「あんた、そこに愛はあるんか?」
一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。これは、大手カードローン会社アイフルのテレビCMに出演されている大地真央さんの“決めセリフ”として有名です。
テレビCMが親近感を沸かせている一方で、不安を抱いている人も少なくありません。なぜなら、ほとんどの人が“お金を借りる”という行為に後ろめたさを感じているからです。
ですが、“お金を借りるれる=社会的信用がある”ということで、マイナスイメージばかりではありません。そこで、この記事ではカードローンをテーマにお届けします。
ぜひ、最後までご覧ください。
カードローンを審査なしで即日融資はできる?
即日融資はできますが、審査なしで融資はできません。
融資には必ず審査が伴います。どのカードローン会社においても、この審査を通過しない限り、融資を受けることはできません。
ちなみに、審査ではなく診断というサービスを手掛けている会社もあります。これは申し込みではなく、脈ありかそうでないかを診断するものです。
入力するだけで手軽に行えますが、絶対に無理な条件を入力しても即答されません。申し込みへと促されるため、過度な期待は禁物です。
審査なしで即日融資できない理由
返済してもらうことが当然だからです。
カードローンの会社は、融資した金額に利息を含めて返済してもらうことで、利益を得ています。つまり、返済できるかどうかを審査する必要があるのです。
例えば、株取引で利益を出したいと考えている人がいるとします。株は安く買って高く売ることで利益を得るものです。購入する株に利益が出るかどうか、様々な情報から判断します。
カードローンの会社が行う審査も同じことです。融資を希望する人から、利益を得られるのかどうかを判断します。
即日融資と即日審査の違いとは
- 即日融資→その日に融資が実行されること
- 即日審査→その日に審査が行われて即日、もしくは翌日以降に融資が実行されること
どちらも即日とありますが、実際に融資が行われるタイミングは全く別です。即日融資であれば、その日のうちに申込人の口座にお金が振り込まれます。
また無人契約機はその場でカードが発行されるため、コンビニ・金融機関・その場に設置されたATMでお金を引き出すことが可能です。
この、即日融資と即日審査では意味が全く異なります。急いでいる人にとっては死活問題です。事前に確認しましょう。
カードローンの種類
この章では、カードローンの種類について紹介します。カードローンの種類は下記の3つです。
- 銀行系
- 消費者金融系
- クレジットカード系
融資を受ける方法は数多く存在しますが、カードローンというカテゴリーにおいては、主に上記の3種類です。それぞれの特徴を順番に解説します。ぜひ、続きをご覧ください。
銀行系
銀行が窓口となって融資が実行された場合は、銀行系に区分されます。都市銀行・地方銀行・信用金庫・ゆうちょ銀行など、全ての金融機関です。
都市銀行とは、三井住友銀行・みずほ銀行・三菱東京UFJ銀行・りそな銀行の4行とされており、それ以外は地方銀行に区別されています。
余談ですが、都市銀行の4行は金融庁・本庁の管轄です。一方、埼玉りそな銀行は地方財務局の管轄となります。銀行法の条文に詳しい明記はありませんが、行政上では埼玉りそな銀行は地方銀行として扱われているのが現状です。
銀行系カードローンの特徴は、審査にやや時間を要するものの、金利の低い側面があります。また、融資にあたっては銀行法が適用されます。
消費者金融系
消費者金融の窓口で申し込みをした場合、これに該当します。消費者金融とは個人への融資を主事業とした事業者です。
冒頭で紹介したアイフルをはじめ、アコム・プロミス・レイクALSA・SMBCモビットなどが挙げられます。俗にサラ金と呼ばれている業者です。
銀行系と比較すると、審査は早いのですが、金利がやや高めに設定されています。また、適用される法律も銀行法ではなく、貸金業法が適用されます。
クレジットカード系
JCB・ダイナースクラブ・AMEXなどのクレジットカード会社が手掛けるカードローンです。ショッピング利用ではなく、ローン専用でサービスを展開しています。
これらの特徴を一言でいうと銀行系と消費者金融系のメリットを両取りしていることです。後出しじゃんけんで勝利している様子をイメージしてください。
ただし、VISAと三井住友銀行など、銀行とつながりの深いブランドは、このサービスを展開していません。また、銀行法ではなく貸金業法が適用される点も覚えておきたいポイントです。
カードローンの種類別のメリット
カードローンの種類は銀行系・消費者金融系・クレジットカード系の3つです。ここではそれぞれのメリットについて、詳しく掘り下げて解説します。
銀行系のメリット
一番のメリットは他と比較して金利が低いという点です。三井住友銀行のカードローンは「1.5~14.5%」、みずほ銀行は「2.0~14%」といった一桁台の金利で融資を受けられる可能性があります。
次に挙げられるメリットは銀行法が適用されているという点です。銀行法での融資は、総量規制の適用を受けません。総量規制とは融資額の上限が年収の1/3までに制限されていることを指します。
そのため、銀行が「返済能力がある」と判断すると年収の1/3を超えても融資を行うことが可能となるのです。
銀行系カードローンのメリット
- 金利が低い
- 融資額の上限が年収の1/3を超える可能性もある
消費者金融系のメリット
消費者金融系カードローンの最大のメリットは、審査のスピードが早いことです。無人契約機の申し込みで審査を通過した場合、その場でカードが発行されます。
即日融資を受けられるため、急いでいる人にはかなりおすすめです。
また、最近では即日振込、かつWeb完結というサービスを展開している業者も多くなりました。同居家族にバレにくい点も大きなメリットの一つです。
ですが、貸金業法の適用を受けるため、融資可能額は年収の1/3が上限です。上限が設定されているため一見、不利にも思えます。ですが、言い換えると「無理なく借りられる」ということですから、十分なメリットです。
また、初めての方限定、○○日間無利息!といったキャンペーンが多いこともメリットの一つです。
消費者金融系カードローンのメリット
- 審査が早い
- 申し込みをしたその場でカードを受け取れる
- Web完結で同居家族にバレにくい
- 借入額の上限が法律で明確に定められており、無理のない返済が可能
- 初回限定で一定期間、無利息キャンペーンが多い
クレジットカード系のメリット
クレジットカード会社が手掛けるカードローンの金利は約4%台~16%台です。金利が銀行系と消費者金融系の間に設定されています。
さらに、審査のスピードも消費者金融系と同じくらいのスピードです。審査回答が最短〇〇分!や即日融資可能!などのサービスを展開しています。
利用者の中には、「クレジットカードを利用している感覚」と意見している人もおり、カードローンを利用している後ろめたさが少ないことも特徴の一つです。
逆に消費者金融系カードローンに、クレジットカードブランドが付帯されたケースもあります。一つの例としてアコムの場合、マスターカードブランドを付帯すること可能です。
カードの見た目がクレジットカードにしか見えないほか、クレジットカードの機能も備わっています。カードを家族に見られてもバレにくいありがたい仕様です。
クレジットカード系カードローンのメリット
- 銀行系と消費者金融系の間の金利設定
- 消費者金融系と同等の審査・融資スピード
- 人によっては後ろめたさを感じない
カードローンの金利はどのくらいなのか
この章では、前途で紹介したカードローンの種類ごとに金利を比較したいと思います。
金利帯はあくまでも目安です。全てを調査したわけではございませんので、参考程度にご理解ください。
銀行系…三井住友銀行・みずほ銀行・地方銀行・ゆうちょ銀行など
1.5%~14%台
消費者金融系…アイフル・アコム・プロミス・レイクALSA・SMBCモビットなど
3%~18%
クレジットカード系…JCB・AMEX・ダイナースクラブなど
4%~16%台
カードローンに申し込むときのポイント
ここからは、カードローンを申し込むときに審査が通過しやすくなるポイントを解説します。
ポイントは以下の4つです。
- 他社での借り入れを減らす
- 借入額を低めにする
- 個人情報は正しいものを記入する
- 融資までにかかる時間を調べておく
これらのポイントを押さえるだけで、審査を通過する確率が上がります。一つずつ解説しますので、続きをご覧ください。
他社での借り入れを減らす
銀行系、消費者金融系に関わらず、他社での借り入れは少ないに越したことはありません。むしろない方が理想ですが、人によっては難しいケースもあるかと思います。
特に消費者金融系のカードローンであれば、適用される法律が貸金業法となるため、借入額の上限が年収の1/3までに定められています。確実に融資を受けたい人ほど、他社の借り入れを減らすようにしましょう。
借入額を低めにする
こちらも有効な手段の一つです。例えば知人に融資をお願いする場合に、借りたい金額より多めに伝えたとします。その知人が減額での融資に応じてくれた場合、希望した融資額に到達するかもしれません。
しかし、数字でのみ判断する金融機関や貸金業者の審査においては、意味がありません。であれば、借入額を低めに設定する方が、審査が通りやすくなります。
今現金が必要ではないが、有事にそなえてカードローンを申し込みたい人は、特に意識すべきポイントです。
個人情報は正しいものを記入する
これは必ず厳守してください。審査段階で発覚した場合は融資を受けられません。審査を通過しても融資を受けた後に発覚した場合、会員資格をはく奪されてしまいます。当然、借入額の一括返済を求められますから、絶対にやめましょう。
融資までにかかる時間を調べておく
銀行系、消費者金融系、クレジットカード系のカードローンにおいて、融資の実行までにかかる時間が全く異なります。一般的に銀行が最短翌日とされており、それ以外は即日融資の可能なケースが多いのが現状です。
特に消費者金融系が手掛けるWeb完結であれば、融資実行が速いだけではなく、カードの発行がありません。即日口座に振り込まれたのち、期日までに返済すれば問題ありません。
業者ごとに融資までの最短時間がWebサイトに掲載されています。申し込みの前に確認してください。
カードローン以外で審査なしで借入する方法
ここからは志向を変えて、カードローン以外で審査なしで借入する方法の紹介です。中には信用情報機関に登録されない方法もあります。主に次の5つの方法が該当しますので、興味のある人はチェックしてください。
- 生命保険の契約者貸付
- クレジットカードのキャッシング機能
- 質屋で預ける
- 公的融資制度を利用する
- マイクロファイナンスを利用する
それぞれの特徴を詳しく解説します。
生命保険の契約者貸付
貯蓄型の生命保険商品や、終身型の生命保険であれば毎月の保険料の一部が積立てられています。その積立金の範囲内で契約者貸付を受けられます。
信用情報機関に登録されない点が、最大のメリットです。貸付とうたっていますが、借り入れには該当しません。契約者貸付を利用していたとしても、銀行や消費者金融業者からの借り入れがなければ、新規で受ける融資の審査に全く影響しません。
返済が全くできない場合でも、保険を解約すると“解約返戻金”から貸付額と金利の合計を差し引いての返済も可能です。
クレジットカードのキャッシング機能
一般的にクレジットカードを利用する際、キャッシングが目的で申し込みをする人は、ほぼいないと思われます。後に利用明細を見てからキャッシング枠の存在に気が付く人がほとんどでしょう。
その点から、最も融資枠を獲得しやすい方法だといえます。返済が楽なのも、キャッシング機能のメリットです。ショッピング利用分と合算して指定口座から引き落としされます。ATMに行く必要がなければ、ATM利用分の手数料を支払う必要もありません。
ですが、クレジットカードのキャッシング枠を利用することも、貸金業法の適用を受ける立派な借り入れです。一見、ショッピング利用に近い感覚で手軽に利用できますが、信用情報機関へ利用状況がしっかりと登録されます。キャッシングを利用する際も、カードローンと同じであることを認識してください。
質屋で預ける
俗にいう“質預かり”です。預けた物品を質草といいます。中古市場でも人気の高いハイブランドの商品であれば、洋服・バッグ・アクセサリーを問わず、質草にできます。
最近では“Nintendo SWITCH”やAPPLE製iPhone・iPadなどの人気ゲーム機やスマートフォン・タブレット端末なども質草の対象です。融資額は買い取り価格と比較すると8割前後までダウンします。ですが金利が1%前後の業者が多く、高くても5~7%台と破格の設定です。
ただし、質屋は貸金業者ではありません。したがって適用される法律は質屋営業法と古物営業法のみとなります。金利の上限が109.5%まで認められているため、この点には注意が必要です。
しかし、信用情報に記載されることもなければ、借入額の制限もありません。信用情報機関にブラックとして登録されている方でも、融資を受けられます。また、返済ができない場合は質草を諦めれば返済の必要もありません。
公的融資制度を利用する
無職・低所得者など生活の苦しい属性の人であれば、国からお金を借りられます。これが公的融資制度です。最寄りの市役所を通して、都道府県の社会福祉議会へ申請します。
公的融資制度には主に下記の制度が存在します。
- 生活福祉資金貸付制度
- 求職者支援資金融資
- 母子父子寡婦福祉資金貸付金
- 国の教育ローン
- 看護師等修学資金
- 善意銀行による貸付
生活福祉資金貸付制度は、生活に困窮している世帯であれば申し込みできます。
求職者支援資金融資は、職業訓練受講給付金だけでは生活費が不足してしまう求職者が申請できる制度です。職業訓練受講給付金とは職業訓練を受講している求職者が訓練期間に受け取れる給付金のことをいいます。
母子父子寡婦福祉資金貸付金(ぼしふしかふふくししきんかしつけきん)は、ひとり親家庭(子どもが20歳未満)が対象です。
国の教育ローンは世帯年収1,190万以下の家庭において子どもの学費が必要な場合に申請できます。
看護師等修学資金は看護師等養成施設に在学中で、かつ看護師を目指している人であれば誰でも申請が可能です。
最後に紹介する善意銀行による貸付とは、生活に困窮している世帯へ可能な融資です。緊急かつ一時的に必要な資金を無利息で借りられます。
マイクロファイナンスを利用する
マイクロファイナンスとは貧困者向けの小口融資のことをいいます。マイクロ=小口、ファイナンス=金融の総称です。前途で紹介した公的融資制度は国が手掛ける事業に対して、マイクロファイナンスは民間事業者が手掛けています。
SDGsの目標の1番目に掲げる「貧困をなくそう」の達成に向けて行われている活動です。
世界では様々な国で事業が行われており、日本ではまだまだ普及が少ないことが現状です。今後の日本においても、急速な普及が求められているのです。
諸外国の成功例を参考にしたうえで、制度を導入することへの期待が高まっています。
カードローンで審査なしの場合は闇金の可能性が高い
闇金とは、貸金業者の登録の有無に関わらず、出資法の上限を超える金利で融資を行う違法な業者のことです。法律に関係なく活動しており、総量規制の対象となっている多重債務者・自己破産した人をターゲットにしています。
そのため、審査が行われることがなく、身分証明書を提示するだけで融資を受けることが可能です。
よく「闇金は違法だから踏み倒してもよい」という人がいますが、それは大間違いです。前途に記載しましたが、彼らは法律に関係なく活動しています。本人からの回収が無理と判断すれば、身内や会社を訪問することは当たり前です。
場合によっては白紙に押印だけさせるといったことも行います。これは非常に悪質です。後から闇金業者の好きな様に記入ができるため、法的な効力が発生します。当然、裁判をしても勝てませんから、したがわざるを得ません。
闇金はあらゆる手段で必ず回収するプロです。決して関わらない様にしましょう。
カードローンの仕組みをしっかり理解して申し込もう
当記事では、カードローンの種類、メリット、審査、金利など詳しく解説させていただきました。
カードローンには主に3種類の業者が存在しており以下の特徴があります。
- 銀行系……審査に時間がかかるが低金利で、銀行法に基づいており総量規制を受けない
- 消費者金融系……審査が早く、期間限定で利息無料キャンペーンなどが多い
- クレジットカード系……銀行系と消費者金融系のメリットを両取り
審査なしで融資が実行されるカードローンは存在しません。ですが、安定した収入があれば、審査が通る可能性は十分にあります。
そして業者の選び方は、お金が必要になってしまった理由や金額、申込人の信用情報の状況に応じて選択しましょう。
時間に余裕があり、低金利で借りたい人は銀行系です。
急いでいる方で、他社からの借り入れが全くない人は消費者金融系を選ぶとよいでしょう。
急いでいる、かつ、お得な金利で借りたい、そして他社からの借り入れが全くない人はクレジットカード系がよいでしょう。
安定した収入がない、他社からの借り入れが多い、など審査が難しい人は、カードローン以外で審査なしで借入する方法で紹介した例を参考にしてください。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございます。