- クレジットカードを使うことは借金をしているのと同じ?
- 今月お金が足りない。クレジットカードからお金は借りられる?
- クレジットカードとカードローンって何が違う?
こんな悩みや不安はありませんか。
借金を抱えることへ不安がある人やお金を借りる方法とリスクが知りたい人へ、この記事では、
- クレジットカードと借金は同じなのか
- クレジットカードでお金借りるリスク
- カードローンでお金を借りるメリット・デメリット
について、初めてお金を借りる人にもわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みください。
クレジットカードと借金は同じ?
結論からいうと、クレジットカードを利用すること自体は借金ではありません。ただし、使い方によっては借金になります。
普段の買い物などでクレジットカードを利用すると、一時的にカード会社が支払いを立て替てくれます。
つまり、クレジットカードの支払い日に利用した金額を一括で支払いをすれば立て替え分の支払いがすべて返済されるため借金にはなりません。
借金になってしまうのは、分割払い・リボ払いをした時です。
また、クレジットカードはショッピングの利用以外にもキャッシングする(現金を借りる)ことができます。
現金を借りられるしくみなので、キャッシング=借金ということになりますね。
クレジットカードとカードローンの違い
クレジットカードのキャッシングと同じようなしくみを持っているものに、カードローンがあります。
どのような違いがあるか簡単にまとめました。
【キャッシング】
- 利用目的:ショッピングと借入どちらも利用可能
- 金利:15~18%と高めの設定
- 借入利用額:数十万円までの少額利用
- 利用頻度:一時的に借りたい時に利用
【カードローン】
- 利用目的:借入のみ利用可能
- 金利:3%~18%と低めの設定
- 借入利用額:数十万から数百万円と高額借入が可能
- 利用頻度:頻繁に借りたい時に利用
あくまで、すべてのキャッシング・カードローンに当てはまるわけではありませんが、一般的には記載した条件で利用ができます。
まとまったお金を低金利で借りたい人・利用限度額以内で頻繫にお金を借りたい人にはカードローンがおすすめです。
クレジットカードでお金を借りる時のリスク
急にお金が必要になった時・生活費が足りない時などに手持ちのクレジットカードで簡単にお金が借りられたらとても助かりますよね。
しかし、簡単にお金を借りられることから不用意に借りてしまい、返済額が増えたり返済期間が長くなったりします。
そこで、お金を借りたあとにどんなリスクが生じてしまうのか、2つのポイントに絞って解説します。
ブラックリストに載る可能性がある
- 返済額が大きくなりすぎて支払いができない
- 毎月の支払い日がもうすぐなのにお金が足りない
など、想定よりも多くのお金を借りたことで返済が数ヶ月間できない場合、ブラックリストに載る可能性が高くなります。
具体的には、数日支払いが遅れただけであれば大きな影響はありませんが、数ヶ月にわたって延滞が続くとブラックリストに載ってしまうでしょう。
個人信用情報機関のCICを例に解説すると、「61日以上または3ヶ月以上の延滞をした場合」に異動情報が記録され、ブラックリストに載ってしまいます。
異動情報とは、「約定返済日より61日以上または3ヶ月以上支払が延滞しているもの」を指します。
引用元:株式会社シー・アイ・シー
そもそも、ブラックリストに載るとは個人信用情報に傷がつくということです。
クレジットカードを作る時・ローンを組む時、金融機関は個人信用情報を見て申込者がちゃんと借りたお金を返済できる人か審査します。
一度ブラックリストに載ると、5年間は登録情報が残るため新たなクレジットカードを作ったりローンを組んだりすることが難しくなります。
ブラックリストに載る状況にならないよう、返済できる金額でキャッシングをしましょう。
一括請求される可能性がある
返済ができず延滞が続くとブラックリストに載ると説明をしました。
カード会社は支払日に返済されていないことが確認できると返済の督促連絡をします。
督促を受けているにもかかわらず滞納を続けると、
- クレジットカードの利用停止
- クレジットカードの強制解約
- クレジットカード会社からの一括請求通知
が発生します。
返済が滞ると、損害遅延金が発生し、本来返済する額よりも多く支払いをしなければなりません。
返済可能なお金を借りることが大切ですが、どうしても返済ができず困っている場合は司法書士へ相談しましょう。
任意整理をすることで返済額を減らせます。
クレジットカードが返済できない時の対処法
キャッシングの返済ができないと大きなリスクが伴うことを紹介しました。返済できない時はどうすればいいか、具体的に対処法を2つ解説します。
放置をしない
1つ目は支払いができない状況を放置しないことです。放置し続けるとクレジットカードの利用停止・強制解約・一括請求されてしまいます。
督促の連絡が来ないからといって安心してはいけません。クレジットカード会社は延滞しているお金を回収するために裁判・財産差し押さえの準備をします。
よって、返済ができない状況を放置することはデメリットが大きく非常に危険な行為です。
クレジットカード会社に連絡をする
裁判・財産差し押さえの対象とならないよう、支払いができない状況になった時点でクレジットカード会社へ連絡しましょう。
支払日より前に返済ができない状況をクレジットカード会社へ相談すると、支払日の変更・延期などの提案をしてくれることがあります。
連絡をする時は、支払いが遅れる理由・いつ支払いができるのかを説明するとよいです。
クレジットカード会社としては状況の把握ができるため、その状況に合わせた対応ができます。
お金を借りるならカードローンがおすすめ
クレジットカードのキャッシング以外でお金を借りる方法にカードローンがあります。
もしもお金を借りる必要がある時は、キャッシングよりもカードローンを利用しましょう。
ここからはカードローンをおすすめする3つの理由を紹介します。
借入・返済が簡単
現金がどうしても必要な時、すぐに手続きができてお金を借りられるのがカードローン1つ目のメリットです。
提携している金融機関・コンビニのATMでお金をおろすことができるので、急な出費にお金を用意することができます。
キャッシングを利用したい場合、キャッシング枠がついていなかったり、そもそもクレジットカードを持っていなかったりすると一から手続きが必要です。
ほとんどのクレジットカードは審査と発行に数日はかかるので、すぐにお金が必要な人には向いていません。
返済をしたい時も手続きは簡単です。
- 口座振替
- ATMから振込
- 銀行口座へ振込
この3つの方法から自分に合った返済方法が選べます。
キャッシングはクレジットカード会社の支払日に引き落としの返済方法になるため、自分で好きなタイミングは選べません。
一方、カードローンはコンビニのATMが利用できるので、24時間365日いつでも自由に借入・返済ができます。
ネットやアプリから借入できる
2つ目のメリットは、ネット・アプリから借入ができることです。ネット上でカードローンの申し込みをすると、早ければ即日借入が可能です。
土日祝でも対応しているカードローンも多く、急ぎでお金を借りたい時でも時間をかけずに対応してもらえます。
また、アプリからの申し込みができるカードローンもあります。融資までの時間が短く、口座への振込・コンビニATMからの借入が可能です。
アプリ内で書類のやりとりができるため、書面が自宅に届いて家族に借入したことがばれることもないので安心です。
利用目的が必要ない
住宅ローン・教育ローンのように借りたお金の利用目的が決まっているローン商品があります。
一方で、カードローンには利用目的が必要ありません。借りたお金は自由に使うことができるため、必要な時に気軽に借入することができます。
カードローンの種類
カードローンは大きく2つに分類できます。
それぞれに特徴があるため、自分に合ったカードローンを利用できるようポイントを押さえておきましょう。
消費者金融系カードローン
消費者金融系カードローンは、賃金業法にもとづき個人向けにお金を貸している消費者金融が提供するカードローンです。
「年収の3分の1までしかお金を貸すことができない」と賃金業法で定められている規制を消費者金融は守らなければなりません。
このため、消費者金融系カードローンを申し込む時は他社での借入状況を確認する必要があります。
審査にかかる時間はカード会社によって違いますが、早ければ即日融資が可能です。
また、返済が一定期間内に終われば無利息で貸してくれるサービスもあるため、契約内容をしっかりと確認して申し込みしましょう。
銀行系カードローン
銀行系カードローンは、名前の通り銀行が提供しているカードローンです。
「銀行法」にもとづいて発行しており、消費者金融系のカードのように「年収の3分の1までしかお金を貸すことができない」という決まりはありません。
消費者金融系カードローンよりも金利が低めに設定されているのに大きな金額を借りられるため、審査に数日~1週間程度かかります。
すぐにお金が必要な人には不向きですが、時間がかかってもまとまったお金を低金利で借りたい人にはおすすめです。
カードローンのメリット
カードローンがおすすめできる3つの理由以外にもメリットはあります。実際借りた時と返す時のイメージがつきやすくなる2つのメリットです。
使い道が自由
ローンの商品は使い道が決まっていますが、一方でカードローンはお金の使い道が自由です。
カードローンを利用した人はどんな理由で借入したかわかる、金融庁が調査した結果を紹介します。
- 1位:生活費の不足を補うため
- 2位:欲しいものを購入するための資金
- 3位:クレジットカードの利用料金不足を補うため
- 4位:遊ぶためのお金が不足していたため
- 5位:医療費の支払いのため
生活費(光熱水費を含む)不足を補うため 40.1%
欲しいものがあったが手元のお金が足りなかったため 26.3%
クレジットカードの利用代金支払い資金の不足を補うため 22.4%
遊ぶためのお金(遊興費等)が足りなかったため 14.8%
医療費の支払いのため 6.6%引用元:金融庁
上記のような様々な理由から、カードローンを使って借入している人が多くいます。
残高スライド方式
残高スライド方式は、多くのカードローンが採用している返済方式です。
利用残高に応じて一定額で返済できるため、管理がしやすく計画的に返せます。順調に返済できて借入残高が減れば、毎月の返済額が少額になります。
毎月の返済とは別に、追加で返済ができる臨時返済も利用可能です。
まとまった収入があった時に臨時返済すれば、借入残高を減らして返済期間を短くできます。
カードローンのデメリット
カードローンはメリットばかりで本当にリスクがないか不安に思いませんか。
メリットばかりではなく、カードローンにもデメリットはあります。注意すべきデメリットを押さえて、正しくカードローンを利用しましょう。
金利が異なる
カードローンはキャッシングより金利は低めに設定されていると説明しましたが、契約している利用限度額によって金利が変わります。
もう少し具体的に説明しましょう。
利用限度額が10万円~800万円、借入金利は利用限度額に応じて2%~14%になっていた場合で考えてみます。
10万円の利用限度額の人と800万円の利用限度額の人では適用される金利が異なり、利用限度額が大きい人ほど金利は低くなります。
例)
- Aさん:100万円の利用限度額で10万円借りる
- Bさん:800万円の利用限度額で10万円借りる
この場合は、Bさんのほうが金利を低くして借りられるのです。
利用限度額を低く設定していると、高い金利で返済しなければならないのがデメリットになります。
他の審査に影響が出る
利用限度額を高く設定しているほうが、金利が低くなると紹介しました。
実際借りる時は利用限度額を大きくしたほうがいいのでは、と考えるのが通常だと思いますが、利用限度額を大きく設定することにも注意点があります。
それは、実際に借りた額に関係なく利用限度額の借入をしているとみなされることです。
ほかのローンを組みたいと思った時、新たな契約のために審査が行われます。
この時、個人信用情報には実際に借入をしていなくても利用限度額分の借入がある人だと審査されてしまうため、新たなローンが組めなくなる可能性があります。
800万円の利用限度額の人が実際は10万円しか借りていなくても、個人信用情報には800万円借りた人だと情報が残るということです。
必ずしも審査に通らないわけではく、返済の遅延がない・複数社の借入がない、など利用状況に問題なければ審査に通ることはあります。
ブラックリストに載ることがないように、計画的な借入と遅延のない返済を心がけてください。
借金をしないためには?
できることなら借金はしたくないですよね。一度借りると、どんどん借入額が増えてしまい返済に困ってしまうこともあるでしょう。
そこで、
- 借金をしない
- 借金で困らない
ためには、どんなことに注意をすべきかおさらいしておきます。
借りすぎない
普段の生活の中で、大きなイベント・アクシデントによりまとまったお金が必要になることはあります。
利用限度額まで金額的に余裕があったとしても、本当に必要な分だけを借りるようにしましょう。
ついつい使えるお金に余裕があると感じて引き出してしまいますが、返すべきお金であること、利息分をあわせて返さなければならないことを忘れないでください。
返済を乗り切るために別のカードローン・キャッシングでお金を借りるのは危険です。利息と返済期間が増えて、どんどん完済できる可能性が減っていきます。
返済計画を事前に立てる
まずは金利がどれくらいになるのか比較をして借りることが大切です。
借入金利が高いと借入元本より利息額のほうが大きくなり、ほとんど利息の返済をしている状況になってしまいます。
利息の返済ばかりで元本が減らずに返済が長期化し、返済の総額が大きく膨れ上がってしまうのです。
借りる時には、完済できるまでのシミュレーションをしていつまでにいくら毎月返済すればいいか計画を立ててから借りるようにしてください。
一時的にでも返済ができなくなったら、放置せずにクレジットカード会社、もしくはカードローン会社へ連絡して相談をしてくださいね。
どうしても返済ができない状況になったら、司法書士に相談をしてみてください。
任意整理などで借金の減額ができることもあります。※ただし任意整理をするとブラックリストに載るため注意。
お金を借りるならカードローン
クレジットカードのキャッシングとカードローンについて紹介しましたが、お金を借りるならカードローンがおすすめです。
おすすめするポイント5つ
- キャッシングに比べて低金利
- 返済の方法が多く簡単に返せる
- 高額なまとまったお金が借りられる
- 頻繁に借入が可能
- クレジットカードのキャッシングはショッピング枠に影響がある
クレジットカードはショッピングで利用、カードローンはお金を借りる時に利用、と使い分けると管理がしやすくなります。
ただし、使いすぎて返済ができなくならないよう、計画的に利用してください。
自分に合ったお金の借り方を見つけよう
キャッシングもカードローンもそれぞれ特徴があります。
利用したい金額・返済の方法・いつまでに借りたいのか、など状況に応じて借り方を考える必要があります。
多くの金融機関でキャッシング・カードローンのサービスがあるため、自分の状況にあったものを見つけられるでしょう。
お金を借りる時は必要な額だけを借りて計画的に返済できるように気をつけてください。
カードローン・キャッシングでお金を借りることに対してマイナスのイメージが強いですが、正しく利用することで豊かで快適な生活の助けになります。
多額の借金を抱えて困らないように、リスクがあることを念頭に置いてお金を借りましょう。