カードローンは、個人がお金を融資してもらうことができるとても便利な借り入れサービスです。
カードローンには「消費者金融」「信販・クレジットカード会社」「銀行」の3種類がありますが、どのカードローンを選べば良いか迷う方も少なくありません。
今回の記事では、銀行系カードローンの金利やメリット・デメリット、さらにカードローンにおすすめな銀行、そして借り入れ審査の流れなどについて徹底的に解説していきます。
銀行系カードローンは金利の低さが魅力
銀行系カードローンは「消費者金融系」や「信販・クレジットカード会社」よりも、金利の低さが魅力です。
しかし、銀行系カードローンにもさまざまな金融機関があります。
- メガバンク:三井住友銀行・三菱UFJ銀行・みずほ銀行・りそな銀行
- 信託銀行:オリックス銀行・三井住友信託銀行・SMBC信託銀行など
- 地方銀行:北海道銀行・横浜銀行・中京銀行・福岡銀行など
- 信用金庫:京都中央信用金庫・城南信用金庫・岡崎信用金庫など
- ネットバンク:楽天銀行・PayPay銀行・住信SBIなど
- その他:イオン銀行・セブン銀行・ゆうちょ銀行など
これらの金融機関から個人に対して融資を受けることができます。
これだけ沢山の金融機関があると、どの金融機関が金利を優遇しているか探して調べることは難しいですよね。
メガバンクも地方銀行も金利は大差なし
銀行系カードローンを検討する際に重要視するのは金利差ですが、メガバンクと地方銀行とでは上限金利が約14%で、最低金利も約1.8%なのでほとんど大差はありません。
また、借り入れ限度額を比較しても、ほとんど変わりはありません。
銀行系カードローンのメリットは?
銀行系カードローンの一番のメリットは金利が低いことです。
しかし、金利が低いだけでなく銀行系ならではのメリットもありますので、銀行系カードローンのメリットについて紹介していきます。
銀行が展開しているから安心感が高い
銀行系カードローンは、メガバンクや地方銀行など知名度・認知度が高い銀行の融資サービスのため、信頼度も高く安心して借り入れをすることが可能です。
また、日本人はお金を借りるという行為にマイナス思考で「消費者金融からお金を借りた」というよりも「銀行からお金を借りた」という方が他人からの印象も全然違ってきます。
そのため、銀行系カードローンの方が、安心です。
ほかのサービスとの併用で金利が優遇されることも
銀行系カードローンでお金を借りる場合、銀行が提示しているサービスに適用することで金利が引き下げられるなど優遇されることがあります。
例)三井住友銀行の場合
三井住友銀行にて住宅ローンを利用中で返済の遅延がない方は、通常借り入れ利率より金利が引き下げられる場合があります。
せっかくお金を借りるなら、なるべく金利が下げられるサービスがある銀行を選ぶことがおすすめです。
カードから借金がバレにくい
カードローンでお金を借りた場合、家族や知人などにバレることは避けたいという方は多いと思います。
実際に、家族に内緒で借り入れをした方でも、自宅にローンカードが届いたことで借金がバレてしまったというケースも少なくありません。
しかし、銀行系カードローンの場合は銀行名のカードであることから、もし財布の中をみられたとしてもローンカードと認識することが難しいため、カードローンでお金を借りたということはバレにくくなっています。
また、借金がバレる理由には「自宅に利用明細が届く」「職場への在籍確認」「契約機・ATMで目撃」などほかの要素もあるため、家族や知人から借金をバレないようにするには
- 郵送物ナシ
- 電話での在籍確認ナシ
- WEB上で完結
これらを3つのポイントも一緒に抑えておくことが大切です。
銀行系カードローンのデメリットは?
銀行系カードローンは、ローンカードで借金がバレにくくほかと比べても金利が低いことがメリットでした。
一方で、”銀行系だから”というデメリットもありますので、銀行系カードローンのデメリットについて紹介していきます。
即日融資が受けられない
銀行系のカードローンでは、審査に時間がかかってしまうことがデメリットです。
借り入れをする銀行によって審査にかかる時間は変わってきますが、カード作成及び申込してから自宅に届くまで遅くて1週間程度かかってしまうことがあります。
そのため即日に現金を受け取ることができません。
もし、即日融資を考えた場合は、信販・クレジットカード系のカードローンの方がおすすめです。
出費が嵩む時期や目的などを前もって把握し、事前に申込みを済ませることで計画的に融資を受けることができ、さらに銀行のメリットも享受できるようになります。
また、不測の事態をあらかじめ想定しいつでも融資の申込みができる状態にしておくことで急な出費や緊急時でも対応できるため、一つは銀行系カードローンのカードを持っておくと強い味方になって安心です。
銀行によっては審査基準が厳しめ
銀行系カードローンは「消費者金融系」や「信販・クレジットカード系」よりも審査が厳しいです。
審査基準が厳しいのは、金利の低さが影響しています。
「消費者金融系」や「信販・クレジットカード系」は、銀行系に比べると審査基準を緩くしている分、金利を高めに設定しています。
そのため、安定した収入があったり信用情報に問題なければ銀行系カードローンがおすすめです。
口座開設が必要になるケースもある
銀行系カードローンは、銀行から融資を受けるため受け取り口座銀行の口座が必要になるケースが多いです。
もし金利が低い場合でも、口座開設をしなくては融資が受けられないため少し手間がかかってしまいます。
そのため、普段使用している銀行口座の場合は新たに口座開設の手続きの必要がないため、普段使用している銀行口座でのカードローンがおすすめです。
ただし、ネット銀行では”口座開設が不要”というケースもあるため、必ず必要というわけではありません。
銀行系カードローンの審査の流れ
銀行系カードローンのメリット・デメリットを理解した上で、実際に申請する時の申込方法や必要書類の準備・審査までの流れについて解説していきます。
ネットやローン契約機から申し込む
「WEB完結」
最近では、来店不要なネット(WEB)にて申し込みが可能です。
WEBでの申し込みは、自宅でパソコンもしくはスマートフォンにて申込したい銀行系カードローンのホームページにて申し込みを行います。
「ローン契約機」
ローン契約機は、全国に設置されている専用のローン契約機があるので、お近くのローン契約機を探し契約機を操作して申し込みを行います。
ローン契約機は、銀行の営業時間外でも利用することが可能なので、申請する銀行の利用可能時間を調べておきましょう。
必要書類の提出
必要書類は「本人確認書類」が原則必要です。
これは銀行だけに限らずお金を借りる際に「本人確認書類」は必須条件となります。
また、借り入れ金額が一定額以上の場合は「収入証明書類」も必要です。
「本人確認書類」は、一般的に運転免許証や健康保険証を提出します。
運転免許証をお持ちでない方は「パスポート」「マイナンバーカード」「住民基本台帳カード」「在留カード」などを提出します。「収入証明書類」の提出が必要な場合は各銀行の条件に従いましょう。
例)
- 希望借り入れ額が50万円を超える場合
- 他社の借入額と希望借り入れ額が合わせて100万円を超える場合
- 就業状況の確認を必要とする場合
これらの条件以外にも収入証明書類が必要になる場合もあります。
「収入証明書類」は「源泉徴収票」「所得証明書」「確定申告書」「給与明細」などです。
もし、求められた収入証明書が提出できない場合は、審査にも影響を及ぼすことがあるため、あらかじめ準備しておくと安心です。
在籍確認・信用情報などをもとに審査
申し込み・本人確認の手続き完了後、仮審査が実施されます。
銀行系カードローンの仮審査は、申込人の記入情報をもとに信用度や返済能力を確認するため、信用情報機関にて過去の借り入れや返済実績と他社の借入額などを調査し、信用に傷をつけるような事故情報が登録されていないかを調査してます。
仮審査を通過すると、メールまたは電話にて通知され、本審査へと進むことが可能です。
本審査では、申込情報と確認書類などを照会します。
ここまでの審査に通過すると行われるのが在籍確認です。
2018年から銀行系カードローンは、警察庁の反社会的な人間ではないことを確認するための照会が最短1日かかるため、銀行からの審査回答が翌営業日となっています。
審査結果通知・契約・カード発行
仮審査・本審査と在籍確認を無事に通過し、警察庁の反社データベースの照会が無事に通過すると、審査結果がメールもしくは電話にて通知されるでしょう。
そして、メールにて契約手続きを済ませると、ローンカードが発行されて融資が実行されるようになります。
銀行系と消費者金融系のカードローンの違いは?
銀行系カードローンと消費者金融系カードローンの大きな違いは金利です。
また、銀行系は「銀行法」が適用され、消費者金融系は「貸金業法」の適用になる違いがあります。
また、借り過ぎを防ぐため貸金業法は「総量規制」が定められていますが、銀行系は銀行法に則るため総量規制の対象にはなりません。
銀行系カードローンは総量規制の対象になる?
結論からいうと、銀行系カードローンは総量規制の対象にはなりません。
「総量規制」とは、借り過ぎを防ぐために借り入れ金額を年収の3分の1を超えないように規制することです。
例)年収300万円の場合、100万円まで借りることができます。
そして「総量規制」は、貸金業法が適用される「消費者金融業者」「信販・クレジットカード会社」などから借り入れをする場合になります。
そして銀行系カードローンは、銀行法という法律に従って融資が実行されるため総量規制が対象になることはありません。
※注)ただし、総量規制が対象外だったとしても、各銀行にて独自の借り入れ基準などを設けている場合がほとんどなので、各銀行の借り入れ可能額はしっかり確認しましょう。
おすすめの銀行系カードローン5選
ここまでの銀行系カードローンの特徴やメリット・デメリットなどを踏まえて、おすすめの銀行系カードローンをご紹介します。
三井住友銀行カードローン
- 利用限度額…最大800万円
- 融資実行…最短翌営業日
- 借入金利…年1.5~14.5%
- 無利息期間…無し
- 口座開設…不要
- カード発行…あり
- 郵送物…条件あり
- WEB完結…可能
融資実行までの期間は、申込完了後の審査状況や本人確認書類の提出状況によって異なります。
審査が通過している場合は、土日祝でも借入が可能です。
あらかじめ三井住友銀行の普通預金口座が開設されている場合、WEBで完結できます。
- メリット
利用限度額が800万円まで可能
楽天銀行の口座がなくても申込可
借り入れ・返済の手数料がかからない - デメリット
即日審査・融資は対応していない
無利息期間サービスがない
三菱UFJ銀行カードローンバンクイック
- 利用限度額…最大500万円
- 融資実行…最短翌日
- 借入金利…年1.8~14.6%
- 無利息期間…無し
- 口座開設…不要
- カード発行…あり
- 郵送物…条件あり
- WEB完結…可能
三菱UFJ銀行は、銀行口座がなくても利用可能です。
ただし、他社に比べると利用限度額が若干低く設定されています。
また、WEB完結する場合、毎月の返済日を指定することができます。
- メリット
口座開設しなくても利用可能
他社と比べて最小返済額が低い
銀行ATMと提携ATMでの利用手数料が無料 - デメリット
即日審査や即日融資は対応していない
無利息期間サービスがない
他社と比べて利用限度額が低い
みずほ銀行カードローン
- 利用限度額…最大800万円
- 融資実行…-
- 借入金利…年2.0~14.0%
- 無利息期間…30日間(※)
- 口座開設…必要
- カード発行…あり
- 郵送物…条件あり
- WEB完結…可能
みずほ銀行は口座開設が必須なので、口座を持っている方の場合はキャッシュカードでも利用可能ですが、新規の口座開設が必要な方は口座開設の手間が必要です。
※無利息期間は利息0キャンペーン中によるものなので、利用時に適用条件を確認しましょう。
- メリット
みずほ銀行のキャッシュカードで利用可能
無利息期間のキャンペーンあり - デメリット
審査・融資実行に時間がかかる
口座開設が必須
オリックス銀行カードローン
- 利用限度額…最大800万円
- 融資実行…-
- 借入金利…年1.7~14.5%
- 無利息期間…無し
- 口座開設…不要
- カード発行…あり
- 郵送物…あり
- WEB完結…可能
オリックス銀行カードローンは、審査に時間がかかる場合がありますが、審査通過した場合に振込先口座がPayPay銀行であれば最短即日の入金が可能です。
「死亡・高度障害」または「がんと診断確定された」場合、借り入れ残高が0円になるサービスがあります。
LINEにて契約内容・次回返済・借入残高をすぐに確認可能です。
- メリット
がん保障特約付きのプランあり
1000円単位での借入が可能
提携ATM手数料0円 - デメリット
即日融資はできない
無利息期間サービスがない
楽天銀行スーパーローン
- 利用限度額…最大800万円
- 融資実行…最短翌日
- 借入金利…年1.9~14.5%
- 無利息期間…30日間
- 口座開設…不要
- カード発行…あり
- 郵送物…条件あり
- WEB完結…可能
楽天銀行の口座がなくても融資を受けることができます。
即日審査は可能ですが、即日融資はできません。
しかし、楽天銀行はキャンペーンなど特典が充実しているので、キャンペーン中にWEB申し込みをすることでキャンペーン適用期間は金利が半額になる特典もあるため、賢くお得に借入をすることができます。
- メリット
入会特典で楽天ポイントが貰える
楽天銀行の口座がなくても申込可能
借り入れ・返済の手数料がかからない - デメリット
即日融資はできない
無利息期間サービスがない
安心感のある銀行系カードローンを選ぼう
銀行系カードローンは「消費者金融系」や「信販・クレジットカード系」と比較すると、審査が厳しく融資実行が遅い代わりに金利が安いため、無理な返済額になりにくく返済計画が立てやすいです。
また、即日融資まではできませんが翌日・翌営業日には融資実行をされることもありますので、計画的に借入をして上手に賢く返済しやすい銀行系カードローンがおすすめです。
自分にぴったりのカードローンを選びたいなら
銀行系カードローンには、さまざまな特徴やメリット・デメリットがあります。
自分にぴったりのカードローンを選びたいなら、まずは”お金を借りる目的”と”いつまでに借りたい”という期日を明白にすることで、条件にあったカードローンを選ぶことが可能です。
ほかにも「金利が低い」「融資実行が早い」「WEB完結」など、お客様がどのようなポイントを重要視するかによっても申し込む金融機関は変わってきます。
それぞれの特徴とメリットデメリットを参考にしてあなたにあったカードローンを選びましょう。