お金を借りる方法はいくつかありますが、ローンとはどのような仕組みであるのか詳しく知りたい人もいるでしょう。今回はローンについて仕組みや種類を紹介するので、これから資金調達を検討している人は参考にしてください。
ローンとは?
ローンとは銀行や消費者金融などからまとまったお金を借り、後で借りた分を分割して支払うものです。
ローンとは銀行や消費者金融などからまとまったお金を借り、後で借りた分を分割して支払うものです。
大きな買い物をするときに、まとまったお金を用意できないときにローンを利用することで、必要なものや欲しいものを手に入れられます。
ローンは聞こえは悪いですが、借金のひとつとなるので申し込むときにはきちんと後のことも考えて利用する必要があります。
ローンの仕組み
お金を借りる方法のひとつであるローンは、銀行や貸金業者などからお金を借りて、借りた後は利息をつけて返済するものです。
お金を借りる際には、審査を受けてお金を借りてきちんと返済してもらえるかをチェックされます。そして、返済可能な人と認められて初めてお金を借りることができるのです。
そして、ローンを利用すると法律で決められた上限以内の割合の利息をつけて支払います。利息の付け方には、いくつもの種類があり、金融商品それぞれの特徴ともなっているのです。
ローンの返済方式をいくつか紹介します。
- 元利均等返済:月々の返済額が一定となる返済方式。返済額の内訳は元金と利息が一定なので、元金の減り方が遅いタイプ。返済総額も多くなるので早めの完済を目指すことがおすすめ。
- 元金均等返済:月々同じ元金と、利息を合わせた額を返済する方式。返済が進むと利息が減るタイプなので、返済総額を抑えられる。返済期間が長いタイプにおすすめ。
- リボルビング払い:全体の借入残高を基に、毎月の返済金額が決まる。リボルビング払いにはいくつかの種類がある。多くのカードローンでは、「残高スライド元利定額方式」が採用されている。
ローンとキャッシングはどう違う?
ローンと似た言葉でキャッシングという言葉があります。この2つはお金を借りるものですが、ここではカードローンとキャッシングの違いを紹介しましょう。
まずはカードローンですが、カードローンはカードを使ってお金を借りることをいいます。一方でキャッシングはお金を借りること全般を指したものです。
カードローンは借入専門で、キャッシングにはカード附帯サービスが含まれます。キャッシングはクレジットカードでお金を借りることと考えると分かりやすいでしょうか。クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。
一枚のカードで買い物とお金を借りることができるのです。
ローンの種類
ローンには目的に応じて借り入れできるタイプのものと、使い道が自由なタイプのものに分けられます。例えば車を購入するためにお金を借りるときは、カーローンがありますし、子供の教育費のために借りる場合は教育ローンがあります。
そして、使い道が自由なローンは旅行や習い事のために使うことも可能です。
自動車ローン
高額である車を購入する際に、自動車ローン(カーローン)を利用することも多いでしょう。車のローンは銀行や消費者金融やローン会社が取り扱っています。
車を購入するディーラーでも自動車ローンを扱っていることがほとんどです。ディーラーは、提携するローン会社がありそのローン商品を紹介されるケースがあります。
自動車ローンの特徴は、自動車の購入のみのためにお金を借りるものです。他のものには使えません。そして、車の購入費用に必要な雑費は含まれないことが多いです。車の価格をローン契約して、24カ月払いや60カ月払いなどに分割して支払います。
車のローンは目的が定まっているため、また金額が大きいため利息もカードローンに比べて低い設定となっています。
教育ローン
教育ローンは子供が塾に通い始める場合や、高校・大学・習い事に使いたい場合に利用できるものです。
教育ローンを扱うところは、銀行や公的機関や日本政策金融公庫、貸金業者があります。公的機関とは市町村自治体や社会福祉協議会などで教育費の貸付を行っています。
教育費でも目的によって、利用できるローンも変わってくるのです。それぞれに使い道が決められていて、海外留学には使えないものも数多くあります。申し込む前にしっかりと使い道を確認することが大切です。
また学生本人が借りる学生ローンとは異なります。教育ローンは保護者が借りるものに当たります。
住宅ローン
住宅購入やリフォーム向けのローンとして、多くの銀行や金融サービスがあります。住宅ローンは高額な借入となるため、長期の返済期間となります。金利タイプが複数あるので、少しでも利息を抑えるためにライフプランのそのときそのときで使い分けることも可能です。
フラット35といったサービスの他に、住宅によってさまざまな金利優遇サービスもあることが特徴です。給与の支払い口座として利用したり、光熱費の引き落とし口座に利用したりすることで、金利を低くしてくれます。
フリーローン
フリーローンの特徴は、使い道が事業目的でなければ制限はないことです。個人の生活費に充てることもできますし、ショッピングに利用することもできます。
目的が自由なローンということで、借入方法はまとまった金額を借りて後から少しずつ返済します。何に使われるかを聞かれるケースもあるのです。目的が自由な分、金利設定は目的ローンに比べて高めです。
カードローン
ローンを契約する際にカードローン専用のカードを発行して取引するものです。まとまった金額を借りて、カードでそのお金を引き出し、返済することができます。
カードローンの特徴は借入可能な上限内であれば、何度でも借りられるということです。しかし、何度も借りられるためなかなか返済できないということにもなりかねないので、注意が必要です。
使い道もフリーローンと同様に事業資金以外なら自由に設定されていることが多いです。
ローンのメリット
ローンを利用する際のメリットを2つ紹介します。どんなことに使うといいのか確認していきましょう。
用途に合わせた利用が可能
ローンは使いたい目的に合わせて利用できるため、欲しい分を借りるため借りすぎを防げます。使いたいもののパンフレットや具体的な資料を提出します。
一度に現金で支払わなくて良い
ローンを利用することで、まとまったお金を一度に支払わなくてすみます。分割することで、負担を減らしてものを手に入れられます。
ローンを利用するときの注意点
ローンは便利なサービスですが、貸付でもあるので利用するときには気を付けたいこともあります。
利用には年齢制限がある
ローンには利用できる対象年齢を設けています。ローンは返済可能な人に対して貸付するものなので、18歳から65歳や70歳までなどと設定しています。
ローンも借金になる
ローンは借金のひとつなので、返済が滞ると信用を失います。今後の生活にも響くので、無理のない利用を心がけることが大事です。また、ローンに申し込むと個人信用情報機関に登録されます。
申し込みした金額や商品のほかに、毎月の支払い状況も登録されてしまいます。きちんと返済をすればいい信用情報がつき、延滞をすれば悪い信用情報がついてしまうでしょう。いい信用情報があると今後の借入で、いい方向に進められます。
またローンは完済を早めにすることがポイントです。いつまでもローンをかかえると、利息を支払い続け借金があることで、経済的にも精神的にも負担が大きくなります。
最終的な支払い金額を確認しよう
ローンを利用すると利息をつけて返済しますが、利息をつけて返済する総額をきちんと把握することで、実際に返済できるかどうかも判断していくことも大切です。また、返済計画も立てやすくなります。
すぐにお金が必要ならカードローンがおすすめ
お金を急に借りたいこともあるでしょう。そのようなときはカードローンの利用が早くておすすめです。カードローンは、なぜ早く利用できるのかみていきましょう。
消費者金融系なら最短で即日融資
カードローンは銀行や消費者金融が扱っていますが、早く利用できるのは消費者金融です。
銀行は銀行法に則った審査を行い、審査に時間がかかるため即日の借入が難しいです。一方の消費者金融は貸金業法に則った審査を行い、即日借入が可能です。
ただし、審査の回答時間もあるので申し込みした時間や審査内容によっては即日の借入ができないこともあります。
スマホで申し込みができる
消費者金融によってはスマホから、好きなときに好きな場所で申し込みができることも特徴です。モビットではスマホで借入まで完結できます。例えば、次の日の引き落とししたい口座を借入口座にできるのです。
スマホでカードを発行しないで借りることで、消費者金融のATMにいく必要もありません。誰かに借入をばれることもありません。スマホで申し込みができることは、借りる方としては安心できます。
ローンを選ぶときのポイント
ローン商品は数多くあり、特徴も異なります。どの商品を選べばいいのか迷うこともあるでしょう。選び方のポイントを紹介するので参考にしてください。
金利に注目
金利は利息に直結するのでとても大事です。金利設定は銀行は低めに設定されていて、消費者金融はやや銀行よりは高めです。
10万円を14.5%で借りる場合と、18.0%で借りる場合では、月々の利息や支払い総額に差が生じます。
10万円を18.0%で借りて10回で返済の場合、月々の返済額は、10,843円です。
10万円を14.5%で借りて10回で返済の場合、月々の返済額は、10,676円です。
わずかですが回を重ねるごとに大きくなりますし、金額が大きいほど差も大きくなります。
銀行や消費者金融のサイトに、返済シミュレーションがあるので申し込み前に、どれくらいの期間で借りればいいのか、どれくらいの返済額となるのかを確かめるといいでしょう。
貸付条件を確認する
ローンには貸付条件があり、利用できる対象者が決められています。例えば、「継続した勤続年数が1年以上の人」といったように明確に決められているケースもあります。
また、貸金業法ではローンを申し込む本人に安定した定期収入がある人にしか貸付してはいけない決まりがあるのです。
このように、ローンによって利用できる人が決められているので、自分が該当していないと審査で落とされてしまいます。審査に落とされると信用情報に落とされた記録がついてしまうので、気を付けなければなりません。
計画的に返済できるか
ローンを利用後は返済できるかが大きなポイントです。借りた後がとても重要で、どのように返済していくかを考えることが大事です。ライフプランと照らし合わせて、借りる金額を決めたり、返済期間を長めに設定したりして対応するといいでしょう。
ローンにはそれぞれ返済方式が異なります。リボ払いは特に早めに返済することで、支払い総額を減らすことができます。余裕ができたら繰り上げ返済をして、早めの完済を目指しましょう。
完済後は契約解除したいときはきちんと解約手続きをしましょう。完済と解約は別物である点にも注意がいります。
安心して利用できるローンを探しているなら
ローンは借金なので利用する際は安心できるところから借りたいものです。ローンを扱っているところは、銀行や信用金庫、大手消費者金融、中小消費者金融があります。
安心できるローンとは、銀行やきちんと届け出している消費者金融業者です。登録していないところからお金を借りるのはやめましょう。
安心できるローンを探しているなら、銀行や大手消費者金融をまずは探してみることをおすすめします。それから、目的によっては公的機関からもローン(貸付)を組めます。
そして、教育ローンは、金利の低い日本政策金融公庫でも扱っているのです。金額は大きいものほどなるべく金利設定の低いものを選ぶと支払い総額を抑えられます。
目的に合うローンを選択しよう
ローンを利用するときは目的にあった商品を選ぶことで、借りすぎを防げます。また、金利設定もフリーローンやカードローンに比べて低く設定されていることも多いです。
目的ローンは購入したいものが決まっているので、貸す方も貸しすぎを防げるので審査をしやすいといえます。
また、使用目的以外では金利や返済方式をみて選ぶと月々の返済負担を軽くできるのです。早く返済できる見込みがあるときは、消費者金融の無利息ローンを利用するのもいいでしょう。月々の返済額を抑えたいなら、金利の低い銀行がおすすめです。
自分の目的に合ったローンを利用することで、無理な借入をしなくてすみます。申し込み前にはしっかりと何を優先したいかを考えておくといいでしょう。