お金を借りる際に、カードローンと一括りにされていますがカードローンには「銀行系」と「消費者金融系」の2種類あります。
また、銀行ローンは目的によってローンの種類があり、どのような違いがあるのか知りたいという方も多いと思います。
今回は、銀行ローンと消費者金融カードローンの特徴やメリット・デメリットとおすすめカードローンについて紹介していきます。
銀行ローンってどんなもの?
銀行が個人に対してお金を貸す(融資する)際の商品のことをローンといいます。ちなみに「ローン(Loan)」とは、日本語で「融資」「貸し付け」と訳されます。
銀行のローンとして、一般的によく耳にするのは「住宅ローン」・「マイカーローン」・「カードローン」などが挙げられるでしょう。
暮らしの中で「カッコいい車が欲しい」「結婚や出産によって家族が増えマイホームを購入する」など、高額商品を購入するタイミングがあります。しかし、自分の収入からコツコツ貯金したとしても、車やマイホームを購入するには不足となってしまうこともあります。
その際に銀行から必要なお金を借りて先に支払い、毎月少額を返済する「ローン」を利用することで、将来への貯蓄もしながら車やマイホームを持つことができるようになるでしょう。
銀行ローンの種類
銀行ローンを利用する一般的な方法は「カードローン」・「住宅ローン」・「マイカーローン」の3つが挙げられます。これら3つの特徴について、それぞれ解説していきます。
カードローン
カードローンは、銀行のキャッシング専用カードを使用してATMなどから現金を借りることができるサービスです。カードローンは、あらかじめ決められた利用限度額の範囲内なら何回でも借入れ可能で、使用用途も原則自由と使い勝手が良いことが魅力となっています。
利用方法は至ってシンプルで、キャッシュカードの利用方法と同じATMに専用のローンカードを入れて暗証番号と借入れしたい金額を入力するだけで現金を借りることができます。
ただしキャッシュカードと利用方法が同じであるため、借りた感覚が薄くなりがちなので、お金を借りたという認識を忘れないようにして返済を怠らないよう注意しましょう。
住宅ローン
住宅ローンは、住宅を購入する際に売主に対して多額の資金を必要とするため、その資金を銀行から借りて毎月返済していくものです。住宅を購入するには多くの資金が必要になります。
例えば、3000万円を貯めるのに毎月10万円を貯金したら25年かかり、毎月7万円を貯金しても約35年かかります。自己資金で賄おうとするとかなりの年月が経ってしまい、その頃には家族構成やライフスタイルなどの生活が変化することもあるでしょう。
そのため、先に銀行からお金を借りて夢のマイホームを購入し、マイホームに住みながら同じ年月をかけて返済していくことで、生活の変化にも柔軟に対応しながら快適な暮らしを過ごせるようになります。
また、住宅ローンの場合、金利の方法が「固定金利」と「変動金利」を選択可能です。住宅ローンの場合は借入金額が大きく長期期間の返済計画になるため0.5〜1.9%程度の金利と低めに設定されています。
ただし、住宅ローンの場合は返済計画が長期になるため、審査がかなり厳しいものになっています。住宅ローンは、多くの融資を受けることができて毎月少ない金額を返済するため、生活設計に負担をかけなくても快適な暮らしを手に入れられるでしょう。
マイカーローン
新車もしくは中古の車もしくはバイクを購入する際に「カーローン」を利用する方法としては「ディーラーローン」と「マイカーローン」の2種類あります。
「ディーラーローン」は、車を購入する際に車販売会社である「ディーラー」が提携している信販会社やクレジットカード会社、保証会社などが提供しているローンのことです。
一方「マイカーローン」は、免許の取得から車・バイクの車体もしくは部品などを購入する際に、銀行もしくは信用金庫などの金融機関からお金を借りる商品のことです。
マイカーローンは、資金の利用目的が車・バイクの購入時以外も対象となるため利便性が高い商品になっています。
また、マイカーローンはディーラーローンよりも金利が低く設定されており、ディーラーローンが3〜7%程度に対してマイカーローンは1〜3%程度と設定されています。
さらに、銀行でローンを組む場合「総量規制」が適用されないため、住宅ローンを組んでいる方でも借入額に影響がないのはとても大きなメリットです。
銀行カードローンのメリット
銀行カードローンには、さまざまなメリットがあります。カードローンをしたいけど、消費者金融と銀行のどちらのカードローンを利用しようか迷っている方は、銀行カードローンのメリットを参考にして検討しましょう。
使い道は原則自由
銀行カードローンは、借入れしたお金の使い道が原則自由となっているのもメリットです。例えば、住宅ローンやカーローンの場合は、住宅の購入や車関連による使用以外は利用することができません。
そのためカードローンによる借入れでは、趣味・大きな買い物・旅行などの必要な時に自由に利用できます。ただし、事業資金としての利用だけは使用できないため注意する必要があります。
何度でも利用可能
銀行カードローンの場合、利用限度額内であれば何度でも利用することが可能です。
また消費者金融は貸金業法の対象となり「総量規制」という”年収の3分の1まで”しか貸付できない条件が適用されてしまいますが、銀行は銀行法の対象となるため「総量規制」が適用されません。
そのため、カードローンを利用していても住宅ローンなどを組むこともできます。
金利が低い
銀行カードローンの金利は「消費者金融系」や「信販・クレジットカード系」よりも低いことです。銀行カードローンの場合、他のカードローンよりも審査に時間がかかったり審査が厳しかったりするといわれていますが、その代わり金利が低いことがメリットとされています。
また、銀行が提示しているサービス(住宅ローンなど)を併用することで、カードローンの金利が引き下げられる優遇が適用されることがあります。
銀行カードローンのデメリット
銀行カードローンには、さまざまなメリットもありますがデメリットも存在します。銀行だからこそというデメリットもあるため、それぞれ紹介していきます。
利息が発生する
利息は、どこのカードローンでお金を借りても必ず発生します。しかし、銀行カードローンは他のカードローン会社より金利が低く設定されているため、利息を1円でも安くしたいと考えている方には、銀行カードローンがおすすめです。
ただし、消費者金融カードローンは、無利息期間を設けている独自サービスもあります。したがって、無利息サービスが適用できれば利息が実質発生しない方法もあるため賢く上手に借りましょう。
融資までに時間がかかる
銀行カードローンは、審査に時間がかかってしまうことがあるため即日に現金を受け取ることはできません。
借入れをする銀行によって審査にかかる時間は変動しますが、カード作成の申込みをしてから自宅に届くまで遅くて1週間程度かかってしまうこともあります。
また、2018年から銀行カードローンを作成する際に、警察庁の反社会的な人間ではないこと証明するデータ照会の作業が最短1日はかかってしまいます。
そのため、警察データ照会作業が完了してから銀行へ連絡され、それから審査回答が通知されるため最短でも翌営業日となってしまいます。
もし即日に現金が必要になってしまった場合は、即日融資が可能な消費者金融もしくは信販・クレジットカード系のカードローンの方が早いです。
審査が厳しい
銀行カードローンは「消費者金融系」や「信販・クレジットカード系」よりも審査が厳しいです。銀行カードローンの審査基準が厳しい理由は金利の低さに影響されています。
「消費者金融」や「信販・クレジットカード」のカードローンは、銀行カードローンよりも金利を高めに設定している代わりに審査基準を緩くして借りやすいようにしています。
銀行カードローンの金利が低いメリットを享受するためには、安定した収入があり信用情報に傷や金融事故がないようにすることです。
カードローンは銀行以外でも利用できる?
カードローンは、銀行以外にも「消費者金融」と「信販・クレジット」のカードローンが存在します。
しかも、どのカードローンも利用方法は全国の銀行・コンビニ・ショッピングモールなどに設置されているATMにて利用することができます。
また、ネットから借入れ申請をして自分が指定した口座へ振込みによる借入れもできるためとても便利な方法も利用できるでしょう。
消費者金融カードローンがおすすめな理由
消費者金融カードローンは、銀行系カードローンよりもハードルが低く利用しやすいことから選ばれています。では、消費者金融カードローンがおすすめな理由について解説していきます。
融資スピードが速い
消費者金融カードローンは、即日融資が可能となるため現金化できるスピードの速いことが最大のメリットです。銀行カードローンは、審査が最短で翌営業日もしくは数日程度かかってしまうため即日融資ができません。
しかし、消費者金融カードローンは口座開設が不要で審査時間も最短30分、融資まで最短1時間と短時間で現金を借入れすることができます。そのため、急な出費などにも素早く対応することができます。
銀行に比べると審査に通りやすい
消費者金融カードローンは、銀行よりも審査基準が緩く設定されており借入れできるスピードも速いことを強みにしています。即日借入れができる代わりに銀行よりも金利が高く設定されています。
また、消費者金融は独自で審査基準を設けている会社もあるため、銀行よりも審査が通りやすいといえるでしょう。
独自サービスが充実している
消費者金融系カードローンは、各社で独自のサービスを提供していることが多くあります。その中でもよくあるサービスが、初回利用時に無利息期間のサービスがあることです。
一般的に借入れには利息が発生するものですが無利息期間のサービスがある場合、決められた期日までに返済完了するとその期間の金利が無料になります。
各社の消費者金融では、契約日の翌日から30日間に設定されていることが多いようですが180日間という会社もあるため消費者金融の中でも比較してみましょう。
おすすめのカードローン
消費者金融カードローンは、銀行よりも借入れがスピーディーなので急な出費にも対応できるところが心強いです。
では消費者金融カードローンで借入れする際に、おすすめな消費者金融はどこなのか、それぞれ解説していきます。
アイフル
アイフルは、消費者金融の中でも銀行の傘下に入っていないため、独自の審査基準を設けています。金利は、3.0〜18.0%と幅広い金利設定となっています。
また、アルバイトやパートの方でも貸付対象となっているため、収入が少ない方でも借入れできるケースも少なくありません。
そのため、他社の消費者金融で断られてしまった方でも審査が通る可能性があるため、借入れ審査に不安がある方はアイフルで審査を申込みしてみましょう。
プロミス
プロミスは、三井住友フィナンシャルグループの傘下で大手消費者金融の一つです。
プロミスは、2019年から4年連続でオリコン顧客満足度調査ノンバンクカードローン初回利用第1位を獲得しているため、初めて利用する方でも安心して利用することができます。
金利は、大手消費者金融の中で実質年率4.0〜17.8%と上限金利が最も低金利です。
さらに、初回利用の方は30日間の利息0円のサービスがあるため、初めて利用される方には嬉しいサービスもあります。
アコム
アコムは、三菱UFJ銀行の傘下で大手消費者金融として有名な老舗の消費者金融会社です。金利は、アイフルと同じ3.0〜18.0%と幅広い金利設定となっています。
アコムでは、WEB完結に対応しており店頭や自動契約機などへ出向く必要がなく、24時間いつでも自宅にいながらスマホ・パソコンで借入れすることができます。
しかも、融資時間が最短30分で、楽天銀行の口座を持っている場合は最短1分というスピーディーな借入れが可能です。
急いでいるときでもスマホで即時に借入れできて現金化することができるのはとても心強いです。
銀行系消費者金融とは?
銀行系消費者金融とは、銀行の傘下となっている消費者金融のことです。昔は、個人がお金を借りられるのは消費者金融で、銀行は法人にお金を貸すという区分のイメージでした。
しかし、最近では消費者金融が銀行の傘下に入ったことで、消費者金融と銀行系消費者金融などの区別をつけるようになりました。
例えば、プロミスは三井住友FGの傘下、アコムは三菱UFJ銀行の傘下など銀行の傘下に入っているため銀行系消費者金融。
アイフルは銀行の傘下ではないために消費者金融と区別されるようになりました。
大手消費者金融も大手銀行グループの傘下になることで、銀行の看板を掲げることができ利用者は安心して借入れできるようになりました。
また、銀行は消費者金融の貸金事業のノウハウを手に入れることができたために銀行カードローンとして個人への融資を普及させることを実現します。
消費者金融も銀行もどちらも良いところを吸収して、それぞれの特徴を活かしながら個人への融資をすることができるようになりました。
そして、利用者も自分の目的に合った会社が利用できるようになりました。
銀行と消費者金融のカードローンはどう使い分ける?
銀行カードローンと消費者金融カードローンがありますが、実際どのように使い分けることが良いのか解説していきます。
1社目の借入なら
お金を借りる際、2社から借入れすることはかなりリスクが高くなります。そのため、1社目の借入れをどこにするのが良いか迷うと思います。
1社目の借入れをする際は、銀行カードローンがおすすめです。
銀行カードローンの場合、審査も厳しく時間もかかりますが、総量規制がないため借入れの利用限度内であれば何度でも借入れすることができます。
また銀行カードローンの場合、カードローンを利用していてもマイカーローン・住宅ローンの利用ができ、さらに金利の優遇サービスもあるため、1社目の借入れをする場合は銀行カードローンがおすすめです。
ただし、消費者金融カードローンは初回に無利息期間の独自サービスがあるため、利息ゼロで借りたい方は無利息期間を設けいている消費者カードローンがおすすめです。
すぐにお金を借りたいなら
毎月の収入があったとしても急に現金が必要になってしまう場合があると思います。そんな時にすぐにお金を借りたい場合は、審査から融資までがスピーディーな消費者金融カードローンがおすすめです。
即日借りられるか借りられないかというのは安心感が全然違うため、すぐに借りられる金融機関を知っておくことは大切なので覚えておきましょう。
カードローンはメリット・デメリットを考慮して使い分けよう
カードローンにはさまざまな種類があり、各社のそれぞれにメリットデメリットがあります。
借りる場合に、借りやすさ・金利の低さ・現金化のスピードなど、どこを重視して借りるかによって利用する会社が変わってきます。
借りる目的や返済期日などの計画をしっかり立てながら各社のメリットデメリットを活用して賢くお金を借りてしっかり上手に返済を完了させましょう。