利用目的も自由で保証人もいらないので、非常に手軽に利用できるのがカードローン。
そのようなカードローンを選ぶ際は、なるべく低金利のものを選びたくなります。
しかし、低金利のものは審査が厳しかったり、限度額によっては損をしてしまったりすることもあるのです。
損をしないためにも、低金利のカードローンを選ぶためには知っておかなくてはいけないことがあります。
この記事では、初めての方でも安心して低金利のカードローンを選べるようにわかりやすく解説します。
低金利のカードローンを選ぶには?
低金利のカードローンを選ぶにはまず、カードローンについて詳しく知ることが重要です。
その中で、あなたのライフスタイルにあったカードローンはどれなのか、しっかりと見極めましょう。
カードローンのタイプ
一口にカードローンといっても、カードローンには銀行系・クレジットカード系・消費者金融系の3タイプがあります。
ここではそれぞれの特徴と利用するメリットとデメリットをまとめました。
銀行系カードローン
銀行カードローンとは、銀行が運営するカードローンのことです。
ほかのタイプに比べて、銀行カードローンの特徴は金利が低いこと、審査が厳しいこと、現金を借りるまでに時間がかかることが挙げられます。
金利が低いことは銀行カードローンの大きなメリットなので、審査を通る自信が無くても銀行カードローンを申し込んでみる価値はあります。
クレジットカード系カードローン
クレジットカード系カードローンとは、クレジットカードとカードローンの両方の機能を併せ持ったもののことです。
一枚のカードに両方の機能を持たせるためには、クレジットカードにキャッシング枠を申し込み審査に通る必要があります。
金利や審査の難しさで見ると、銀行カードローンと消費者金融カードローンの中間のような特徴を持っています。
紛らわしいのは、クレジットカードとカードローンの役割の違いでしょう。
クレジットカードの役割は、主に決済時に料金を立て替えること。
それに対しカードローンの役割は、ATMなどで現金を借り入れるためのものです。
クレジットカード系カードローンのメリットは、手持ちの現金が不足していても買い物と現金の借入の両方を行えることです。
しかし、審査はクレジットカードの審査とは別に行われるので、すでにクレジットカードを持っていても新たな審査が必要になることがあります。
審査に落ちてしまうとクレジットカードにキャッシング機能を付けられないので注意が必要です。
消費者金融系カードローン
消費者金融系カードローンとは、消費者金融が提供するカードローンのことをいいます。
特徴は審査が通過しやすいことと、金利が高い傾向にあることです。
このように審査が通りやすく、手続きが簡単で時間もあまりかからないのはメリットです。
しかし、金利が高く返済額が高額になりやすいのはデメリットになります。
金利が高いといっても、賃金業法や法定利率を守っている会社のカードローンであれば違法な取り立てなどの被害に遭うことはありません。
すぐに現金がほしいときは消費者金融系のカードローンが最適です。
そもそもカードローンの金利とは
そもそも金利とは、お金の貸し借りで発生する料金のことをいいます。金利が低いということは、安くお金を借りられるのです。
金利に似た言葉で利息というものがありますよね。これら金利と利息の違いは、金利が%率で表すのに対し、利息は¥金額を表す点です。
例えば、10万円を金利(年利率)1.0%で1年間借りたとします。
このときの返済額は10万1千円でこの1千円が利息。10万円の金利が1.0%だったので、利息は1千円になります。
ポイントとして金利は%で、利息は円だと覚えておきましょう。
カードローンの利息の計算方法
先程の説明の通り、ローンを返すときには元金だけでなく利息も支払わなくてはなりません。
この利息は金利によって変わります。
利息の計算式は【利息(円)=元金(円)×金利÷365日×借入日数】で、もし閏年の場合は366日で計算します。
通常金利は年単位の年利率で表すことが多いですが、利息の場合は日割りで計算することが一般的です。
月によって日数が違うため、このように1日あたりの金額で計算することになっています。
試しに1,000万円を金利(年利率)4.0%で借りた場合の1ヶ月分の利息を実際に計算してみましょう。
- 1ヶ月が31日だった場合の利息【1,000万円×4.0%÷365日×31日=33,972.60…円】
- 1ヶ月が30日だった場合の利息【1,000万円×4.0%÷365日×30日=32,876.71…円】
- 1ヶ月が28日だった場合の利息【1,000万円×4.0%÷365日×28日=30,684.93…円】
1ヶ月あたりの利息はこのような計算式で求められます。
カードローン返済の計画を立てるために、利息がどのくらいの期間でいくらかかるのか計算しておきましょう。
カードローンの審査が通らないケース
「カードローンは審査が簡単だと聞いたのに落ちてしまった…。」という声を聞いたことはありませんか。
このように審査が簡単だと言われていても、借り手の返済能力や信用が低いと判断されると、カードローンの審査が通らないことがあります。
残念ながらカードローンは審査に通らないと利用するできません。
では、どのような場合に審査が通らないのか、よくあるポイントを3点まとめました。
他社からの借入が多い
過去に他社から多くの借入をしていると、カードローンの審査が通らない場合があります。
多くの借入があるとお金を貸しても帰ってこないだろうと判断されてしまうためです。
返済能力が低い
極端に年収が低かったり、過去の返済実績によって返済能力が低いと判断されたりすると、カードローンの審査が通らないことがあります。
信用情報に傷がある
信用情報に傷があると、審査に通らないことがあります。
この信用情報とは、具体的には年収や住居や勤務地の情報、過去のローンや公共料金の支払い記録のことです。
会社はこういった信用情報を元に判断するため、これらに傷をつけないことが重要です。
では一体どのようなことをすると信用情報に傷がついてしまうのか、一例を下記に挙げます。
- ローンや奨学金の長期滞納
- 複数のクレジットカードへの申し込み
- 公共料金や家賃、携帯代の長期滞納
- 連帯保証人になり支払いができなかった記録がある
このように支払うべき料金を滞納したり、クレジットカードへの多重申込みがあったりすると、信用情報に傷が付いてしまいます。
カードローンの審査に通るためには、このような行動を取らないように気をつけましょう。
記入情報に誤りがある
カードローンを利用しようとすると、申込む際に個人情報を記入しますよね。この記入情報に誤りがあっても、審査が通らない場合があるのです。
会社は記入情報に間違いはないか、申込みの条件を満たしているかをよく見ています。
例えば、年齢に関して。カードローンに申し込むための条件として満20歳以上であるという条件があります。
もし年齢を誤魔化してカードローンを利用しようとすると、記入情報に誤りがあるとされて審査が通らなくなってしまうのです。
カードローンに申し込む際は、間違いがないようによく確認してから審査を受けるようにしましょう。
カードローンの審査基準
カードローンの審査基準は非公開となっていますが、返済能力があるかどうかを客観的に判断されることは共通しています。
では、具体的にどのような審査基準があるのか詳しく説明します。
年収
年収はひとつのチェック項目になります。しかし、年収が高ければ高いほど有利という訳ではありません。
カードローンの審査では、年収の高さよりも毎月の返済能力が求められます。そのため安定した収入があるかどうかがポイントです。
例え正社員ではなく、パートやアルバイトでも継続勤務している場合なら安定した収入があると認められます。
借入額・返済実績
希望する借入額や過去の返済実績も重要なチェック項目になります。
あまりにも収入とかけ離れた借入額を希望すると、返済できないと判断され審査に通りません。
また、過去の返済実績で期日までに完済できていないと信用がないと判断されてしまいます。
低金利のカードローンを選ぶときのポイント
ここまでカードローンの種類や審査について説明してきましたが、ここからは実際に低金利のカードローンを選ぶためのコツを紹介します。
上限金利を比較する
上限金利を比較すると低金利のカードローンを選べます。
利息制限法によると上限金利は20%と定められていますが、実際は限度額によって変わるので20%より低くなる場合もあります。
カードローンを提供する会社によって異なるため、比較して検討するようにしましょう。
無利息期間などのキャンペーンを利用する
無利息期間などのキャンペーンを利用するとお得にカードローンを組めます。
特に高額の現金を借りてすぐに返済できる場合は、よりお得に利用できます。
しかし、注意が必要なことが3点あるので覚えておいてください。
- 無利息期間の開始日が会社によって違う
- 無利息期間中もローンの返済がある
- 2回目以降の借入では無利息期間は適用にならない
キャンペーンの開始日や期間は会社によって微妙に異なるので、注意深く判断する必要があります。
無利息期間の長さで選ぶ
無利息期間とは利息無しで融資を受けられる期間のことです。
この無利息期間が長いカードローンを選ぶと、返済額を安く抑えられるのです。
ここでは、カードローンを運営する会社の無利息期間キャンペーンを比較して説明します。
某大手消費者金融A社のカードローンのキャンペーン期間は、初回契約翌日から30日間または、180日間(5万円まで)となっています。
消費者金融B社のキャンペーン期間は、初回借入日の翌日から30日間となっていて、この翌日というのがポイントになっているのです。
また、C社のキャンペーン期間は契約日から30日間となっていて、D社では契約日の翌日から30日間となっています。
このように会社によって、キャンペーン開始の日と日数が大きく異なります。
そのため、キャンペーンの対象期間の違いを細かく確認する必要があるのです。
審査の厳しさでもチェックする
カードローンの審査の厳しいところほど、低金利な場合が多いです。
ここでは、銀行系・クレジットカード系・消費者金融系の3タイプのカードローンの審査の厳しさと金利について比べながら説明します。
1つ目の銀行カードローンの審査は他のカードローンに比べて厳しく、時間がかかります。
その分、金利は2~14%と低めに設定されているのです。
2つ目のクレジット系カードローンの審査は、銀行系と消費者金融系のちょうど中間くらいの難易度であり、金利も3.5~15%となっています。
3つ目の消費者金融系カードローンの審査は最短で申込みから30分で通るほど簡単で、その分、金利は3~18%と高めに設定されているのです。
このように審査で比べると銀行カードローンが一番厳しく、次にクレジットカード系でその次に消費者金融系が容易という順番になっています。
銀行カードローンは審査が厳しいぶん、金利が安い場合がほとんどです。
低金利のカードローンに申し込む際の注意点
カードローンの金利だけを見るとお得に思えても、審査が厳しいことや限度額によって損をする場合があります。
ですから、金利が低いことだけでローンを組んでしまうのは止めましょう。
ここでは、低金利のカードローンに申し込む際の注意事項を紹介します。
低金利の銀行系のカードローンは審査が厳しい
低金利の銀行系カードローンは年収などの審査が厳しい場合が多いです。
逆に金利が高い傾向にある消費者金融系カードローンは最短30分で審査が通ることもできるので、気軽に融資を受けられます。
基本、金利が低ければ低いほど審査は厳しくなります。
そのため、はじめに低金利なカードローンの審査に挑戦し落ちたら、次に高金利の消費者金融系に挑戦するという手順がおすすめです。
しかし、カードローンは何度も審査に落ちていると次の審査に影響が出るため、何度も挑戦して落ち続けるのは止めましょう。
限度額によっては損する可能性もある
低金利だと思って申し込んだものの、限度額によっては損をする場合もあるのです。
限度額とはその人が最大で借入できる額のことです。この限度額は大体年収の3/1とされています。
では、限度額によっては損をするとはどういうことなのでしょうか。
利息上限法で定められた借入金額別上限金利を取り上げて、一つ一つ詳しく説明します。
利息上限法によると、借入金額が10万円未満だった場合の上限金利は(年率)20%となっています。
借入金額が10万円~100万円未満だった場合の上限金利は(年率)18%で、100万円以上の場合は(年率)15%となっているのです。
このように、利息上限法では借入金額が低いと金利が高くなるように設定されています。
また、カードローンの限度額は審査が通るまでわかりません。
ですから限度額が予想より少なくて、利息が高くなってしまうことがあるのです。
例えば、「900万円が限度額」というカードローンがあったとします。
しかし、実際のあなたの限度額はわからないので審査が通らないと900万円は借りられないのです。
したがって低金利のカードローンを選んだからといって、審査が通るまでは得をするか損をするかわかりません。
表面的な情報だけで安易に申し込むのは止めましょう。
カードローンに申し込む際はシミュレーションの利用がおすすめ
カードローンを申し込む際には、事前にシミュレーションを利用してからがおすすめです。
シミュレーションとは、借入金額と返済期間と日数、金利(年率)などを入力して返済計画を立てることをいいます。
返済計画はネットで調べると簡単にできますよ。
サイトを開き、借入金額などの必要事項を入力すると、一月あたりの返済額や返済スケジュールを確認できます。
確実に返済するためには、申し込む前のシミュレーションが重要なのです。
自分の用途に合う低金利のカードローンを選ぼう
利用用途に制限のないカードローンですから、自分の用途に合わせて選べます。
現金がすぐ必要か、期間に余裕があって金利を安く抑えたいのか、あなたのライフスタイルに合わせてカードローンを検討しましょう。