急な出費が重なり、手元にお金がなく困ることは生活する上で誰もが起こり得ることです。
そんなとき、不安にならずお金を用意する方法として、キャッシングは非常に便利で心強い方法の一つです。
ただキャッシングにはさまざまな方法があり、どこでどのように借入れができるのかなどわからないことも多くあります。
そのためにもキャッシングの特徴や注意点を理解することが必要です。
いざというときのために、安心して便利に利用できるよう解説します。
キャッシングとは?
キャッシングとは、お金を借入れするサービスの総称です。
一般的にクレジットカードに付帯するサービスを利用するものを「キャッシング」と指しますが、専用カードを利用して借入れするカードローンも「キャッシング」と定義されます。
コンビニエンスストアや銀行のATM、また最近ではインターネットからもキャッシングサービスが利用でき、急な出費でお金が必要なとき非常に便利です。
キャッシングとカードローンの違いを比較
キャッシングには、クレジットカードに付帯するサービスを利用したキャッシングと、専用カードを利用してお金を借入れるカードローンの二種類があります。
どちらもお金を借入れるサービスですが、それぞれに違いのある別のサービスです。
特徴として、クレジットカードに付帯するサービスを利用したキャッシングは、クレジットカードを発行する会社と契約することでショッピングと借入れの両方で利用が可能になります。
カードローンは、銀行やカードを発行する会社・消費者金融などの貸金業者と契約することで受けられる、融資サービスです。
即日キャッシングできる消費者金融のサービス内容を比較
急な出費でお金が必要になったときに役立つ即日キャッシングは、消費者金融で提供するサービスの一つです。
即日キャッシングでは、申し込みから借入れまであまり時間のかからないサービスを選ぶ必要があります。
借入れ先によってサービス内容が異なるため、その特徴を理解し自分にあったサービスを選びます。
ここでは、即日キャッシングが可能な消費者金融のサービス内容を比較してみましょう。
プロミス
プロミスはウェブ契約を利用した場合、最短25分で審査完了、借入れが可能です。
当日融資を希望される場合の申込時間は、8時〜22時。毎月第3日曜日は8時〜19時まで。時間外の申し込みは翌営業日の扱いとなるため、お急ぎの場合は注意が必要です。
18〜74歳の安定した収入があれば、限度額500万円までの借入れができます。
金利は4.5%~17.8%ですが、プロミスではじめてキャッシングを利用する場合、30日間利息0円が適用されます。
アイフル
アイフルは、原則来店が不要。
申し込みをインターネットを利用して行った場合、最短25分で審査完了、借入れが可能です。
基本的に在籍確認を行わず、仮に連絡が必要な場合には個人名で連絡を行うなどプライバシーにもしっかり配慮されています。
当日融資を希望する場合の申込時間は、土日祝日を含む9時〜21時。時間外で申し込みをした場合、翌営業日の扱いになるのでお急ぎの場合は注意が必要です。
20歳以上の安定した収入があれば、限度額800万円までの借入れが可能。ただし、満70歳になられた時点で新たな借入れができなくなります。
金利は3.0%~18.0%と標準的ですが、はじめてアイフルのキャッシングを利用する場合、30日間利息0円が適用されます。
セントラル
セントラルは、平日14時までの申し込み受付で即日振込が可能です。
自動契約機から申し込みを行うと即日融資が可能。
専用ATM以外にもコンビニエンスストアのATMを利用して返済と借入れが可能です。
20歳以上の定期的な収入があれば、限度額100万円までの借入れできます。
金利は4.80%~18.00%が適用され、セントラルをはじめて利用する場合、契約日の翌日から金利0円が適用されます。
フタバ
昭和37年創業のフタバは、平日16時までの申し込み・審査完了で最短即日融資が可能です。
インターネット申し込みを利用した際に、銀行口座を指定することで来店せずスムーズな借入れが可能です。
20歳以上73歳までの安定した収入があれば、初回融資1万円から50万円までの借入れができ、金利は14.959%~17.950%が適用されます。
キャッシング可能なクレジットカードのサービス内容を比較
キャッシングが可能なクレジットカードは、クレジットカード申込時にキャッシング機能を付帯しておくことで追加審査が不要。
いつでもお金が必要となったタイミングで借入れができて便利です。
クレジットカード発行会社では用途にあわせたサービスが提供され、そのためカードの種類も豊富です。
それぞれに特徴があり、利用することでポイントが加算されるものなどもあります。
クレジットカード申込時にキャッシングの利用限度額を設定するため、事前に確認しておくことをおすすめします。
三井住友カード
三井住友カードは、年会費無料で最大5%のポイント還元や電子マネー機能付きのクレジットカードです。
カードの種類も豊富ですが、カードにナンバーが記載されないものや、カードが発行されないものなど安心して使えるカードが選べます。
クレジットカード受付は9時から19時30分までで、最短5分で発行が可能。ただし、キャッシング機能を付帯した場合、発行まで数日時間がかかります。
入会資格は18歳以上が対象で学生でも申し込みが可能(高校生を除く)。
利用枠は選択するカードにより異なりますが、10万円~50万円を目安とし、実質年利も借入れ額・返済方法・返済額により変動しますが18.0%が目安です。
楽天カード
楽天カードは、年会費無料で最大3%のポイント還元や電子マネー機能付きのクレジットカード。
カードの種類が豊富で、お好きなデザインを選べるのも特徴です。
当日対応受付は平日0時から14時49分までで、最短数分で発行が可能。振込口座を楽天銀行に指定することでスマートに借入れができます。
入会資格は18歳以上が対象で学生でも申し込みが可能。
利用枠は1万円〜90万円までですが、審査により可能枠が変動します。年率は18.0%が目安です。
セゾンカードインターナショナル
セゾンカードインターナショナルは、年会費無料(一部有料あり)で有効期限のない永久不滅ポイント付きのクレジットカードです。
カードの種類が豊富で、使用する用途にあわせて選べます。最短5分で発行され、オンラインキャッシングがすぐに利用できるものもあります。
19:30以降の申し込みは、翌日の手続きとなるので注意が必要です。
入会資格は18歳以上(高校生を除く)。
利用枠は最大300万円まで。年率は12.0%~18.0%ですが、可能枠・年率ともにカードの種類により変動しますので申し込み前に確認することをおすすめします。
返済方法は、一括返済またはリボルビング払いを採用していますが、こちらもカードの種類により分割返済が可能なものもあります。
選ぶ際に用途にあうものを選択するのがポイントです。
ACマスターカード
ACマスターカードは、消費者金融のアコムが発行する年会費無料のクレジットカードです。
インターネットから事前申し込みを行うことで、契約手続きの時間が短縮できます。
お急ぎの場合は平日・土日を問わず9時から21時までに無人契約機を利用することで、最短30分の即日受け取りも可能です。
入会資格は18歳以上(高校生を除く)の安定した収入があれば、利用枠は1万円~800万円までの借入れができます。
年率は3.0%~18.0%で、返済方法はリボルビング払いが採用されています。支払い方法がいくつか用意されているので、生活スタイルにあった方法を選択しましょう。
キャッシングのメリットは?
キャッシングは急な出費などの際、大変便利で心強いサービスです。それだけではなく、利用する上でメリットがいくつかあります。
賢く上手に利用するためにも、どのようなメリットがあるかを詳細に取り上げてみました。
即日で借りられる
通常ローンなどを利用して借入れ申し込みを行う際は、審査などで日数がかかります。
キャッシングの場合、申し込みから審査・融資まで最短即日対応が可能なところも多く、急な出費などでお金が必要になった場合でも安心です。
何度でも借りられる
キャッシングは滞りなく期日に返済が行われていれば、事前に決められた利用枠内で再度審査を行う必要もなく、何度でも借入れが可能です。
保証人や担保が不要
通常、お金を借入れる際に返済できなくなってしまったときを想定し、その人に代わって返済する保証人が必要になります。
同様に返済ができなくなったとき、お金ではなく家や車などの物品で支払いを補うものを担保といいます。
キャッシングを利用する際には、保証人や担保を用意する必要がありません。
それは、申し込み条件に「安定した収入があること」などの返済能力があるか事前に審査を行い、そのほか信用情報などを確認した上で融資を行っているためです。
それにより、スピーディーに必要なタイミングで借入れの申し込みができます。
キャッシングの利用に向いているケースは?
急な出費などでお金が必要となった場合でも、その時の状況や条件によりキャッシングが適さないケースもあります。
キャッシングを上手に活用するためにも、どのような場面で利用するのが適しているのかを把握しておくことも必要です。
ここでは、キャッシングに適した二つのケースを解説します。
現金がすぐにでも必要である
キャッシング利用に適しているケースとして、現金がすぐにでも必要な場合があげられます。
この場合、すでにお持ちのクレジットカードを利用してコンビニエンスストアのATMなどで借入れを行う方法と、即日対応可能なクレジットカードを作成する方法です。
ただ、即日対応可能なものでも曜日や時間帯によっては最短で審査ができない場合もあるので注意しましょう。
事前にキャッシングができるカードを作成しておくことで、いつでも必要なときにお金が用意でき安心です。
必要な現金が少額である
少額だからといって金利は変わりませんが、返済する回数が長くなれば返済額は増えてしまいます。
そのため、少額のお金が必要なときにはキャッシング利用が向いています。
また、一括で返済が可能な場合には、30日間金利0円サービスなどを利用するのもおすすめです。
キャッシングの利用に不向きなケースは?
キャッシングの利用に向いているケースとして、すぐにお金が必要になったときと、借入れる金額が少額であるときをあげました。
また、反対にキャッシングの利用が向いていないケースもあります。
例えば、必要な金額が大きい場合や、返済期間が長くなる場合です。
キャッシングは必要なときにすぐに必要なお金を借入れできる便利なサービスですが、利用には向き不向きがあることを理解し、使い分けていく必要があります。
もし、期日に返済できなかった場合には、最大で年率20.0%の遅延損害金が請求されます。
利用は計画的にバランスよく利用しましょう。
必要な金額が大きい
クレジットカードに付帯するキャッシングは、ショッピング枠も含めた利用限度額が設定されているため、必要な金額が大きい場合には借入れには不向きです。
また、キャッシングは基本的に利用した翌日から利息が発生し、その金利は法律で定められている上限金利で設定されていることも多くあります。
その場合、返済が長期となり、結果とて支払う利息も増えていきます。
そのため、大きなお金の借入れが必要な場合は、できるだけ金利が抑えられた別の借入れ方法を検討することをおすすめです。
返済期間が長くなる
キャッシングの利息は期間が長くなることで、支払う総額が増えていきます。
そのため、返済期間が長くなればなるほど、キャッシングを利用した借入れには不向きです。
借入れの際は借入れる金額だけではなく、利息分までを含めた金額から返済が可能か検討することで無理のない返済が可能になります。
利息額の計算方法は次のとおりです。
借入れ金額(元金)×金利(年率)÷365×返済日数(借入れ日数)
キャッシングは法律により、年収の3分の1を超える借入れを受けられません。
返済が長期にわたる場合、生活スタイルの変化などを想定し、できるだけ余裕を持った返済プランの検討をお勧めします。
キャッシングの審査は通りやすいのか?
キャッシングは、急な出費などでお金が足りなくなったときに一時的に補う手段として、非常に便利なサービスです。
キャッシングを利用してお金を借入れる際には、必ず申し込み審査があります。
この審査がなぜ必要なのか、どのような基準で行われているのか、キャッシングの審査は通りやすいものなのかを解説します。
利用者に十分な返済能力などを適切に判断する法律のもとに行われているのが、キャッシングの審査です。
審査することで契約後のトラブルを防止するだけではなく、利用者を守るためのものでもあります。
そのため、お金を借入れる際には必要な手続きです。審査基準や審査方法は借入れ先により異なりますが、ある程度の共通基準は次のようなものがあげられます。
- 安定した収入があるかどうか
- 現在の借入れ状況
- 信用情報
以下でそれぞれ、どのようなものか詳しく解説しましょう。
安定した収入があるかどうか
キャッシングをした場合、安定的な収入が見込めることは重要な条件です。
滞りなく返済が可能だと判断されるためには定期的、かつ、一定の収入が得られているかどうかが重要です。
現在の借入れ状況
審査には法律で決められた基準があり、以下は審査が難しいケースになります。
- 他社からの借入れも含めた合計借入れ金額が年収の3分の1を超えた場合
- 法律の基準まで借入れ額が達していない場合でも、短期間にいくつもの借入れの申し込みや、借入れ利用履歴のある場合
審査はあくまでも利用者の返済能力の判断を行っているため、いくつもの借入れがあれば返済は難しくなると判断され、審査では不利になります。
信用情報
信用情報とは、キャッシング・カードローン・クレジットカードなどの取引履歴のことです。
そのため、利用状況に問題があると判断された場合は審査で不利になります。
信用情報では主に、過去5年の支払いに関する遅延・滞納の有無。
債務整理や自己破産の履歴などの記録が残り、ここに不利になる履歴があった場合には審査通過は難しいです。
キャッシングやクレジットの利用履歴から、返済が滞りなく行われていれば問題ないと判断されます。
改めてキャッシングの審査が通りやすいのか?
審査は法律で一定の基準が設けられています。
そのため審査内容はある程度わかりますが、最終的な審査基準は借入れ先により違いがあり、事前に把握は難しいのが実情です。
なかには、「審査なし」としている業者もありますが、実際は法律で定められた基準があるため「審査なし」は通常の場合は難しいでしょう。
そのため、そのような業者はできるだけ利用しないことをおすすめします。
即日キャッシングを探す際の注意点は?
お金が急に必要になったときに便利なのが、即日キャッシングです。
ただ、即日キャッシングが即日で借入れできない場合もあります。
そのためにも即日キャッシングを利用する際の申し込みポイントと、即日キャッシングを探す際の注意点を解説します。
審査可能時間をしっかりチェック
インターネットなどを利用して24時間受付が可能としている貸金業者もありますが、審査の対応時間と即日キャッシングは異なるため注意が必要です。
審査対応時間を過ぎてからの申し込みは翌営業日になるため、即日キャッシングは受けられません。
そのため、審査に対応している時間のチェックが必要です。借入れまでの流れとして、申し込み審査を行い審査通過後に契約を交わし、その後に借入れが可能です。
即日でお金が必要な場合、ここまでの流れが当日中に行えるかを確認し、時間的に余裕を持って申し込みを行う必要があります。
必要書類を準備しておく
キャッシングの申し込みには本人確認書類など、必要書類を準備しておくことで手続きがスムーズです。
必要となる書類は次のようなものがあります。
- 本人確認書類
- 収入証明書
収入証明書については、借入れ額により不要となる場合もありますが、事前に用意しておきましょう。
キャッシングはサービス内容を比較して自分に合ったものを選ぼう
キャッシングは、借入れ先によって提供するサービスに違いがあります。
金利・支払い方法・返済方法・借入れできる金額までも変わります。
それらをしっかり比較し、生活スタイルや借入れ金額などから無理のない返済方法を選びましょう。
また、キャッシングはあくまでも一時的なものとし、収入以上に借入れが必要にならないよう普段から収支を把握し計画的にお金を使うように心がけることも大切です。