食費や消耗品費など、私たちが生きている以上必要な出費以外にも、生活するには何かとお金がかかりますよね。
自分や家族が病気になったり、急な出張で交通費を立て替えたり、計画的にお金を使っていても予期しない出費は誰にでもありえます。
急な出費への対処法は人それぞれかと思いますが、借入をする場合、実は銀行で融資を受けるよりも消費者金融で融資を受ける方が便利です。
そこで、大手・中小の消費者金融それぞれの特徴や、実際の借入や返済などの利用方法を解説します。
消費者金融って何?
消費者金融とは、金融庁や都道府県などから許可を受け、カードローンなどのように主に個人に対して融資サービスの提供を行っている事業者のことです。
銀行のカードローンと違い審査に通りやすく、申し込みから融資までのスピードが早いという特徴があります。
消費者金融と聞くと、返済ができないと自宅まで取り立てに来るというイメージが強く、怖い印象を持たれている方も多いことでしょう。
実際はそのイメージは一昔前のもので、自宅までの取り立てまでには至らなくても、督促が厳しくなるのは間違いではありません。
しかし、それはあくまで返済ができなかった時の場合です。しっかり自分でお金を管理し、返済計画に沿って返済していれば、金銭的にピンチな時の心強い味方になってくれます。
即日融資対応の大手消費者金融は?
大手業者は、中小業者に比べ即日融資が可能な業者が多いです。
ここでは即日融資対応の大手業者を、5社ご紹介します。
プロミス
実質年率は4.5%〜17.8%です。上限金利は17.8%と、消費者金融の中でも比較的低い金利になっています。
最短10秒という圧倒的な早さでの融資が可能な「瞬フリ」という融資サービスに定評があります。
ただし、三井住友銀行などの24時間振込ができる金融機関を受け取り口座に指定することが必須です。
またプロミスには「レディースキャッシング」という、申し込みの時に女性オペレーターが担当してくれる専用ダイヤルがあります。
そのため、借入を検討している女性でも安心して相談ができます。
アイフル
実質年率は3.0%〜18.0%です。大手の銀行のグループに入ることなく、独立して営業している消費者金融です。
借入手続きが簡素化されており、勤務先へ電話での在籍確認を行うこともありません。
家族などにもバレることなく、手早く融資を受けられます。審査通過率はおよそ48%で、とても高い水準を保っています。
下限金利も3.0%と低く、自分の信用情報に自信のない人は、まずはアイフルから申請してみるとすぐに融資が受けられるかもしれません。
アコム
実質年率は3.0%〜18.0%です。Webからの申し込み可能で、即日にカードの発行ができます。
審査通過率も45%ほどで、CMでよく聞く「はじめてのアコム」でおなじみの、借入がはじめての人でも融資が受けやすいです。
他の消費者金融より金利が高いという特徴がありますが、24時間対応のコールセンターがあり分からないことはいつでも聞くことができることも、消費者金融での借入がはじめてという人でも安心な点です。
スマホのみで返済ができ、カードレスに対応しているので、周りにも借入していることがバレにくいでしょう。
レイクALSA
実質年率は4.5%〜18.0%です。借入の無利息期間を自分で設定できるのが特徴です。
借入金額の全額を30日間無利息にするか、5万円まで180日間無利息にすることができます。
消費者金融の中で、無利息期間が長期で設定されているので、少額の借入をしたい人に向いています。
SMBCモビット
実質年率は3.0%〜18.0%です。Webで申し込みを終わらせられれば、カードの発行が不要で郵送物が自宅に届くこともありません。
また会社に連絡が行くことはないため、会社にバレずに借入がしたいという方に適しています。
無利息期間がないため、借入した瞬間から金利が発生してしまうので、返済はできるだけ早めにするようにしましょう。
即日融資対応の中小消費者金融は?
大手業者だけでなく、中小業者も即日融資に対応している業者はあります。
少しでも即日融資の可能性を高めるには、大手業者だけではなく、中小業者も検討することがおすすめです。
フタバ
実質年率は14.959%〜17.950%です。金利は他と比べ圧倒的に高いものの、最大借入額は50万円までという上限が設定されています。
女性のサポートに力を入れている事業者で、女性が借りやすいレディースキャッシングが特徴です。
また毎月の返済日を相談でき、申込者に寄り添った柔軟な対応に定評があります。
無利息期間もあるため、返済の見込みが立っていて、比較的少額の融資を受けたい人におすすめです。
セントラル
実質年率は4.8%〜18.0%です。中小消費者金融の中では、大手業者に劣らないサービス面での充実さを誇ります。
無利息期間も設けられていますが、審査がやや厳しいといった特徴があります。
収入さえあれば正社員でなくても申し込むことができるので、収入の少ない人でも利用しやすいです。
ただ、即日希望の場合は14時までに申し込む必要があるので、早めに申し込みを済ませましょう。
ダイレクトワン
実質年率は4.9%〜18%です。金利は高めですが、無利息期間が55日間と長めになっています。
大手保証会社の系列ではないため、審査は独自の方法をとっており、パートやアルバイトなど非正規の方であっても借入がしやすいという特徴があります。
ただし提携ATMでの返済が有料だったり、口座振替での返済ができなかったりする点には注意が必要です。
即日融資を叶えるポイント
即日融資可能な消費者金融は多いですが、即日融資を受けるためには、いくつ押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、即日融資を叶えるための3つのポイントを解説します。
審査が早い業者を選ぶ
審査は基本的に大手業者の方が早いため、まずは大手業者を中心に審査の申し込みをしましょう。たとえ審査通過率の高い業者を選んだとしても、その最大通過率は50%ほどになります。
2人に1人は審査に申し込んでも落ちてしまうことになるので、誰でも必ずすぐに融資が受けられるとは限りません。
とはいえ審査の申し込みをしてみないと結果は分からないので、審査のスピード重視で申し込みをしていきましょう。
申し込み時間に注意
審査にかかる時間は業者によって変わりますが、およそ30分〜数時間で完了します。しかし、申し込みの人数が多ければその分審査にも時間がかかります。
審査の受付終了時間は早い業者で14時、遅い業者でも21時頃までですが、即日融資を確実に叶えるにはできるだけ早い申し込みが必要です。
夜になると受付時間内の業者の数が減ってくるので、できるだけ午前中や、昼過ぎ頃までには申し込みを終わらせられるようにしましょう。
電話で「即日融資希望」と伝える
Webでの申し込みを終わらせた後、申し込みをした業者へ電話で連絡し「即日融資希望」であることを伝えてみましょう。運が良ければ、審査の時間が短縮できるかもしれません。
業者や申し込み状況によって変わりますが、少しでも早く融資を受けたいのであれば、電話でその旨を説明してみることをおすすめします。
消費者金融によってサービスは違う?
大手業者であるか中小業者であるかを含めて、消費者金融によってそのサービスには違いがあります。
融資を確実に受けるには、やみくもに申し込むのではなく、きちんと調べてから自分に合う業者を選ぶことが重要です。
そこで、サービスの主な違いを見てみましょう。
金利・限度額はおおむね同じ
消費者金融での返済には、銀行での融資同様に金利の支払いが必要です。
その金利は3%〜18%ほどで、下限金利は3%〜4.5%と消費者金融によってそれぞれ違いがあります。
最大金利はほとんどの消費者金融が18%ほどで、おおむね同じ利率になっています。
貸金業法という法律に基づいて融資が行われるため、法外な金額を取られることはなく、上限金利はどれだけ高くても20%には収まるでしょう。
問題なく期日までの支払いを守っていればいいですが、延滞した場合にはその分金利が増えてしまうことになり、別で遅延損害金も発生してしまいます。
そして、中には上限金利が20%以上で設定されている違法業者もあるので、注意が必要です。
引出・返済できる場所
各消費者金融の窓口や銀行振込、口座振替、コンビニのATMなどで返済ができます。家までの帰り道でついでに寄るなど、どこでも手軽に返済ができるのでとても便利です。
借入は返済同様、コンビニのATMを使って借入が可能です。近くに業者の店舗や提携ATMがある場合は、その店舗での借入もできます。
中小の消費者金融では自社ATMの数は減ってしまうので、利便性を重視するのであれば、大手の消費者金融で借入をする方がおすすめです。
無利息期間の設定
ほとんどの消費者金融では「無利息期間」というものが設けられています。借入をしても、一定期間内に返済できれば利息0になるというものです。
その期間は1ヶ月から設定されているものがほとんどなので、給料日が来るまでの間に借入し、給料日に返済するという流れがおすすめです。
期間内であれば余分にお金を払う必要がないので、返済できる見込みがあれば、積極的に利用してみてください。
即日融資なら大手業者と中小業者はどっち?
即日融資を叶えるためには、実は大手業者か中小業者どちらに申し込むかも重要です。
審査スピードや借入状況などの面から、どちらに申し込むか参考にしてみてください。
審査・融資スピードを重視するなら
大手業者であっても中小業者であっても、即日融資に対応している業者も多く、審査や融資スピードでいえば大きな差異はありません。
実際の借入まで即日なのはもちろん、30分ほどで融資が受けられる業者が多いです。
しかし大手業者は審査のステップが少ない業者が多いため、実質中小業者よりも早く借りられることになるでしょう。
他者借入があるなら
中小業者での借入がおすすめです。まずは審査や融資のスピードで大手業者の審査を申し込み、審査に落ちてしまった場合は中小業者へ申し込みをしてみましょう。
大手業者であれば、他社で2社以上借入がある場合は、そもそも審査が通らないということもあります。例えば、中小業者のフタバでは、他社での借入が4社までであれば融資が可能です。
他にも大手業者ではできない独自のサービスを提供している中小業者が多くあるので、中小業者への申し込みも視野に入れてみると、融資が受けやすくなります。
ただし、全体的に中小業者は、大手業者に比べ金利が高い傾向にあるので注意が必要です。
消費者金融を利用するメリット
まず、審査から借入までの時間が短いことです。銀行で借入を申し込む際は数週間ほどかかってしまいますが、消費者金融で借入は最短で即日の融資が受けられます。
もちろん即日融資には条件がありますが、他の金融機関よりも早く融資が受けられることは変わりません。
次に、保証人や担保がいらないことです。他の融資とは違い、審査の際に保証人や担保をつける必要がありません。周りに消費者金融を使っているとバレることはないので、安心して借入をすることができます。
最後に、借入金の使途が自由である点です。銀行で融資を受ける時には、一般的に何にお金を利用するかを申告しなければいけません。
消費者金融では具体的な使途まで説明する必要がないため、借入した全額を好きに使うことができます。「旅行へ行く予定が決まっていたのに、お金が足りない」といった理由であっても、お金を借りられます。
しかし、いくら楽しい予定であっても、返済できない額を借入してしまうことのないよう気をつけましょう。
消費者金融を利用するデメリット
他の融資サービスに比べ、借入の金利が高いことです。貸金業法で上限は決まっているものの、返済が長引けばその分支払う金利の額は増えてしまいます。
手軽に借りられるものですが、現実的に完済できる金額なのか?返済の目処は立っているのか?しっかり考えて利用しましょう。
次に、実際に融資を受けられる金額は、総量規制で申請者本人の年収の3分の1までと法律で定められています。
そのため借入金額が返済できないほど莫大になる可能性は薄いですが、目一杯借入をしていると、収入が途絶えた時などに返済が滞ってしまいます。
また、支払期日は決まっていますが、いつまでに全額を完済するというルールは決まっていません。
返済途中で新たに借入をすると借入総額は増えてしまうので、いつまで経っても完済できず金利をだらだらと払い続けることになりかねません。
実際に融資を受けようと考えている方は、以上のデメリットについて理解しておきましょう。
消費者金融で返済を怠ると…?
返済期日が過ぎると、メールや電話での督促が始まります。その期日までの遅延損害金も上乗せされるので、毎月の負担額が増えてしまいます。
返済が滞り続けるとブラックリストに登録されてしまい、裁判所から差し押さえ通知が届き、財産を差し押さえられる事態にもなりかねません。
また、信用情報が傷ついてしまうので、今後お金に困った時でもお金を借りられなくなってしまうという事態に陥ってしまうでしょう。
消費者金融はニーズにあわせて使い分けを
ここまでご紹介してきたように、消費者金融業者はとても種類が多いです。となると、どの業者から借入をするかどうか悩んでしまいますよね。
借入に重要な要素は、自分がどれくらい緊急でお金を借りたいのかにもよります。
一般的には、「即日可能かどうか」・「審査の早さ」・「金利の低さ」などを重視して選ぶ人も多いと思いますが、他にも自分の状況によって選ぶことも重要です。
例えば、ひとまず融資を受けたいのなら金利の低さから選ぶことをおすすめします。周りのバレたくないのであれば、電話連絡や自宅への郵送物がなく、勤務先への連絡もない業者を選ぶことが重要です。
いつでもどこでも借りられるのが魅力の消費者金融ですが、際限なく使っていると、いずれ自己破産してしまうかもしれません。自分のニーズに合わせて、賢く利用するようにしましょう。