「借換をして少しでも楽になりたい」
「カードローンの借換とおまとめローンどちらが良いのかわからない」
そう思っているあなた、大丈夫です。カードローンの借換とは自分に対する現在の状況を見つめ、返済の負担を軽減することです。
メリットは総返済額を減らし、自分の自由に使えるお金を増やすことになります。デメリットについては、借金であるという認識がうすれることでしょう。
おまとめローンとの違いは自己の現状と自己管理における精査の違いにあります。本書ではそれらを詳しく見ていきましょう。
カードローンの借換とは?
カードローンの借換とは、カードローンの返済を軽くできるか見直すことです。
金利を下げるには借入額を増やせば良いです。しかし、借入額を増やすためには自分の年収をあげる必要があります。
また世界における経済状況が変化したり、銀行・消費者金融などの経営状況が変化したりすることで、他のカードローンの金利が変動する可能性もあるでしょう。
つまり、カードローンの借換とは自分の現在の状況と他のカードローンの金利状況を見直すことで、返済を軽くできる可能性があるのです。
しかし借換をするにあたっては、良い点と悪い点を見定める必要があります。次の章では借換のメリットとデメリットを見ていきましょう。
借換のメリットは?
借換のメリットとは総返済額を減らし、自分で自由に使えるお金を増やせることです。
借換で支払いを抑えられれば、メリットをさらに向上させることが可能になります。
ただし、お金が浮いたからといって浪費してしまうと、効果はうすれていくでしょう。したがって、まずは総返済額を減らすことを考えることが大事です。
総返済額を減らす具体的なメリットは以下の2点になりますので、順に見ていきます。
- 金利を抑えられる可能性がある。
- 毎月の返済額を軽減できる可能性がある。
金利を抑えられる可能性がある
借換をすることで、金利を抑えられる可能性があります。
現在、自分の借り入しているカードローンとは、別のカードローンの金利が低い場合に金利を抑えられるからです。
また消費者金融カードローンを組んでいて、銀行カードローンに借換する場合も金利を抑えられるでしょう。消費者金融カードローンは、銀行カードローンより金利が高く設定されています。
そのため、借換をすることで金利を抑えられる可能性があります。しかし、借換には新しく審査が必要です。
審査が通らなかった場合は金利を抑えられません。審査についてはデメリットのところで見ていきましょう。
毎月の返済額を軽減できる可能性がある
借換をすることで毎月の返済額を軽減できる可能性があります。金利を抑えると必然的に返済額の減額につながるからです。
元金と利息をあわせた元利均等返済であれば、利息が減っている分、毎月の返済額を減らせるでしょう。
そのため、借換をすることで返済額が軽減できる可能性があるといえます。しかし、借換にもデメリットがありますので、次の章で見ていきます。
借換のデメリットは?
借換のデメリットは、借換は借金であるという認識がうすれていくことです。
借換の本質は借主が変わることです。借主を変更し、新たにお金を借り、借りていたお金を返済するという手続きを得ます。
そのため、借主によっては金利に優遇がある場合も多いものの、そうでない場合もあるのです。また、新たな借主の条件も異なります。
具体的には以下の2点の項目に気をつける必要があります。次の項目で順番に見ていきましょう。
- 新たに審査を受ける必要がある。
- 結果的に総返済額が増えることもある。
新たに審査を受ける必要がある
借換をする時には新たに審査を受ける必要があります。借換とは新しい借主と新しくローンの契約をすることです。
具体的には貸金業法に総量規制があるため、借入残高が年収の3分の1を超えていないか審査する必要があります。
総量規制とは、借りることのできる額の総額に制限を設ける、新しい規制のことです。
この新しい規制は、平成22年6月18日から実施されています。
具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができなくなります。ただし、すでに、年収の3分の1を超える借入残高があるからといって、その超えている部分についてすぐに返済を求められるわけではありません。
引用元:https://www.fsa.go.jp/policy/kashikin/kihon.html
また、信用情報を審査されます。
つまり、今までのクレジットやカードローンの利用履歴などを審査し、貸しても良いかどうかを判断しているのです。
そのため、借換はそのまますぐにできるわけではなく、新たに審査を受けると認識しておきましょう。
さらに借換ができたとしても総返済額が増える場合もありますので、次の項目で見ていきましょう。
結果的に総返済額が増えることもある
借換ができたとしても、結果的に総返済額が増えることもあります。
借換で金利を抑えられたとしても、返済回数が多くなると総返済額が多くなってしまいます。
そのため、借換先では金利が低くなったことだけでなく、返済回数が増えていないかどうかも確認しましょう。
したがって、借換にはメリットとデメリットがあることをお伝えしました。
しかし、借換と似ているようで異なるものにおまとめローンがあります。次の章では借換とおまとめローンの違いをお伝えします。
借換とおまとめローンの違いは?
おまとめローンとは自己管理を精査することです。おまとめローンも借換も同じように、返済金額を減らすために借換先を変更することをいいます。
では借換との違いはというと、自己に対する現状の精査をすることとの違いです。
おまとめローンは数社のローンの借入状況が複雑になっているのを整理し、新たに1社借入先に変更することを指します。
借換とは今の自分の年収状況を見直し、借入先の金利や返済方式を見直すことです。つまり、自己管理と自己の現状に対する精査の違いといえます。
ただし、おまとめローンは総量規制の対象外になります。したがって、借換と違って年収条件を気にする必要がありません。
次は借換するカードローンの選び方を見ていきます。
借換するカードローンの選び方は?
借換するカードローンの選び方は、今のカードローンよりもできるだけ負担軽減できるカードローンを選びましょう。
さらに付けくわえて、借換先の銀行に自分と親和性がある銀行を選びましょう。つまり、末永く使っていこうと思っている銀行を選ぶということです。
そこで具体的には以下の3点の選び方を順次、見ていきます。
- 今借りているカードローンよりも金利が低いもの
- 借りたい額を借りられるもの
- 審査に通りそうか事前診断すること
今借りているカードローンよりも金利が低いものを選ぶ
借換は今借りているカードローンよりも金利が低いものを選びましょう。特に重要なのは借換のためのカードローンであることをしっかりと伝えることです。
金利は下限と上限の枠が決められていて、必ずしも上限の金利になるとは限りません。
つまり、借換の目的であることを伝えると、金利は下がる可能性があります。また借換の残高が、少なければ少ないほど好条件になる可能性が高いです。
したがって、借換残高もしっかりと伝えて金利をできるだけ下げていきましょう。次は借りたい額について見ていきます。
借りたい額を借りられるカードローンを選ぶ
カードローンは借りたい額を借りられるカードローンを選ぶのが良いでしょう。借りたい額が多い場合は、金利が低い傾向にあります。
返済方式や返済期間なども考慮した返済計画を、借りたい額の上限で決めることも可能です。
このような理由から、借りたい額を借りられるカードローンを選ぶことをおすすめします。
しかし、金利の低さも借りたい額を選ぶのも審査が通るかどうかによります。次の項目では審査にかかる事前診断について見ていきましょう。
審査に通りそうかどうか事前診断などで確認
借換は新規申し込みよりも審査がきびしいです。審査が通るとしても日数もかかる可能性があります。
そのため、審査に通りそうかどうか事前診断をすることで確認することが大事です。
事前診断は名前や電話番号など個人を特定しない上で、必要最低限の項目を入力することで診断してくれます。
非常にお得なものですので、事前診断をさせてくれる銀行は全て確認しましょう。次は借換におすすめのカードローンを具体的に見ていきましょう。
借換におすすめのカードローン
借換におすすめのカードローンはまずメガバンクです。メガバンクはみずほ銀行・三井住友銀行・三菱UFJ銀行の3行です。
次にメガバンクに次ぐ第4位の銀行であるりそな銀行が良いでしょう。そしてネット銀行で有名な楽天銀行をおすすめします。
さらにもう一つ、地方銀行ではありますが、首都圏型の銀行として横浜銀行をあげます。上記6つがおすすめですので、順次見ていきましょう。
楽天銀行スーパーローン
楽天銀行スーパーローンには特典が3点もあります。
- 期間限定キャンペーンがある。
- 楽天会員ランクに応じて優遇がある。
- 新規入会するのであればポイント特典がある。
期間限定キャンペーンは時期にもよりますが、期間限定で金利を優遇するというものです。
半額キャンペーンの時もあるので非常にお得です。そのため、キャンペーン情報はアンテナをはって見るようにしましょう。
楽天会員ランクはシルバー・ゴールド・プラチナ・ダイヤモンドです。右にいくにつれランクがあがる仕組みですが、あがるにつれ、金利優遇があります。
楽天は楽天経済圏をつくっており、楽天を使えば使うほどポイントがアップするSPU(スーパーポイントアッププログラム)があります。
楽天経済圏を使っている人は普段のお得感にくわえて、借換でもお得感を得られるのでおすすめポイントです。
また、新規入会で楽天ポイントをもらえるなど、楽天銀行スーパーローンは特典が多くおすすめです。
しかし、楽天グループは赤字が続いています。楽天銀行と楽天証券を株式上場させて資金をあつめようとしましたが、まだ実現できていません。
ただし、赤字経営でも楽天グループはメタバース事業に参入して事業拡大が見込めますので、一つの視点だけで判断しないようにしましょう。
みずほ銀行カードローン
みずほ銀行カードローンは3大メガバンクの中で一番低い金利を採用しています。金利上限が14.0%ですが、他のメガバンクは14.5か14.6%です。
メガバンクというのは潰れにくいというメリットがあります。そして、潰れにくい銀行の中でも一番低い金利を選ぶのは妥当な選択です。
ただし、みずほ銀行はここ数年システムトラブルがたえない状態が続いていました。
理由はもともと第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の3行が合併し、なかなか3つのシステムの統合が難しい局面があったからです。
しかし、経営基盤も含めて刷新していくことも期待されていますので、注意点としては置いておきましょう。
りそな銀行カードローン
りそな銀行のカードローンの特徴はみずほ銀行よりも低い13.5%の上限金利であることです。
りそな銀行は合併を繰り返してはいますが、首都圏と関西圏を主に拡大しており、メガバンクに次ぐ4番目の銀行として安心感もあります。
また住宅ローンビジネスに強みがあることから、ローン系にも信頼が得られます。
三井住友銀行カードローン
三井住友銀行についてはカードローンについて、さまざまな返済シミュレーションや詳しく知りたい方への説明などを豊富にしています。
金利については上限14.5%と高いですが、借換をしようとしている人に寄り添おうとしている点で安心感が得られます。
メガバンクの1つとしても信頼を得られますので、安心と信頼を得たい方は三井住友銀行カードローンを選びましょう。
三菱UFJ銀行バンクイック
三菱UFJ銀行は保証会社が消費者金融のアコムであるため、カードローンの審査が早くなる可能性があります。
アコムは三菱UFJ銀行の傘下に属し、大手消費者金融会社の中でも利用者が一番多いため信頼性があります。
また三菱UFJ銀行はメガバンクで順位1番の規模であることから、どちらも金融会社として信頼を得られるでしょう。
横浜銀行カードローン
横浜銀行カードローンの特徴は最短で翌日審査ができるところです。審査に関しては誰もが気を病むところです。
そのため、最短で審査がおりることは精神的にも安心感を得られます。
さらにアルバイトやパートでも借入が可能という点です。通常は安定な職業につかないと審査はおりません。
返済してもらえるかどうかが不確定になるからです。したがって、幅広く借換できるところが魅力です。
借換に向いているのはこんな人
借換に向いている人は金利を低くできるやり方があるのに気づいていない人です。
具体的には安定的な職業についており、計画的に支払いもできている中で、自分の現在、契約しているカードローンが見あっていない人です。
しっかりと見直したら金利を低くできるのであれば借換をするべきです。しかし、安定的な職業についていない人は審査がおりません。
また過去に滞納がある人や金利がもともと低い人はむいていないでしょう。ではカードローンの借換の注意点について次の章で見ていきましょう。
カードローンの借換の注意点は?
カードローンの借換の注意点は、借換の審査が降りたからと言って安易に安心しないことです。
下記では借換の主な注意点である3点について具体的に説明していきます。
- 返済や借入のしかた
- 複数のカードローンの同時申し込み
- 金利の下限と上限について
返済や借入のしかたもチェックしておく
カードローンの借換には返済や借入のしかたも確認しておいた方が良いでしょう。返済方法は毎月支払うという基本の中で、3種類があります。
3種類の返済方法は元利均等・元金均等、残高スライド元利均等方式になります。元利均等は毎月一定額を元金と利息合わせた額で支払うことです。
元金均等では、元金は変わらずに金利が徐々に少なくなっていく支払い方法になります。
残高スライド元利均等は元金と利息を合わせた一定額は同じで、借入額によって返済額が変わっていく方法です。
残高スライド元利均等は毎月の額が減ることは良いですが、毎回確認しないといけない点がデメリットといえます。
そのため、自分のやりやすい方法を選んで借換をすることをおすすめします。
借入のしかたはパソコン・スマートフォンからの借入と提携ATMからの借入の2種類にわかれます。どちらからでもやりやすい方法を選びましょう。
複数のカードローンに同時に申し込みしない
複数のカードローンを同時に申し込みをしないようにしましょう。
金融機関は審査の時に必ず信用情報を調べるのですが、複数の同時申し込みは信用度が下がり履歴が不利に働きます。
そのため、1社に申し込みをした後は審査が通るまでは申し込みを控えるようにしましょう。
カードローンの借換を検討しているなら
カードローンの借換を検討しているのであれば、まずは金利を低くできるかどうかを見ていきましょう。
そして、どれだけ借り入られるかを確認し、計画的に返済していくことが大切です。
カードローンの借換は自分の現在の状況を見つめ、返済の負担を軽減することです。
カードローンをすることで余計負担にならないようにしましょう。
下限金利に惑わされない
カードローンの金利は下限から上限が設けられています。下限金利が低く設定しているからといって惑わされないようにしましょう。
金利の下限と上限が設定されているのは借入残高によって金利の優遇があるからです。つまり、借入残高が多いほど金利が低くなります。
しかし、借入れられる金額が多くなるかどうかは銀行によっても違います。
また自分の年収によっても変わります。したがって、下限金利に惑わされないようにしましょう。
借換はしっかり比較検討して行おう
借換をできる銀行はたくさんありますが、自分が借換できる銀行を見極める必要があります。
メリットとデメリットをしっかりと把握し、カードローンとおまとめローンの違いを理解することで自分に見あった借換ができるでしょう。
しかし、安易に決めてしまっては信用情報にも傷がつきます。借換はしっかり比較検討して行うようにしましょう。
この記事を読むことで、借換について迷わないで良いようになります。