいませんか。

自動車を担保に融資を受ける際、そのメリットとデメリットをしっかり理解しておかなければ非常に危険です。

また無数の車担保融資業者から安全な業者を選ぶには、知識がないと大変です。

そこで本記事では、自動車を担保にお金を借りるメリットとデメリットを解説します。

さらに安全な車担保融資業者を選ぶポイントを解説した上で、おすすめの車担保融資業者も紹介します。ぜひ参考にしてください。

車を担保に融資を受ける方法

車、お金

自動車を担保にして融資を受ける方法には、以下の2つがあります。

  • 預かり融資
  • 乗ったまま融資

融資方法によって、融資期間中の所有している自動車の扱いと融資可能額が異なります。

そのため、各融資方法のメリットとデメリットをしっかり理解することが必要です。

また業者によって扱っている融資方法が異なるため、申し込み前に業者へお問い合わせすることをおすすめします。

業者が両方を扱っていたとしても、「利用者が融資方法を決定できる場合」と「業者が審査結果から決定する場合」があるので、注意しましょう。

どちらの融資方法においても、融資期間中の自動車の名義は車担保融資業者になります。

預かり融資

預かり融資とは、所有している自動車を業者へ預けることにより、お金を借りる方法です。

預かり融資では契約から返済を完了するまでの期間、自動車を業者へ預けることになるため自動車を利用することができません。

そのため、普段の生活や仕事で自動車を利用している方におすすめできない融資方法となっています。

自動車を預けている期間は、高額な管理費やパーキング費などを請求される場合もあるので注意が必要です。

しかし、自動車を預けてお金を借りるため、後ほど解説する「乗ったまま融資」に比べると融資額が大きくなる傾向があります。

以下、預かり融資のメリットとデメリットになります。

【預かり融資のメリット】

  • 乗ったまま融資と比較して、融資額が大きい

【預かり融資のデメリット】

  • 契約から返済までの期間は、自動車を利用できない
  • 上記の期間中の管理費やパーキング費を支払う必要がある
  • 自動車の名義が業者に変更されてしまう

乗ったまま融資

乗ったまま融資とは、所有している自動車を業者へ預けることなく、お金を借りる方法です。

預かり融資とは異なり、自動車を利用しながら融資を受けられるため、普段から自動車を利用する方におすすめの融資方法となっています。

乗ったまま融資を受けるためには預かり融資と同様に、自動車の名義を業者へ変更が必要です。

つまり、乗ったまま融資では他人名義の自動車を借りて利用することになるため、リース代がかかってしまいます。

また自動車を完全に預けるわけではないので、預かり融資よりも融資額は小さくなるのが欠点です。

以下、乗ったまま融資のメリットとデメリットになります。

【乗ったまま融資のメリット】

  • 融資期間中にも自動車の利用ができる

【乗ったまま融資のデメリット】

  • 自動車の名義を業者に変更する必要がある
  • 他人名義の自動車を利用するため、リース代がかかる
  • 自動車を完全に預けるわけではないので、融資額が小さくなる

車担保融資のメリット・デメリット

車、メリット、デメリット

続いて、車担保融資のメリットとデメリットを解説していきます。車担保融資のメリットとデメリットは、以下のようになっています。

【メリット】

  • 保証人不要
  • 即日融資可能

【デメリット】

  • 金利が高い
  • 手数料がかかる

それぞれ詳しく解説していきます。

保証人不要

車、保証人

車担保融資は所有している自動車の価値に基づき、融資額が決定されます。そのため、保証人は必要ありません。

また利用者本人の信用がブラックであっても、お金を借りることができます。保証人が必要ないことから、家族や友人に借金をしていることがバレにくいです。

即日融資可能

あらかじめ申し込みを行った上で自動車を業者に持ち込めば、すぐに査定が行われ、査定自体もおよそ10分です。

そのため、来店から融資までが20分以内で完了する業者もあります。今すぐにお金が手元に欲しい方には、便利な融資方法です。

金利が高い

自動車は一般的に10万円以上の価値があり、1年を超えて利用できます。このことから、自動車は価値が高いとされる固定資産に分類されています。

その固定資産を担保にするにも関わらず、多くの業者が設定している金利の上限が18.0%~20.0%と非常に高いです。

この金利の上限は、後ほど紹介する無担保ローンである消費者金融カードローンと同等です。

手数料がかかる

車担保融資では融資方法に関わらず、自動車の名義変更が必要です。そのため、業者への名義変更の際に「名義変更料」がかかります。

また以下のように、それぞれの融資方法で特有の手数料が取られます。

【預かり融資】

  • 管理費
  • パーキング費

【乗ったまま融資】

  • リース代

これらの手数料は1回の金額は少なくても、融資期間が延びるほど、手数料が積み重なっていくので注意が必要です。

車担保融資の申し込み方法

車、お金、融資

一般的に車担保融資への申し込みから融資までの流れは、以下のようになっています。

  1. 申し込み
  2. 査定
  3. 契約・融資

来店して自動車の査定を行う場合、来店から契約までおよそ20~30分で完了する業者もあります。

申し込み

まずは車担保融資業者のホームページにおいて、業者の融資内容等を確認しましょう。

もしも希望条件に合う業者が見つかったら、ホームページに記載されている電話またはメールからお問い合わせしてください。

この時点で、業者によってはおおよその融資額を教えてくれます。また申し込み時に必要書類が伝えられるので、査定当日には忘れずに持参しましょう。

査定

車、査定

査定方法は業者によって来店査定と出張査定の2つが用意されています。来店査定の場合、所有している自動車に乗ってお店に行きましょう。

また出張査定の場合では、お問い合わせの際にご自宅の住所を伝えれば査定を出張で行ってくれます。

業者の査定額に納得できれば、契約に移っていきます。

契約・融資

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査定終了後、契約書等に必要事項の記入を行います。無事契約が結ばれたら、その場でお金を渡されることになります。

車担保融資の必要書類

 

車、契約

車担保融資を受けるためには、様々な書類を用意しなければなりません。

用意する書類は車金融業者によって異なりますが、本記事ではマルユーの必要書類を紹介します。

マルユーでは普通車と軽自動車で用意する書類が、以下のように異なります。

【普通車】

  • 車検証
  • 自賠責保険証書
  • 印鑑登録証明書
  • 実印
  • 免許証

【軽自動車】

  • 車検証
  • 自賠責保険証書
  • 認印

また必要に応じて、住民票や源泉徴収票または確定申告書控えを用意する必要があります。申し込みをする際に、必要書類を確認するようにしましょう。

車担保融資の危険性

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ここではデメリットをより深堀りして、車担保融資業者からお金を借りる危険性について解説していきます。

車担保融資業者からお金を借りる危険性は、以下の3つです。

  • 車の名義変更が必要
  • 自動車税・保険料の支払いが続く
  • 返済できなかった場合に車が売却される

それぞれ解説していきます。

車の名義変更が必要

車担保融資では融資方法に関わらず、業者への名義変更が必要です。つまり、自動車の所有者が「業者」になります。

そのため預かり融資では、預けている自動車を勝手に売却される危険性があるでしょう。

一方で乗ったまま融資では、業者が所有する自動車を借りる形で自動車を利用します。

しかし、名義変更の際に業者へ車検証を引き渡すため、車検証不携帯のまま運転しなければなりません。

車検証を不携帯のまま運転した場合、道路運送車両法の第66条第1項に違反となります。

(自動車検査証の備付け等)
第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。

引用元:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326AC0000000185

さらに同第109条9項により、50万以下の罰金を支払う必要があります。

第百九条 次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に処する。

九 第六十六条第一項(第七十一条の二第四項において読み替えて適用する場合を含む。)の規定に違反して、自動車検査証若しくは限定自動車検査証を備え付けず、又は検査標章を表示しないで自動車を運行の用に供した者

引用元:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=326AC0000000185

自動車税・保険料の支払いは続く

車、保険

自動車の名義が変更されるなら、自動車税保険料の支払いがなくなるのでは?と思った方はいないでしょうか。

残念ながら、書類上の自動車の所有者は業者となっていますが、自動車税や保険料を支払うのは利用者自身となります。

このほかにも自動車の管理料やリース代を車金融業者へ支払う必要もあるため、固定費として出費が重なってしまう危険性があります。

返済できなかった場合に車が売却される

初めに返済が滞った場合、延滞損害金を支払わなければなりません。延滞損害金とは、いわゆる貸付金に対する遅延利息です。

一般的に車金融業者の延滞損害金は「年率20.0%」に設定されています。

また一般的な返済期間は「6カ月~3年」となっており、その期間内に貸付金を返済しなければなりません。

もしもこの期間内に返済できなかった場合、車を担保としてお金を借りているため車が売却されてしまいます。

車の売却額で貸付金を相殺できれば良いですが、売却額が貸付金よりも低かった場合にはその差分の金額を支払う必要があります。

安全性が高い車担保金融業者の見分け方

車、お金

車担保融資業者の安全性は、業者が金融庁に賃金業者として登録をしているかで見分けることが可能です。

確認方法は登録貸金業者情報検索入力で調べる、もしくは業者のホームページから確認できるので、申し込み前に一度確認することをおすすめします。

もし賃金業者に登録されていない場合、闇金業者の可能性が高いので決してお金を借りるのはやめましょう。

おすすめの車担保融資業者

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ここからはおすすめの車担保融資業者を紹介していきます。ここで紹介する業者はすべて賃金業者に登録されているので、ご安心ください。

マルユー

マルユーは大阪府に2店舗を展開している創業28年の車担保融資業者です。マルユーでは車だけでなく、バイクを担保にすることができます。

以下、マルユーの融資概要になります。

  • 賃金業者の登録:登録済み
  • 担保の対象:車・バイク
  • 実質年率:15.0%~20.0%
  • 遅延損害金:年率20.0%
  • 融資金額:5万~500万円
  • 返済回数:1回~36回
  • 返済期間:1ヵ月~3年
  • 返済方法:自由・一括・元利均等返済

アーバンライズ

アーバンライフも大阪府に店舗を持つ車担保融資業者です。アーバンライフでは車以外にも不動産を担保にすることも可能です。

以下、アーバンライフの融資概要になります。

  • 賃金業者の登録:登録済み
  • 担保の対象:車・不動産
  • 実質年率:15.0%~20.0%
  • 遅延損害金:年率20.0%
  • 融資金額:5万~500万円
  • 返済回数:1回~36回
  • 返済期間:1ヵ月~3年
  • 返済方法:自由・一括・元利均等返済

車金融ナルト株式会社

車金融ナルト株式会社は東京都に店舗を持つ車担保融資業者です。

車金融ナルト株式会社では融資金額の上限額が1000万円となっており、かなり多くのお金を借られるのが特徴です。

以下、車金融ナルト株式会社の融資概要になります。

  • 賃金業者の登録:登録済み
  • 担保の対象:車・オートバイ・重機不動産・手形・商品
  • 実質年率:15.0%~18.0%
  • 遅延損害金:年率20.0%
  • 融資金額:1000万円(上限)
  • 返済回数:最長36回
  • 返済期間:最長3年
  • 返済方法:自由(一括・分割可)

エクセル・コーポレーション

エクセル・コーポレーションは埼玉に店舗を持つ車担保融資業者です。

エクセル・コーポレーションでは普通車や軽自動車だけでなく、高級車・オートバイトラック・ダンプを担保にしてお金を借りることもできます。

以下、エクセル・コーポレーションの融資概要になります。

  • 賃金業者の登録:登録済み
  • 担保の対象:車・高級車・オートバイ・トラック・ダンプ
  • 実質年率:9.25%~18.0%
  • 遅延損害金:年率20.0%
  • 融資金額:お車評価額内又は上限2000万円
  • 返済回数:1~6回
  • 返済期間:最長6カ月更新可
  • 返済方法:一括又は元利均等返済

オーテック

オーテックは東京都に店舗を持つ車担保融資業者です。オーテックでは、以下のように広範囲での出張査定サービスを行っています

【出張エリア可能エリア】
東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県・静岡県・長野県・新潟県・福島県・宮城県・山形県

以下、オーテックの融資概要になります。

  • 賃金業者の登録:登録済み
  • 担保の対象:普通車・軽自動車・外車・バン・バイク・トラック・ダンプ・重機
  • 実質年率:18.0%(貸付金10万円以上100万円未満)・15.0%(貸付金100万円以上)
  • 遅延損害金:年率20.0%
  • 融資金額:10万円~車査定評価額内
  • 返済回数:1~6回(最長6回)
  • 返済期間:-
  • 返済方法:一括返済・元利均等返済方式

お金を借りるなら消費者金融のカードローンがおすすめ

カードローン

消費者金融のカードローンとは、プロミスやモビットなどの消費者金融からお金を借りる方法です。

消費者金融のカードローンも車担保融資業者と同様に、保証人不要即日融資可能となっています。

車担保融資業者のデメリットに金利が高いことを挙げました。

大手の消費者金融の場合、実質年率は3.0%~18.0%となっており、車担保融資業者と比較して低金利でお金を借りられます。

また消費者金融によっては無利息期間が設定されているので、その期間内に返済できれば利息がかかりません。

最近では、申し込みから融資までスマホで完結するアプリローンがあります。これを使えば「スマホ1台でいつでもどこでも」お金を借りることが可能です。

また申し込みから融資までスマホで完結するため、家族にバレる心配もありません。

車を担保に融資を受けられるサービスを探しているなら

車、お金、ローン

ここまで車担保融資について詳しく解説してきました。車担保融にはメリットもありますが、それ以上にデメリットや危険性があります。

そのため、車を担保に融資を受けられるサービスを探しているなら、まずは所有している車の売却を考えてみてはいかがでしょうか。

そもそも自動車は維持するのにもコストがかかります。

また自動車を担保にお金を借りると様々な手数料も支払うため、融資額以上にお金を支払う可能性があります。

まずは自動車を売却したお金でやりくりできないか考え、もしお金が足りない場合は無担保ローンである消費者金融を利用するのがおすすめです。

それでも車担保融資を利用したい場合は、金融庁に賃金業者として登録している業者を選びましょう。

車担保融資はメリット・デメリットを理解して利用しよう

車、お金

本記事では、自動車を担保にお金を借りるメリットデメリットを解説しました。

さらに安全な車担保融資業者を選ぶポイントを解説した上で、おすすめの車担保融資業者も紹介しました。

最後に、本記事のおさらいをしておきましょう。まずは自動車を担保にお金を借りるメリットとデメリットです。

【メリット】

  • 保証人不要
  • 即日融資可能

【デメリット】

  •  金利が高い
  • 手数料がかかる

また車担保融資業者から安全に融資を受けるためには、金融庁に賃金業者として登録している業者を選びましょう。

【金融庁に賃金業者として登録しているおすすめの車融資業者】

  • マルユー
  • アーバンライズ
  • 車金融ナルト株式会社
  • エクセル・コーポレーション
  • オーテック

車担保融資を利用する際にはメリットだけでなく、デメリットや危険性をしっかり理解した上で利用しましょう。

また車担保融資を受ける前に、消費者金融のような無担保ローンでの融資も選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。