生活していく中では、ふとした瞬間に「急な出費が・・・」という場面も多いもの。いざお金を借りる方法を調べていると、「借入」や「カードローン」というフレーズが目に入ります。
しかし「借入」とはどんなことを指すのだろう、どんな種類があるのだろうなど、正確な意味まで分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は「借入」の基礎知識や借入の違い、そして注意しておきたいポイントなど、知りたい・知っておきたい情報にクローズアップしてみましょう。
借入とは?
借入とは、本来「金銭や物品を借りること」を意味する言葉となります。しかし現在では、「個人や企業が、銀行や信販会社、公的機関などからお金を借りること」を指すことが一般的です。
借入の一般的な例としては、
- 生活資金の補充としてクレジットカードでキャッシングをした
- 住宅ローン、学資ローン、自動車ローンなどを利用している
- 事業の運転資金として融資を受けている
など、借入の目的や方法は人それぞれです。
そして借入や融資を行った場合、お金を貸したことに対する手数料が発生します。これを「利息」といいます。
借入した金額を返済するためには、借入した金額に見合った利息を足していかなければいけません。
利息は、「利息=元金(借入した金額)×利率(年利)÷365×借入日数」で計算することができるのです。
※うるう年の場合、365の部分を366として計算します。
借入の種類
ひとことで「借入」と表しても、その方法はさまざまです。ここでは、「借入」の方法によりどのような違いがあるのかをみていきましょう。
カードローン
カードローンとは、銀行などの金融機関やカード会社などの貸付業者が提供している「個人向けの融資サービス」となります。
カードローンでは事前に貸付を行う側による審査があり、「利用限度額の範囲内で、何度でも借入と返済ができる」のです。
そのためコンビニのATMや銀行などで現金を引き出す、ネットから自分の口座へ振込むなど、いつでも必要なときにお金を借りることができます。
ローンというと「住宅ローン」や「自動車ローン」など、目的が限定されているものが一般的です。
一方カードローンでは、利用目的が限定されていないので、生活資金や旅行資金・結婚資金など幅広い用途に使えることはメリットのひとつといえるでしょう。
キャッシング
カードローンと類似した言葉で「キャッシング」があり、「現金を借入することができるサービス」です。
普段何気なく使っているクレジットカードなどには、「キャッシング機能」がセットされた商品も多くあります。
キャッシングとカードローンとの大きな違いは、あらかじめ利用限度額が設定されているため、「申込時の審査が不要」な部分でしょう。
キャッシングは、現金の借り入れ以外にもショッピングに利用することもでき、利用範囲も広く便利な部分が魅力のひとつです。
現在は、海外でもキャッシング可能なカードであれば、旅先でも必要なタイミングで引き出すことができます。
現地の通貨で現金を引き出せるため、日本で両替する手間が省ける。多くの現金を持ち歩かずに済むため、盗難防止につながるなどのメリットが実感できるのです。
その他のローン
借入は、「現金を引き出す」だけではありません。
- 住宅の購入や、一戸建てを建築する際に利用できる「住宅ローン」
- 自動車を購入する際に利用できる「自動車ローン(マイカーローン)」
- 進学費用などの教育資金を借入れる際に利用できる「教育ローン」
などがあります。
また「フリーローン」では、使い道が自由で、幅広い用途に利用できるのですが「1つの契約につき、借入できるのは1回」と決められているのです。
このようにカードローンやキャッシングなど、いろいろな借入の方法があり、上手に活用すればとても便利なサービスといえるでしょう。
自分にはどのスタイルが合っているのかをしっかりと検討し、活用していくことが大切なのです。
借入先の区分
現在では、カードローンやキャッシングなど便利なサービスがいっぱいあります。またカードローンを取り扱っている金融機関には、銀行以外にもたくさんの種類があるのです。
そして「どこで借入するのか」により、違いが現れます。ここでは、借入する先の特徴を解説していきましょう。
消費者金融
消費者金融とは、一個人の債務に対して融資を行う金融機関です。消費者の信用を担保にして、金銭を貸付しています。
一個人に対する融資がメインのため、消費者金融各社により取り扱う商品は変化するのです。
その中でも消費者金融では、何度でも借入や返済を繰り返せる「カードローンタイプの商品」を一般的に提供しています。
そして中には、「消費者金融=サラ金(サラリーマン金融)」のイメージが強い方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、かつてサラ金と呼ばれていたのが消費者金融ではありますが、現在では「過剰な貸し付け・高金利・厳しい取り立て」などはありません。
現在の消費者金融は、「貸金業者」として金融庁の許認可を受けており「貸金業法」という法律に基づき金銭の貸付けを行うことが義務づけられています。
消費者が安心して借入できるサービスの提供や借り入れしやすい体制が整えられており、安心して利用することができるのです。
借り入れしやすい体制のひとつが「総量規制」です。総量規制とは、「貸金業者は原則として、利用者の年収の1/3を超える金額を貸し付けてはならない」と決められています。
そのため借入をする際、ご自身でも「現在の借入金額や自身の年収などをしっかり把握」した上で申込みを行う必要があります。
銀行
借入というと、最初に思いつくのが「銀行」かも知れません。銀行とは、預金の受け入れやお金の貸付などを行う金融機関のひとつです。
大手の銀行から自分たちの身近にある地方銀行、そして信用金庫などもこの銀行の一部にあたります。
先ほどの消費者金融は「貸金業法」という法律が適用されていますが銀行系では、「銀行法」や「信用金庫法」等の法律にならった借入や返済が適用されます。
ちなみに、銀行系は貸金業者ではありません。そのため銀行で契約したカードローンは、先ほど解説した「総量規制の対象にはならない」のです。
その代わり、各行で総量規制の趣旨をふまえた「極度額設定」が設けられており、安心してサービスが提供できるよう配慮されています。
その他
現在では、申込みから借り入れまでWebで完結できるローンなどもあります。
今までであればローンの申込みの際、来店するなどの手間がありましたが、Web完結専門のローンであれば
- 来店不要
- 自宅に郵便物が届かない
- カードが必要ない
- アプリで借入することも可能
など、より周りの目を気にすることなく借入することが可能です。このように借入先によりいろいろな特徴があり、メリットもあるのです。
しかし良い部分ばかりに目をとらわれず、後で「こっちにしとけばよかった・・・」とならないよう、比較して選ぶことをおすすめします。
借入なら消費者金融カードローンがおすすめ
同じカードローンでも、取り扱う先により違いが現れます。ここでは「消費者金融のカードローン」にクローズアップしてみましょう。
使い道が自由
カードローンの魅力は、使用用途の制限されない借入ができること。これは消費者金融のカードローンであっても同じです。
必要なときに借入をし、いざというときに使える自由度はとても役に立ちます。
融資を受けやすい
消費者金融のカードローンの最大の特徴は、「審査にかかる時間が非常に短い」部分です。
また消費者金融によっては、最短で申込みから25分後には融資を受けられる・無利息期間を設けているなど業者によりサービスが異なります。
銀行系よりも金利(貸付の利率)が高めに設定されている場合もありますので、事前にしっかりと確認しましょう。
保証人・担保が不要
銀行系などの一部のカードローンでは申込み条件として、「保証会社による保証を受けることのできる方」が設定されている場合があります。
一方、消費者金融のカードローンのほとんどは、無担保・無保証人で契約することができますので、初めてカードローンを利用する人やアルバイトなどの人でも利用しやすいでしょう。
周囲に借入を知られにくい
利用する人の負担を軽減するために、パソコンやスマートフォン、電話、無人店舗、スマホアプリなど、多種多様な申込みが可能です。
また借入や返済も、自社ATMだけでなく、身近なコンビニでも可能という部分は魅力のひとつでしょう。
今は、審査における在籍確認や申込内容の確認など、プライバシーに配慮したサービスが提供されており、「周囲の目を気にすることなく、安心」して利用することができます。
借入におすすめのカードローン
同じ消費者金融のカードローンであっても、いろいろな特色があります。ここでは、金利・融資までのスピード・融資可能金額で比較してみましょう。
(数値は、企業の表記のままを表示しています)
○ 低金利のカードローン(年利)
- アイフル:3.0%~18.0%
- SMBCモビット:3.0%~18.0%
- アコム:3.0%~18.0%
- プロミス:4.5~17.8%
- レイクALSA: 4.5~18.0%
スタートは、3.0%から4.5%の開きがあります。しかし、金利は借入する金額により違いが現れますので、申込みの際しっかりと確認するようにしましょう。
○ 融資判断の速いカードローン
- プロミス:最短25分
- アイフル: 最短25分
- レイクALSA:Webで最短25分融資も可能
- アコム: 最短30分
- SMBCモビット:最短60分
「25分」というスピードで借入できるのかが分かるのは、魅力のひとつともいえるでしょう。
○ 融資金額に余裕のあるカードローン
- アイフル:1万円~800万円まで
- アコム:1万円~800万円
- SMBCモビット:800万円
- レイクALSA:1万~500万円
- プロミス:500万円まで
融資金額も500万円から800万円と開きがあります。借入したい希望金額や借入にかかる金利の負担がどうなのかなど、総合的に判断していきましょう。
金利・融資スピード・融資金額で比較してみましたが、企業により特色があるのです。
例えば、利用者の幅の広い「アコム」では、初めての利用者に対して「前向きに審査をしてくれる」
「レイクALSA」では、初めての人なら「無利息期間を選べる」などのサービスもあります。特色を比較して、自分に合うカードローンをみつけましょう。
カードローンで借入するときの注意点
便利なカードローンですが、気をつけたいポイントもあります。
1.金利を確認する
カードローンでは、上の低金利のカードローンでも解説しているように「金利にも違いがある」のが特徴のひとつです。
利用する金融会社によっても違いますが、一般的には「借入金額に応じて金利が設定」されます。
上限金利は利息制限法により最大で「年率20%」と定められているため、それ以上の金利が適用されることはありません。
しかし、いつでも借入できる便利さは「借入期間の長期化」につながるケースも多いのです。
借入期間が長くなればなるほど利息が高額になるので、計画性を持って早めに完済するよう心がけることが重要です。
2.他のローンに影響が出る場合も
カードローン利用は、信用情報機関にその利用の情報が登録されます。
例えば、これから住宅ローンを利用してマイホームを購入しようと検討しているなどの場合、その融資が可能なのかを信用情報機関で照会するのです。
カードローンを利用しているから、他のローン全てに影響が出る訳ではありません。しかし、カードローンの返済が評価に反映されるケースがあることは、頭の中に入れておきましょう。
カードローンで借入する手順
カードローンを利用するためには、申込みが必要です。一般的には、下のような流れで進んでいきます。
1. 申込み
来店、インターネット、電話など、いろいろな方法があります。自分が借入しやすい環境で、申込みをすることが可能です。
2. 本人確認書類のご提出・審査
借入が可能かを判断するために、「本人確認書類 ※1」と「年収証明書類 ※2」の提出が必要です。
(中には、本人確認書類のみというケースもあります)
<※1 本人確認書類の一例>
- 運転免許証
- パスポート
- 健康保険証
- 住民票
- 公共料金の領収書(電気、ガス、水道、電話、NHKのいずれかひとつ)など
<※2 年収証明書類の一例>
- 源泉徴収票
- 給与支払明細書
- 確定申告書
- 納税通知書
- 年金通知書
- 所得証明書など
3. 審査結果のご連絡
審査の結果は、メールまたは電話などで連絡が入ります。カード※ が必要な方は、来店や郵送などで受け取ることが可能です。
※銀行系のカードローンの場合、手持ちのキャッシュカードで借入ができるよう選択することができます。
4. ご利用開始
このような手順を踏むことで、カードローンを利用することができます。現在は、スマホアプリなどでカードレスの取引も可能です。
借入先により手順が異なる場合もありますので、利用する前には「事前にしっかりと確認」しておきましょう。
借入審査でみられるポイント
借入できるとはいっても、誰でも可能とはいいきれません。カードローンの審査は下の主な3つの要素が重要視され、借入が可能か判断されます。
就労状況
借入する際には必ず返済する義務が生じるため、きちんと収入があるのかという「就労状況」の確認は必須です。
本人確認書類での確認と合わせて、勤務先への在籍確認が行われます。カードローン会社から直接連絡が入りますが、借入が周囲に伝わらないよう配慮がされているので心配はありません。
収入
カードローンの申込みには、ご自身がいくら必要なのか「借入希望額」を必ず申告します。
借入の審査では、この希望額が「実際の収入に見合っているのか」が判断され、カードローンの「利用限度額」として設定されるのです。
その収入に対して希望額が大きすぎる場合、審査が通らないケースもありますので注意しましょう。
信用情報
信用情報は、
- 全国銀行協会:主に銀行関係の情報を管理
- CIC(シーアイシー):主にクレジットカード系の情報を管理
- JICC(日本信用情報機構):主に消費者金融系の情報を管理
の三機関で取り扱っており、信用情報の内容は規定に則り一定期間保存され、カードローン会社も照会し内容を見ることができます。
このシステムは、過剰な融資により「多重債務者が増えることを防止する」ことが目的となっており、「消費者を保護するため」に生まれました。
融資を受けたい人が同じ基準で判断されることにより、公平性を保つことができるのです。
カードローンの返済方法
カードローンの返済方法には、いろいろな選択肢があります。その中でも大きく分けるのは、借入額を一括に払う場合と、分割で支払う方法です。
一括or分割払い
通常カードローンの返済では、毎月決まった額(お支払い元金)を返していく「約定返済」が一般的です。
毎月決められた日に、決められた金額を返済することで、無理をせず計画的に進めていくことができます。
また返済を行う日のことを「約定返済日」といい、借り入れ総額に応じた金額を返済していくのです。
一方それに対し、借り入れた額を全額1度に返済することを「一括返済」といい、一括で返済することで「これからかかるはずの利息がなくなり、支払総額も安く」なります。
返済の状況は信用情報にも残るため、しっかりとスムーズに精算されているという印象をあたえてくれます。
返済に関しては、
- 決まったタイミングで返済する
- まとまった収入を得たときにまとめて返済する
- 好きなタイミングで、少しずつ返済する
など、カードローンを提供している会社により「さまざまな返済方法を選ぶことができる」こともメリットのひとつです。
返済できる場所
借入を返済するためには、
- 金融機関(インターネットバンキング)口座から返済する
- 直接来店して返済する
- コンビニなどの提携ATMから返済する
- 指定する銀行口座へ、金融機関の窓口やATMから返済する
などの方法があります。
どんな返済方法があるのかを、借入時にしっかりと確認しましょう。
借入ならカードローンを選ぼう
借入の方法は、いろいろな選択肢があります。その中でもカードローンは、使用用途も制限されず、いろいろな活用法ができること。
そして手続きも簡単で、借入に対するハードルが低い部分も、魅力のひとつです。
カードローン会社のWebサイトでは、カードローンの疑問や質問に対するコーナーや借入・返済シミュレーションなどお役立ちの情報もいっぱい掲載されています。
カードローンキャッシングマスターなどを活用して、ぜひ1度カードローンを検討してみませんか。