銀行でお金を借りる方法は?ローンの種類や借りるときに必要なもの・メリット・デメリット・おすすめのカードローンもご紹介します

銀行からお金を借りるというのは、会社・企業が融資を受ける際に使用するというのがイメージしやすいかもしれません。

一般人が銀行からお金を借りるとなった場合には、住宅や教育といったローンなどのごく限られた条件が思い浮かぶところでしょう。ですが、実は銀行にもカードローンなどの特に使い道を限定せずに利用できるサービスも存在しています。

今回は、銀行でお金を借りる方法やメリットとデメリット、おすすめのローンなどをご紹介します。

銀行でお金を借りる方法は何がある?

銀行でお金を借りたい

個人が銀行で利用できるカードローンというのは、実はいくつも種類が存在しています。その中でも、以下の7種類が利用可能です。

  • フリーローン
  • カードローン
  • 住宅ローン
  • マイカーローン
  • 教育ローン
  • ブライダルローン
  • 事業者ローン

この中でも、住宅ローンやマイカーローンなどは個人が利用できる銀行からの借り入れとして比較的有名な方ではあります。それ以外にも教育やブライダル、フリーなどといったように様々な種類が存在しているのが分かるでしょう。

銀行のローン商品の種類

銀行の入り口

細分化した銀行ローンの種類をご紹介してきましたが、これを3つに大きく分けてみると目的別ローン・フリーローン・カードローンとなります。それぞれで異なった特徴と使い方になりますので、1つ1つ解説しましょう。

 目的別ローン

まず、目的別ローンに関してです。こちらは何かしらの目的が明確になっていて、その為のお金の借り入れを行うものとなります。従って、先に挙げたローンサービスの中でいえば住宅ローンやマイカーローン、教育ローンやブライダルローンなどです。

住宅や車、学費といったようにお金を利用する用途がハッキリとしている目的別ローンは、原則として必要な金額を1回で借り入れるという形式です。もし追加で資金借り入れが必要になったときには、別途での契約を行う必要があります。

例えば住宅ローンは、新築で住宅を建てたり改築をしたり、または住宅ではなくとも土地の購入にあたって必要な費用を銀行から借り入れるものです。

住宅を購入したり、土地を購入したりするというのは、人生の内一度あるか無いかといったレベルの非常に大きな買い物になります。よって、住宅ローンでは返済の金額が非常に大きくなり、また返済期間も最長50年といったように非常に長くなっているのが特徴といえます。

また、借り入れを実際に行う際には最初に諸経費を支払う必要が出る事や、長期間借り入れを行う為に金利についても基本的に低金利になっている点も同じく特徴です。

公的な融資となる公的住宅ローン、そして民間銀行の住宅ローンというように種類もありますが、前者の公的住宅ローンは制度の変更や廃止が見られます。その為、現行の住宅ローンといえば民間のものが主流となります。

 フリーローン

続いては、フリーローンというものをご説明しましょう。借り入れの目的自体は利用者側で明確になってはいるものの、目的別ローンの中に該当するものではない場合、このフリーローンを利用します。

多目的ローンとも呼ばれ、担保や保証人などを用意したり立てたりする事無く利用ができます。ただし、後にご紹介するカードローンとは異なり融資限度額の範囲を借り入れ側が自由に決められる訳ではありません。

具体的な使い道は借り入れる側が自由に決められますので、例えば結婚費用、旅行費用、家電製品の購入や引っ越し費用といったように、文字通りに多目的な用途で活用できるローンとなります。

申し込みの年齢は、18歳から65歳までという事で幅広く利用が可能です。融資する金額としては、一番下で10万円、最高でも300万円以内というのが一般的です。基本は1回のみで、もう一度借り入れたいのなら再度申し込みを行います。

 カードローン

クレジットカードと鍵

もう1つが、カードローンです。これは最初から設定されている利用限度額、借入限度額の範囲内で繰り返し借り入れと返済が可能なローンの形態です。

一度でもカードローンの契約を銀行としておけば、タイミングを問う事なく借り入れる側が自由にお金を借りられる手軽さが大きな利点であり特徴となります。

カードローンの金利については利用限度額の大きさによって変動する部分があり、基本的には限度額が大きくなればなる分だけ金利が低くなり、逆に低くなると金利が高くつく設定がなされています。

融資金額は10万円から最大で800万円程度、返済期間については5年が一般的ですが、問題なく利用さえしていれば更新される事もあるのです。使用する用途が自由という点で、フリーローンと共通しています。

自由に利用できる銀行ローンである点がフリーローンと同じである点を加味しても、借入金額があまり高くないというのならば、銀行の扱っているカードローンを選択する方がおすすめです。

というのも、消費者金融などと比べてみても金利が低い事や使い道が自由で問題のない範囲内でいつでも借りられる事、普段から利用している銀行の為安心して利用できる事などが利点として働くからです。

銀行でお金を借りるときに必要なものは?

現金

各種のローンの特徴などをご紹介しましたので、銀行では住宅や事業者向け以外にも様々なローン商品を設けているというのがお分かりいただけたでしょう。

実際に銀行でローンという形式でお金を借りる場合には、事前に利用者が用意しておくものが大きく分けると2つあります。

 本人確認書類

まずは、本人確認書類が必要となります。どのような銀行からお金を借りることになっても本人確認書類だけは必要で、具体的には以下のような書類が該当します。

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • 住民基本台帳
  • 個人番号カード(マイナンバーカード)
  • 印鑑証明書

これらの本人確認書類の内いずれか1点を提出するというのが一般的ですが、場合によっては2点の提出を求められる事もあります。大抵の場合には運転免許証、または個人番号カードなどを用いてコピーを提出するのが基本となっています。

 収入証明書

続いて、収入証明書も必要です。こちらの場合には、以下のような書類が証明書に該当します。

  • 源泉徴収票
  • 所得証明書
  • 給与明細書
  • 確定申告書
  • 税額通知書
  • 課税証明書

こちらに関しても、本人確認書類と同様にいずれかの1点、もしくは2点を提出する形となります。

本人確認書類に関しても収入証明書に関しても、両方とも住所や氏名が確認できるものである事が基本です。借りる銀行ごとで該当する書類がどのようなものかは異なっているので、申し込む際にはどれが利用できるかの確認が必要です。

また、収入証明書については最も新しいものを提出するのが原則となっています。書類の画像を求められた場合には原本を利用しますが、郵送でローンを通す審査を受ける際には提出した書類が自分の手元に戻ってくる訳ではありませんので、コピーを写して提出します。

銀行でお金を借りるメリット

メリット

お金を単に借りるというのなら、銀行だけではなく消費者金融なども該当します。選択肢自体は様々存在している中で、銀行からローンを組んで借りる点にはいくつかのメリットがあります。

 金利が低い

棒グラフと折れ線グラフ

まず、金利の低い事がメリットとして挙げられます。ローンを組んでお金を借りる際、気になる点はいくつもある筈です。借りる金額自体はもちろんの事、返済にかかる期間などもありますが、それらと並んで気になるのが金利の高さです。

なぜ銀行の金利が低いかというと、それは銀行のカードローンなどには保証会社が付くからです。保証会社は保証業務を請け負う会社の事であり、お金を借りた人の返済が不可能になった場合、代わって返済を行います。

この会社が付くので、銀行でお金を借りる際には保証人を利用者側が立てる必要がありません。最悪でも保証会社による建て替えが行われるのが担保になっているところもあり、消費者金融と比べると3%から4%ほど低く、最高で14%か15%程度です。

 総量規制の対象外

もう1つが、総量規制の対象外である事です。総量規制というのは、貸金業者が他者に対してお金を貸せるのはその利用者の年収の3分の1まで、という法律で決められている規制になります。

すなわち、仮に利用者の収入が300万円の年収であった場合、総量規制がかかると最高でも100万円までの借り入れしかできません。その点、銀行はこの規制の対象の外にいますので、金額の条件が規制で設けられてはいません

とはいっても、規制の対象外なので銀行からなら誰でも金額上限なしで借り入れができるという話ではありません。銀行側としてもそれぞれで規制ラインを設けていて、現実的に返済可能な金額を融資する形を取っています。

銀行でお金を借りるデメリット

悩む人

銀行からお金を借りる際には借りる人にとって負担でしかない金利が少なく、また総量規制外にいる事から非常に便利に見えるでしょうが、反対にデメリットについても覚えておくべきです。

 審査が厳しい

まず、審査の厳しい事があります。先述したメリットの中で金利が低い事を挙げましたが、あくまでもそれは保証会社が付いてくれているからであって、審査が緩いという話では無いのです。

逆に金利を低くしているからこそ、借り入れをする相手に関しても相応に信頼が置けるかを見極めています。よって、本人確認書類の他にも収入証明書を見て、問題なく支払いができる相手であることを審査するのです。

 即日融資に対応していない

否定

続いて、即日融資に対応していない事が挙げられます。即日融資は、言葉の通り利用者が申請したその日にお金を借りるものです。ですが、先に述べた通り融資に関する審査は厳しいもので時間を要しますので、その日に借りる事はできません

銀行カードローンの審査をする中では、全国銀行協会が預金保険機構を介し警察庁のデータベースにアクセス、申し込み者が反社会的勢力と繋がっていないかなどを調べます。その結果が分かるのが最短で翌日なので、借りる際の最短も翌日となります。

 口座が必要な場合がある

もう1つ、口座の用意が必要な場合もあります。特に地方銀行でカードローンを利用する場合には、借りる際にその銀行の口座を解説する必要が出てきます。

メガバンクからの借り入れをする場合には口座開設が必須となっている訳ではないものの、その銀行の口座開設が不要であっても口座なしでは利用できないサービスもある為、結局開設をするケースもある点を覚えておきましょう。

おすすめの銀行カードローン

クレジットカード

銀行自体が2022年現在でも様々存在しているように、利用できる銀行カードローンもその数だけあります。そのような中で、おすすめできる便利な銀行カードローンをまとめました。

 楽天銀行スーパーローン

まずは、楽天銀行スーパーローンをおすすめします。こちらは楽天カードや楽天市場を普段から利用されている方におすすめで、24時間ウェブサイトからいつでも申し込みを受け付けている銀行ローンです。

独自の審査基準を設けており、ダイヤモンドランク・プラチナランク・ゴールドランクなど楽天カードのランクに応じて審査優遇が行われます。返済額を2,000円から設定できるので、無理のない返済金額と期間を組めます。

 三井住友銀行カードローン

続いて、三井住友銀行のカードローンです。こちらでは最大で900万円までの利用枠があり、利用開始した翌年から適用利率が0.3%下げられます。5年までで最大1.2%下げられ、実質年率が1%以上下げられるのです。

全国のコンビニATM、およびインターネットからの申し込みが可能で、三井住友に口座が無くてもゆうちょ銀行やみずほ銀行からのカードローン借り入れ申し込みが出来ます。

 みずほ銀行カードローン

金利の面でお得なのが、みずほ銀行のカードローンです。3大メガバンクの1つに数えられているみずほ銀行ですが、三井住友が最大金利14.5%であったのに対し、こちらでは14%に設定されています。

わずかではあるものの、金利を低くしたい方におすすめできます。また、パソコンやスマホなどからいつでも申し込みを受け付けており、全国のコンビニATMからも取引が可能です。

 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

もう1つは、三井住友UFJのカードローン「バンクイック」です。こちらもみずほ銀行と同じく3大メガバンクの1つで、借入先の信頼度としても全体の内で高くなっており、1.8%から14.6%の借り入れやすい金利です。

借り入れ、返済については全国の三菱UFJ銀行ATMから利用でき、バンクイックならコンビニATMからも可能です。パート、アルバイトなどの正社員でない立場の方でも借り入れ自体は活用できます。

銀行でお金を借りる条件

サイン

各銀行のカードローンは、金利が低い点や全国のコンビニATMから利用ができる点など、消費者金融と比べると便利な面が光ります。実際に銀行からローンでお金を借りるのなら、条件を満たしておく必要があります。

 何歳から借りられる?

まず借りられる年齢に関してですが、20歳以上の年齢であることが必須条件となっています。実際に銀行からお金を借りる際の条件としては、以下の4つがあります。

  • 20歳以上の年齢
  • 安定した収入がある事
  • 保証会社による保証が受けられる
  • 銀行の審査基準を満たしている

申し込みの際には必要な書類に本人確認書類などがありますから、そこで年齢は20歳以上であることを確認されます。また、収入の証明書も提出する以上は安定収入の有無に関しても事前にしっかり審査されます。

 学生でも借りられる?

この条件を満たしているのであれば、学生でも銀行ローンを利用できるのかという点については、問題なく借りる事が出来ます

安定収入が条件に入っていますので、正社員でなければ利用できないというイメージが先行しがちです。しかし、収入の証明さえ実証できれば学生でも無職でも銀行からお金は借りられるのです。

銀行でお金を借りられない人の特徴

うなだれる人

銀行からのお金の借り入れは、条件さえ満たしていればたとえ学生や無職であったとしても利用は可能なものなのです。しかし、実際に利用しようと思っても借りる事自体が出来ない場合には、いくつかの特徴が挙げられます。

 他社からの借り入れが多い

まず、他者からの借り入れが既に多くある事です。中消費者金融は他社の借り入れを4社まで、銀行カードローンだと借り入れが2つ以上既にある場合には、審査の時点で落とされてしまう可能性が高くなるといわれています。

借入金額だけではなく、借り入れ件数に関しても銀行ローンの審査には大きく影響している部分があります。よって、借入可能額を使って返済できる分は完済させるなど、銀行ローンを使う前の準備をするべきです。

 信用情報に傷がある

もう1つ、信用情報の傷が確認されている場合にも借り入れは難しくなります。銀行が借り入れの審査をするときだけではなく、クレジットカードなどを作成する際にも、その利用者の情報を必ず精査するのです。

個人信用情報機関というところには、過去の借入の実績や滞納、遅延などの記録がすべて載っています。審査時にはこの情報を確認されるので、既に借り入れが多くあったり、滞納が多かったりするとこれも審査に落ちてしまうケースがあるのです。

銀行でお金を借りる方法を知りたいなら

カードと現金

ここまでご紹介してきた通り、銀行では様々な方法でお金を借りる事が出来ます。重要なポイントを、以下にまとめました。

  • 銀行のローン商品は主に5種類
  • 限度額が高く金利が低い
  • 審査が比較的厳しく、審査落ちする事もある
  • 学生や無職でも収入があれば借り入れ可能
  • 借り入れは20歳から

銀行では扱っているローンの数も多く、特にどのような理由でお金を借りたいのか、その理由を明確にできているかが非常に重要です。用途に応じて適しているローンも異なりますから、今回おすすめしたカードローンの内容を公式サイトなどで詳しく確認してみてください。

低金利で利用できる銀行カードローンを活用しよう

お金と電卓

知らなかった方にとっては、銀行でお金を借りるというのはこれまでは馴染みのない話であったでしょうが、銀行カードローンは誰でも利用する事が可能なものです。

すなわち住宅ローンや教育ローンなど、目的別ローンに該当しない理由であったとしても、銀行からの借り入れは利用できます。

消費者金融とは違って低金利で活用できる事が一番大きな利点ともいえますので、もしお金に困ったときや入り用になった際には是非とも利用してみてください。