カードローンでお金を借りる時に必ず耳にするのが金利についてです。金利が高い・金利が低いといいますが、この金利とは何なのか知っていますか。
何となくわかってはいても詳しく説明はするとなると難しいのではないでしょうか。こちらではその金利の仕組みについて解説しています。
カードローンの金利を抑える方法やカードローンの選び方についても紹介しているので、カードローン選びの参考にしてください。
カードローンの金利とは?
カードローンの金利とは何なのでしょうか。金利は借入金額に対する利息額を計算するための比率のことをいいます。
金利が高いというのは比率が高いということになり、できるだけ金利を抑えるというのは金利の比率を低くするということになります。
カードローンの金利の仕組み
それではカードローンの金利についてその仕組みを確認していきましょう。多くのカードローンでの金利は貸付限度額によって設定されています。
カードローンに申し込むと審査があり、希望する借入金額を考慮した貸付限度額が決定します。その貸付限度額ごとに金利が設定されるのです。
金利と利息の違い
カードローンの金利は利息額を計算するための比率をいいますが、利息は借入額に対して支払う手数料のことをいいます。
つまり同じ金額を借りるのなら、少しでも金利の低いカードローン会社を選ぶ方が返済金額が少なくなるという訳です。
カードローンの金利の計算方法
カードローンでお金を借りる時、気になることの1つに金利がついて返済額が大きくなるのではないかということがあります。
消費者金融でお金を借りる=金利で返済額が膨れ上がる…という図式が浮んで怖いというイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
実際に金利を用いて利息を含む借入金の返済額を計算してみましょう。計算方法は、「借入残高×金利÷365日×借入日数=利息」となります。
例えば借入残高が5万円・金利18.0%で30日間借りた場合は、50,000円×18.0%÷365日×30日=739円(小数点以下は切り捨て)です。
金利18.0%のカードローンで5万円借りて、1ヵ月後に完済した場合の返済額は50,739円となるのです。
この利息だけみると案外少ない利息額だと思われるでしょう。ただこれはあくまでも1ヵ月後に一括返済した場合の利息額です。
借入残高に対しての利息計算になるので、1回の返済額や返済回数によって支払う利息額は違ってきます。
カードローンの金利は、返済期間が長いほど支払利息は増え、短いほど支払利息は少なくなるという仕組みのもとに成り立っています。
そのためにできるだけ返済期間を短くして、早めに完済することが利息額を抑えるためには必要となるのです。
カードローンの金利は会社ごとに違いがある
多くの場合は貸付限度額が大きくなるほど金利は低くなっていますが、その比率は条件などにより異なります。
カードローン会社のホームページに明記されている金利に幅があるのはそのためです。例をみてみましょう。
- A社:金利年率3.0%~18.0%
- B社:金利年率15.0%~20.0%
- C銀行:金利年率2.0%~14.0%
- D銀行:金利年率1.8%~14.8%
A・B社は消費者金融、C・D社は銀行のカードローンです。少しずつ金利が違っているのがわかります。
また銀行のカードローンと消費者金融のカードローンを比較すると、銀行のカードローンの金利の方が少し低くなっています。
それでは実際にお金を借りる場合この金利がどのように設定されるのか、消費者金融のカードローンを例に解説していきましょう。
先に挙げたA社・B社で金利設定の内容は次のようになっています。まずA社から確認しましょう。
- 貸付限度額1~100万円未満:金利(実質年率)18.0%
- 貸付限度額100~300万円:金利(実質年率)15.0%
- 貸付限度額301~500万円:金利(実質年率)7.7%
- 貸付限度額501~800万円:金利(実質年率)3.0%~4.7%
続いてB社の金利は次のような設定になっています。
- 貸付限度額1~10万円未満:金利(実質年率)20.0%
- 貸付限度額10~100万円未満:金利(実質年率)18.0%
- 貸付限度額100万円:金利(実質年率)15.0%
A社は大手消費者金融・B社は中小消費者金融です。大手であっても中小規模であってもほぼ同じ金利設定になっているのがわかります。
大手消費者金融では3.0%~18.0%の実質年率とうたっていますが3.0%は最高限度額の501万円~800万円に対しての実質年率となっています。
消費者金融では貸金業法の改訂以降、利息に関しては利息制限法によって上限利息が20.0%に制限されました。
その上限利息は借入限度額によって次のように制限されており、10万円未満の限度額の場合は20.0%の金利設定としている業者も多いのです。
- 10万円未満:20.0%
- 10~100万円未満:18.0%
- 100万円以上:15.0%
利息制限法と刑事罰に関係する出資法で、制限を超えて金利設定した業者は刑事罰を受けることになっています。
銀行のカードローンの場合は貸金業法の管轄ではないため、利息制限法・出資法には関係なく各銀行での基準により金利を設定しています。
銀行のカードローンは上限金利が消費者金融のカードローンより若干低めではありますが、以前のように大きな差はありません。
カードローンの返済額・利息を調べる方法
実際にカードローンに申し込む場合に、あらかじめ返済額や利息について調べておくと計画的な借入ができるので安心です。
カードプラザへ問い合わせ
返済額や利息については各カードローン会社のカードプラザで問い合わせるか、ホームページで確認してください。
できるだけ金利を抑えるためにはどのような返済計画を立てればよいのか、ある程度決めてカードローンに申し込むようにしてください。
シミュレーションを活用する
カードローンの返済シミュレーションを活用するのも方法の1つです。シミュレーションを行うことで計画的な借り入れができます。
毎月の返済額をいくらにすれば早く返済できるのか、利息が少なくて済む返済回数は…などいろいろとシミュレーションしてみてください。
カードローンの金利を抑えるには
カードローンの金利について解説しましたが、ここからはその金利を少しでも抑えるためにはどうすればよいのか解説していきます。
金利が低い会社を選ぶ
金利を抑えるには、あたり前のことですが金利の低い会社を選ぶことです。銀行のカードローンを選ぶと金利は確かに抑えられます。
特に大手銀行のカードローンなら安心して利用できると考える人も多いのではないでしょうか。
ただ、銀行のカードローンの場合は即日融資に対応していないなど、借入までに少し日にちがかかります。
特に急いでお金が必要でない場合はよいのですが、即日融資を希望している場合は銀行のカードローンは希望を叶えることが難しいです。
金利の低いカードローンに借り換える
今すでにカードローンでお金を借りているなら、少しでも金利の低いカードローンに借り換えるのも金利を抑える1つの方法です。
住宅ローンなどではよく耳にする借り換えですが、カードローンの場合はより低い金利のカードローンへの借り換えです。
消費者金融から銀行のカードローンへ、またはカードローンの限度枠を引き上げてより金利を引き下げます。
もちろん、すぐに借り換えができる訳ではなく、どの場合にも再度厳重な審査が行われます。
繰り上げ返済する
金利を抑える方法で比較的簡単に行えるのが繰り上げ返済です。随時返済・一括返済もこの繰り上げ返済に含まれます。
繰り上げ返済とは、借入したお金をカードローン会社の規定の返済期日より早く完済する方法です。
カードローンの場合、毎月の返済額が決められており、これは毎月返済すべき最低額で約定返済と呼ばれます。
この約定返済額以上であれば、顧客の希望で返済額を増額することが可能な場合が多いのです。
例えば毎月5,000円ずつ返済する予定を毎月10,000円ずつの返済額に増額して返済する、またゆとりのある時には随時返済を行う方法です。
例えば10万円を借りて毎月5,000円返済すると、完済までの返済回数は24回・総返済額119,772円・支払利息は19,772円になります。
毎月の返済額を10,000円にした場合には返済回数は11回・総返済額109,158円・支払利息は9,158円となるのです。
1万円以上支払利息が減っています。そして返済回数も半分になりました。早く完済することによって支払利息は減少されます。
随時返済の場合も同様です。約定返済額以外に随時返済を行うことで総返済額や返済回数を減らし、支払利息を減らすことが可能です。
ただ返済方法によっては繰り上げ返済時には電話での連絡が必要な場合もあります。カードローン会社のホームページなどで確認してください。
無利息期間内に返済する
消費者金融のカードローンでは、初回借入時に限り一定の無利息期間を設けている場合があります。
「契約の翌日から30日間無利息キャンペーン」などというサービスです。はじめて申し込みを行う顧客を対象にしています。
消費者金融によって期間が多少違う場合もありますが、このサービスを利用することで無利息でお金を借りることが可能なのです。
月末にはお金が入るけれど、今すぐ20万円が必要になったという場合などにはこの無利息サービスを利用しましょう。
まず無利息キャンペーンを行っているカードローン会社に申し込みます。そして20万円を借入して、お金が入った月末に全額一括返済するのです。
契約日が3日として、返済をその月の30日に行うと26日間借入をしたことになります。30日間無利息サービスを利用すると無利息期間内です。
通常20万円を金利18%で26日借りた利息は、200,000円×18%÷365日×26日=2,564円になります。
この利息分が無料となり、26日に返済額20万円のみ返済すればよいということになります。これは随分お得なサービスです。
もちろん一括返済しない場合でも30日間の利息は無料となるので、実質金利の引き下げとなり支払利息の軽減となります。
金利が安いカードローン会社3選
金利の仕組みや金利を抑える方法はおわかりいただけたでしょうか。それでは次に、おすすめしたい金利の安いカードローン会社を紹介します。
イオン銀行カードローン
イオン銀行のカードローンは低金利の銀行カードローンの中でも、金利の低さが定評のカードローンです。
イオン銀行カードローンは実質年率が3.8%~13.8%と安心金利です。Web完結で申し込みも簡単に行えます。
しかも銀行のカードローンでありながら、提携コンビニや銀行ATMで借入だけでなく返済も可能で、繰り上げ・随時返済もスムーズに行えます。
はじめてカードローンを利用する人には、特に安心して利用できるカードローンといえるのではないでしょうか。
三井住友カード カードローン
三井住友カードのカードローンの特徴は銀行カードローンならではの低金利にあります。その実質年率は1.5%~15.0%と1.5%~14.4%です。
2通りの金利設定なのは、15.0%までの方はローンカードタイプで、14.4%の方は振込専用タイプと融資のタイプで違うからです。
どちらのタイプも簡単に申し込みが可能で、最短5分で即時発行も期待できる迅速対応が魅力のカードローンとなっています。
金利の面でも申し分ない低金利の上、無利息期間が最大2ヵ月というのもお得に利用できる特徴です。
そしてこれが何より大きな特徴なのですが、カード利用実績に応じて毎年金利の引き下げが実施されています。
返済遅れなどの問題がなければ、2年目から金利引き下げを受けられる可能性があります。引き下げ幅は年間0.3%、最大1.2%です。
通常金利を引き下げることがなかなか難しいカードローンにおいて、この金利引き下げは魅力的だといえます。
SMBCモビット
SMBCモビットの特徴は、Web完結での申し込み時には在籍確認の電話なしでの審査が可能なことです。
審査状況によっては電話をする場合もあるので必ずという訳ではありませんが、電話なしでの在籍確認を希望することができます。
そのためには収入証明書が必要となりますが、周りに知られたくない人には申し込みしやすいカードローンといえます。
金利は3.0%~18.0%と平均的なカードローンの実質年率です。即日融資も可能です。
無利息期間があるカードローン会社3選
消費者金融のカードローンの場合、銀行のカードローンと比べて若干金利が高めの設定となっています。
その分を補うように、消費者金融カードローンでは無利息期間のキャンペーンなどを行っている会社が多いのです。
無利息キャンペーンを行っているカードローン会社を紹介しましょう。珍しく銀行のカードローンで無利息サービスを行っているところもあります。
プロミス
大手消費者金融のプロミスは、実質年率4.5%~17.8%と比較的低金利設定の上に30日間無利息サービスを提供しています。
ただこのサービスを利用するためには、メールアドレスの登録とWeb明細を選択する必要があるので注意してください。
またはじめて契約した人には、VISAで使えるVポイントが最大1,000ポイント付与されるのもお得なサービスです。
お得なサービスをいろいろと利用して、はじめてのカードローンをお得に利用できるのもプロミスの魅力です。
レイクALSA
新生銀行グループのレイクALSAも大手消費者金融のカードローンです。金利は4.5%~18.0%と標準的な設定となっています。
レイクALSAの大きな特徴は無利息サービスが充実しているところです。申し込みをWebで行うだけで無利息サービスを選ぶことができるのです。
選べる無利息サービスは60日間無利息と5万円まで180日間無利息になるというもので、どちらかを選べるようになっています。
この無利息サービスのうち5万円まで180日無利息の方は、Web申し込みだけでなく自動契約機・電話での申し込みでも受けることが可能です。
例えば20万円を借りて毎月8,000円の返済で60日間無利息サービスを選ぶと、利息5,798円が無利息となります。
5万円を借りて毎月1万円ずつの返済の場合、180日無利息サービスを利用すると完済まで無利息で借入が可能となるので随分お得です。
東京スター銀行スターカードローンα
東京スター銀行スターカードローンαは、銀行のカードローンでは珍しく30日間無利息サービスを受けられるカードローンです。
金利設定は1.5%~14.6%と銀行カードローンならではの低金利です。申し込みから借入まで3ステップで完了します。
無利息サービスを利用してより金利を低く借入することが可能なので、金利面でのお得なカードローンとして検討されるのもよいでしょう。
低金利のカードローンのデメリット
カードローンの中で比較的低金利のカードローン・無利息サービスを利用できるカードローンを紹介しました。
同じ金額を借入するのなら、できるだけ低金利で返済金額を抑えることのできるカードローンを選びたいものです。
ただ低金利のカードローンにはいくつかのデメリットも存在するのです。どのようなデメリットがあるのか解説しましょう。
審査が厳しい傾向にある
低金利のカードローン会社はできるだけリスクを避けて信頼できる顧客にのみ貸付を行うため、審査が厳しくなることが多いのです。
特に金利が低く設定されている銀行のカードローンの場合は、日にちをかけてより厳重な審査を実施する傾向にあります。
即日融資に対応していない
銀行のカードローンが即日融資に対応していないのは、新規顧客の場合に警察庁のデータベースへの照会が義務付けられているからです。
もちろんそれだけではなく、審査に時間をかけて優良顧客のみに融資を行うという姿勢に変わってきたことも大きな原因の1つです。
金利の低い銀行のカードローンは、今すぐお金が必要ではなく、備えるためにカードを作る人には有利だといえるでしょう。
金利が安いカードローンを利用したいなら
今は消費者金融のカードローンも銀行のカードローンと遜色ないほど、金利は低めに設定されています。
その上で無利息キャンペーンなど独自の方法で実質低金利での貸付を行うカードローン会社も多いのです。
よりお得で金利の安さが特徴のカードローンを利用したいなら、カードローンキャッシングマスターをぜひ活用してください。
カードローンの金利を比較したうえで申し込みしよう
カードローンの金利はカードローン会社によって少しずつ違います。無利息サービスを受けることで実質的な支払利息も変わります。
多くのカードローンを比較した上で申し込みを行うことが大切なのですが、カードローンが多くて選び方に困る人もいるでしょう。
そんな時にはカードローンキャッシングマスターにお任せください。多くのカードローンの中から低金利で安全なカードローンをご案内します。
ぜひカードローンキャッシングマスターを活用して、ぴったりのカードローンを見つけてください。